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パリ、とあるカフェ


「まったり」じゃなくて「にんまり」したカフェです。
あれは11区だったか、「メールチェックしないと」と飛び込んだカフェにて、まだ夏の筈なのに寒かったので「待っていました!」と飛び込んだお手洗いを出て文字通り手を洗い、ふと目前の鏡を見てムフフッ。



さびれた感じのガランとしたカフェの、しかもトイレの出口の、時代を間違えたかのような黒い鏡に浮かぶ文字。
仏語が分からない方のための訳は、「アナタが一番ウツクシイ:ヴゼットゥ・ラ・プリュ・ベル」。
リンゴで毒を盛るイジワル婆サン(白雪姫のよ)でなくても、女性なら、言われたらちょっと嬉しいフレーズよね。
「la plus belle」と女性形なので、女性をターゲットにしたフレーズです。 男性なら「le plus beau:ル・プリュ・ボー」。

極めて単純にウフフなんて含み笑いしつつカメラを取り出し、気が変わってまたトイレに戻りました。
なぜなら、



トイレの床がちょっと変わっていたから(上)。

昔、これと似た装飾にお隣の国の夜のバーだったかディスコだったかで出会したことがありました。
床がガラス張り(恐らく強化プラスティックの類)で、その下の空洞は掘った地面そのまま。 そこに渡ったネオンが、小さな密室の唯一の照明。
自動点灯だったかスイッチがあったのだったかな、飾り窓的雰囲気に心なしかぞっとした直後に出会したのが上の鏡だったのでした。

6区だか7区だったか、わざわざお金を出しても入りたくなるような、アールヌヴォーのお手洗いもあるのだけれど、落書きでビッチリ壁が埋まっていたり(日本の駅にも面白いのがありましたっけ)、トイレにもカメラを持って行くことにしよう! と思ったカフェ。
後日、なんとなくさびれなんとなく奇天烈な内装も載せようかと思います。


by mmetomato | 2008-09-03 04:23 | パリ Paris


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