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トマトいろいろ(2/2)



昨日の続き、旬のトマトのもう2品種。
まずは、先日こちらに掲載した「牛の心臓」ことCoeur de boeufの、また別な2種類です。



同じ「クール・ドゥ・ブッフ」でも、今回のはシワクチャ加減が大分控えめで、「隣にピーマンが植わっていたのでちょっと真似てみたの」といった程度。
サイズも、この品種にしてはやや小さめな方です。 量ってはいないけれど、300gくらいかな。
今後掲載予定のまた別なマルシェで買って来た「牛の心臓」は、す〜っごいおデブサンでしたから。

近頃スーパーマーケットによく並んでいるのは、こんな感じのシワ控えめが多いです。

Coeur de boeufにもいくつもあるので、区別するために「畦(うね)アリのオックスハート」のような意味の「Coeur de boeuf cotelé:クール・ドゥ・ブッフ・コトゥレ」と記されていましたが、果たしてこれが正式名称なのかは分かりません。





雨が多かったのか(この辺でそんな記憶はないけれど)、真っ赤な顔して実はウラナリ君だったのか、お尻が少々青かったものの、てっぺんから半分以上はよくよく熟して、噛まずにも口の中でとろけて行きそうに柔らかな果肉なのもこのトマトの特徴。
トマト全体に言えることですが、こうして単に輪切りにしただけのサラダ(写真は正に輪切りにして並べただけのところ)でも、皮つきと皮なしでは、それだけでもまた大分違った味わいになります。
木でよく熟した実なら、湯むきせずともツルンと皮が剥けるものが多いのでさほど手間でもありませんが、皮が硬い品種を除いて、私は皮ごと使うことが殆ど。
果物も実野菜も皮のすぐ下に一番栄養があると言われますし、農薬たっぷりの大量生産野菜でないのと、トマトの場合得に軽い酸味が皮の側に多いのか、皮なしだとちょっと物足りないことが多いから。
好みの問題ですけれどね。



こちらも「Coeur de boeuf:牛の心臓」、Côtelé:コトゥレの方はワイド、こちらはやや縦長傾向。
歪んだ丸、ちょっと楕円。
「牛の心臓」としてもややいびつな2粒ですが、一応こちらの方が本来の形寄り。



そもそも牛の心臓に見立てられた発端なのがこの縦長で先細りの形なので、本来の牛の心臓トマトはこんな形。
上は日本の品種「Japanese Ox heart/Coeur de boeuf japonais」です。

赤は赤でも少し冷めて白みがかった赤で、お店の人が、このお隣に並んでいたオリーヴの実を大きくしたような楕円のトマトに「似た食感よ」と言っていた通り、とろけるように柔らかな1つ目のクール・ドゥ・ブッフに比べるといわゆる普通のトマトに近いややしっかりめの果肉。



風味も、前者よりもしっかりしていて、味わいとしては私はこちらの方が好みです。



昨日と今日掲載の3種類のトマト1つずつ使って、買って来たその日のお昼のアントレとして、この時期最もよく作る一番シンプルなサラダとなりました。
輪切りにして並べて、塩してハーブを散らしてそのまま、或いはエクストラ・ヴァージン・オリーヴ油を少しまわしかけて。

他のマルシェのやはりお馴染みの作り手&売り手さんのところへ行けば、更にまた違ったトマトが色々見つかります。
まだトマトの旬は続くので、それらについてはまた後日・・・


<本日の仏単語>
・トマトの種類 variétés de tomates ヴァリエテ・ドゥ・トマートゥ
・トマトの皮 la peau de tomate ラ・ポ・ドゥ・トマートゥ
・オリーヴ油 huile d'olive ユイル・ドリーヴ
・エクストラヴァージンオリーヴ油 huile d'olive extra-vierge ユイル・ドリーヴ・エクストゥラ・ヴィエルジュ
・塩 sel セル


by mmetomato | 2007-08-03 19:41 | 食材


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