ショコラ祭り:6


モンマルトルのお祭りもそうであったように、こういう「食」にまつわる催しは、スタンドを得た者勝ちのようなところがあるので、たまにショコラと全然関係ないものがショコラにかこつけた商品をチラッとだけひらめかせてスタンドを出していたりします。
ジャム屋、蜂蜜屋など典型的で、いくつものスタンドがまばらに散っていました。
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中でも「魔女の煮込み?」とでも言いたくなる、なんだか怪し気な大鍋を発見。
皆恐る恐る覗き込んで、ラベルを読んで、「あ」。
・・・と言ってその場を去る、なんとも魅了しないジャム、
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「チョコバナナジャム」。
バナナジャムというのは、フランスの海外県レユニオンやマルティニークなどの島で作られ、仏本土へも僅かながらも輸入されています。
バナナとショコラは相性が良いけれど、わざわざ買うほどのものじゃないんじゃ?と思うのは、どうも私だけでもないみたい?
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こちらは、大分前にこのブログに書いたことがあったかと思います。
お菓子作りで残ったショコラをスプーンにからめて冷やして、たまに作っている「ホットチョコレートスプーン」。
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来年のバレンタインデー用に、小学生のお嬢さんをお持ちのパパ&ママにお勧め。
温めたミルク(牛乳)にこのスプーンをチャポンと浸してショコラを溶かせば、ホットチョコレートが出来上がる仕組みです。
シリコン型やアイスキューブなどを利用して、幼い子でも作れるチョコレート製品、綺麗にラッピングすれば気軽なプレゼントになるでしょう?
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こちらはオトナ向けショコラ、1粒1ユーロかそれ以上したりする、オトナ向け価格ですし。
こういうの、後先考えずに「もういやっ」というくらい食べてみたいものですわ。
昔、ボーイフレンドが集めたショコラをバレンタインデーにせっせと私が食べたものでしたけど。 フランスのバレンタインデーは「恋/愛の告白」は既にパートナーである相手にするもので、新たなボーイフレンドを獲得するための日じゃないので、他人から集まる「バレンタイン収穫」がないのが残念・・・
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生カカオも、飾りだけじゃなくて売っているスタンドがありました。
もちろんデコレーション用で、このままじゃ食べられません。 1粒かじったからといってお腹をこわすわけではないけれど、ショコラはカカオを原料とするとはいってもこのカカオフェーヴ(種)を発酵させて煎って潰して油脂とカカオパウダーになる「ショコラ風味の部分」と分けて、良い塩梅に混ぜて・・・ など、素人にはちょっとやそっとじゃ真似できない過程を経て、世界中でポピュラーな「ショコラ/チョコレート」に変貌します。
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カカオの実にも種類があるのね。
昔、東京勤めだった頃、マダガスカル出張から戻ったボスにカカオの実とナツメグの実(共にフレッシュ)を頂いたことがありました。
カカオの実物を見たのは、その時が初めてだったかと思います。
もちろん、フェーヴをかじってみましたよ。 私の好奇心はやってみないことには鎮まらないので。
生フェーヴをかじった感想は、「ああ、子供の頃に母の反対を押し切ってヴァニラエッセンスを舐めた時を思い出すわ〜」

ヴァニラのあまりの香りの良さに、そのまま舐めてみたくなって実行しようとしたら、母のストップがかかりましてね。
「香りのためのものだから美味しく無いどころか不味いからやめなさい」って。
「こんなに良い香りがするのみ不味い筈ない」と思い込んだ私、彼女がオーブンの中を覗いている間に舐めて、顔をしかめたものでした。 苦くて、ちっとも香りにそぐわない味だったんですもの。

カカオの実を煎って割ったものを混ぜ込んだ板チョコは割とポピュラーです。
コーヒー豆に似た香ばしい香りとサクサクカリカリした食感。
煎ったカカオを試食させているスタンドもありました。
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こうして見ると、巨大な「アケビの実」みたいね。
懐かしいフルーツを思い出したわ。 ムベにアケビ、山で希に見つけると、それはそれは嬉しかったものでした。
お決まりの「種飛ばし競争」は必須・・・ なんて言っても、今は知っている人の方が少ないのでしょう。
年配の、山がある地方住まいの方の中には、きっと「ワタシもやりました!」と言える人がいるはず。
(ご存知無い方へ:アケビ、ムベ共に日本の山に生えている蔓植物で、バナナの半分位の実を付け、ムベは割れませんがアケビの方は熟れると縦に亀裂が入って、上のカカオの実のような分厚い皮の中に白い僅かな果肉のようなものが小粒の黒いツヤツヤの種を1つずつ包んでいて、ほのかな香りと野生のフルーツにしては強い甘味のある白い果肉を味わえる可食フルーツ。 アケビについては春の新芽を山菜として、ほろ苦い独特の風味をおひたしなどにして楽しむこともできます。なかなか美味しくてよ)
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上は、既に失礼なのだけれどこれ以上失礼しないためにお顔にぼかしをかけつつも、「ショコラだから許される」お行儀をちょっと外れて食意地に負けた人の図。
カップ入りの、ムース・オ・ショコラ(チョコレートムース)でしょうか、底から側面まで、残っているのを丁寧にスプーンでかき集めていたマダムがふと目に入り、「どこで入手したんだろう?」と視線を留めたら、おもむろにスプーンを持ち替えて指をつっこんで舐め始めるので、くぷっと吹き出してしまって。
気持ちは分かります。 よね?

3週間程前、お昼休みに仕事仲間とショコラ&ナッツペースト「ニュテラ:Nutellaのポットがあらかた空になったらどうするか」なんて話になり、
同僚1(40代女):「あの奇妙な瓶、やめて欲しいわよね」
同僚2(20代男):「そうそう、僕はスプーンでひたすらかき集めるけど、絶対は端っこに残るんだよね」
同僚1:「底と瓶の口のすぐ下の凹み! あれ絶対スプーンじゃ無理」
TOMATO:「私はシリコンベラでかき集めてる」
同僚2:「ニュテラ用にシリコンべら買うかな」
同僚1:「こないだ久しぶりにニュテラのポットをあけたら、ティースプーンが刺さってるの! 息子達の仕業かと思ったら夫だったのよ」
TOMATO:「買うと舐め尽くすから私、年に1度しか買わないことにしてる」
同僚2人:「あはは。で、大きなポット買うんでしょ」
TOMATO:「ははは、ばれてる。断然カンペキに空にする手段教えてあげる。温めたミルクを注いでココアにするの」
同僚2人:「そこまでするか!」

という私なので、カップに人差し指を突っ込んで徹底的に舐めるマダムに共感たっぷりに、でも笑っていながら、その直後にポピュラーな大量生産板チョコメーカーが大きなかけらを2つも手渡してくれたのをかじりながら、夕方かなり増えた人混みの中ですっかり暖まってしまった指先にくっついたショコラを丁寧に舐め尽くしておりました。
さすがに、カップの中に指をつっこむまではしませんけど。
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そういえば、プロの間でよく使われているVarhona:ヴァローナ銘柄を見掛けませんでした。

Voila, ショコラ祭りは以上にて終了。
開催日から随分引きずりましたが。
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by mmetomato | 2009-11-11 20:28 | パリ Paris


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