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トマト・ファルシ


「Tomate farcie トマトゥ・ファルスィ」、意味するところは「詰め物したトマト」なのですが、フランスでは一般的に、牛や子牛のミンチに調味して、中身をくり抜いたトマトに詰めて焼いたお料理を示します。
ズッキーニを使えば「Courgette farcie クルジェットゥ・ファルスィ」。 どちらも夏野菜なので、夏に人気のお料理。
もっとも、いずれも年中売っている定番野菜なため、各々のファルシも年間を通して親しまれています。



上は、先週末に仕込んでおいた、特売だった巨大トマトを使った我が家の最新のトマト・ファルシ。
ビーフの挽肉に加えて、やはり特売していた馬の挽肉も一緒に混ぜています。 本当はステーク・アシェ(混ぜ物の無いハンバーグのような挽肉ステーキ)用の馬肉だったのだけれど、トマトがあまりに大きくてビーフだけでは足りなそうだったのと、ランチ用にも一緒に仕込みたかったので増量に。
いかんせんこのトマト、1粒300gはある大粒だったので。

帰宅したらすぐ冷蔵庫から出しておいて、さっと温めれば良いだけに焼き上げてあります。

グラタン皿に並べて温めるだけでも良いけれど、今回は一石二鳥を狙って、前日炊いた残りの赤キノア入り冷やご飯をリサイクルしたクレソンライスを敷いた上に、既に火を通してあるトマトファルシを乗せてオーブンへ。
ただし、夏時間に入って大分日が延びたので、太陽があるうちに写真だけ撮っておきながら、実はこの後、一旦トマトをよけてご飯の上にベシャメルソースをかけてから並べ直し、パラパラとエメンタルチーズをおろしたものを散らして焼いたので、仕上がったものではご飯は見えません。

スーパーマーケットでは、ほぼ一年中こうしたファルシ用の大きめのトマトが売られています。
勿論、真夏の太陽を受けた地元育ちのトマトには遥かに風味は劣るのだけれど、特売に誘われ久しぶりに。
普通サイズのトマトも買って来てくり抜いて、タッパウェアに同じクレソンライスと共に詰めて、翌日のお弁当も一緒に仕込みました。

カフェテリアの電子レンジの行列次第では冷たくても食べられるし、暖かければなお美味しいし。
近くにパパッと食べられるレストランや美味しいサンドイッチ屋でもあれば良いんですけどね。
どうにもあまり美味しくない給食サービスのようなものが来るカフェテリアなので、久しぶりにお弁当作りを楽しんでいます。
日本の賑やかなお弁当とはほど遠いけれど。

ちなみに、周囲のお弁当はというと。
大きなタッパウェアにクロック・ムシュを2つ放り込んだだけだったり、「夕べ残り物かき集めで、その更に残りなの〜」と言いながら小さなパックを3つ4つ並べる人、クスクス、タジーヌ、サラダ仕立てやソースを添えたスパゲッティ、カフェで食べられるようなバゲットに切り込みを入れてバターを塗って、トマト、レタス、ハム、チーズを挟んだサンドイッチだったり、クレープ、ソーセージとレンズ豆の煮込みetc. etc. ...
電子レンジがあるから、というのが最たる理由で、皆、お家の食事と大差ないものを持って来ます。
デザートも勿論欠かさずに、ヨーグルト、バナナ、リンゴ、各種焼き菓子・・・

週末や週末明けには、誰かしらお菓子を焼いて来て、金曜は仲間の一人のお手製のカヌレ(Cannellés de Bordeaux:カヌレ・ドゥ・ボルドー)でした。
焼きすぎていなくて、これがとびきり美味しくて、早速レシピをメールで送ってもらったので、近々ついに私もカヌレ型を買おうと思っています。


by mmetomato | 2008-05-03 05:58 | 料理


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