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舌切られる恐れないものだから


Paris の写真はまだまだありますが、順不同に最後の日に飛んで、帰宅直前のSNCF(フランス国鉄)駅にて。
駅だけでなく教会でもたまに見かける、迷い込んだスズメ。
「舌切り雀(スズメ)」なんて話は、フランスのスズメはまるで知らないに決まっているから(いや、日本のスズメですら・・・)、それはもう我が物顔で間近まで。



この駅に関しては恐らく、紛れ込んだんじゃなくて住み着いているんじゃないかと思います。 「パン屑が集中していて、広い広い外でちっちゃなかけらを探すよりも効率がよいゾ」とでも言わんばかりに。 15年程前には既に居ましたもの。
スズメのみならず鳩も居ます。
でも、図々しいからハトは嫌い。



比較的雨に降られない運強い私は、それでもお昼過ぎにザバッと降ったので、怪しい空模様を見上げつつ夕方のトゥール行きTGV(特急列車)に乗り込むには30分ほど早めにさっさとモンパルナス駅へ向かって、カフェ片手におやつをつまんでいたら、チョコチョコと行き交うボロッとくたびれた感じのスズメがひっきりなしに椅子の背に止まって、誰かがパン屑を落とすのを狙っていました。

こういう時、ついついかじっているタルトやサンドイッチの端っこを放ってみたくなるのだけれど、絶対やっちゃいけません。
スズメがワッとたかるだけならまだしも、ハトもワサッと集まって来て、周囲にも大迷惑ですから。

その昔、トゥールに寄った詩人の与謝野晶子が、「小雨降る トゥールの街のカフェに座し 云々〜」と歌ったという話をチラッと思い出します。
「スズメ飛ぶ モンパルナスのカフェに座し 今日の遅れは何分だろう?と 暇つぶしにかじるマカロン・・・」 ちっとも形になっちゃいない。

ちなみに、近頃はトゥールの雨降りは、パリに比べれば少ないです。 少なくとも中心街では。


by mmetomato | 2008-09-01 04:22 | パリ Paris


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