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災い転じて・・・


近頃、日本語表現のど忘れ加減が加速している気がします。「災い転じて(ナンダッケ?)となる」。 福となる、でしたっけ。
このところ、あまりの忙しさに、デザートにまで力を注いでいなかったので、週末を前にした金曜の晩、作り置きの夕ご飯で楽した分、タルトを作りました。

フランスにも増加中のイスラム教徒。 そのラマダン(太陽が出ているうちは一切の飲食をしない期間。月のカレンダーに基づいて日程が決められているため、その期間は毎年異なる。およそ一ヶ月ほど)が始まって間もなく、その期間、日中食べない分日没と同時に、或いはその後盛大に食事しお菓子も色々用意するイスラム教徒が多いらしくて、商売に手抜きのない大手スーパーマーケットで開催されていた「ラマダン特売」のような所で、普段より更に安かったココナッツファインを使ったタルトを作ろうと、作業を初めてみたら。

カリブ海やアフリカ辺りのクレオール料理にあるような、バナナとココナッツのタルトを作ろうと思っていたのに、前夜3本残っていた筈のバナナが行方不明。
犯人は当然相棒で、ダイエットと称して食卓で減食している分、おのずとお腹が空くので、見ていないところでゴリラの如くバナナやリンゴの買い置きに手をつけていて、しかしまさか1晩のうちに3本平らげるとは思ってもみず、「作り始めたこのタルト、どうしてくれよう?」・・・

やむなく、前の週末に2キロ買って来て、幸いにも2個だけ残っていた、近郊の農家産の小粒のエルスター(りんご)を使いました。



出来上がってみると、これが実は大当たり。
ココナッツといえば南国フルーツ、南国の果物と言えばバナナ! のような固定観念がどうしても拭えず、ついついバナナばかりで作っていたこのタルトなのですが、リンゴの方が味わいややすっきりめで、食事の後のデザートとしては、バナナよりも少しだけ洗練された とは言い過ぎながらも、ちょっとそんな傾向の気分。

空焼きしたタルト生地に、ミックスベリーのジャムを塗り、薄切りリンゴを敷き詰めて、玉子、お砂糖、溶かしバター、生クリーム、ココナッツファインたっぷりを混ぜ合わせたフィリングを流し込んで焼き上げてあります。
バナナも抜きのプレーンな「ココナッツのタルト」は、既にレシピをサイトに掲載しています。
同じような感覚のバナナのタルトは、そちらとほぼ同じ配合のフィリングなのですが、上のリンゴとココナッツのフィリングは、掲載レシピとは少し配合を交えています。

今後また暇を縫って、配合チェックしてから、レシピ追加します。

作った翌日、土曜のランチのデザートに出したら、「自称ダイエット中」にも関わらずデザートをおかわりした相棒、「バナナ全部食べちゃって、良かったなぁ」。
どうも見当違いな彼のダイエットは、体重を増やす一途じゃなかろうかと危惧しているところ・・・


by mmetomato | 2008-10-05 18:19 | デザート


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