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とあるParis郊外のパン屋にて


エクレア(Eclair エクレール)はフランスのパティスリーの定番、似たようなもので同じくらいよく見かけるものに「Religieuse ルリジウーズ」があります。
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上、向こう側の雪だるまのようなシュー2段重ねがその「Religieuse」。修道女の類に見立てているんでしょうね。 二段重ねの丸いエクレアのようなものです。
あ、ちなみに「シュー chou(x)」は仏語、キャベツの意味。 日本ではまるで「フランス菓子の定番」のようなシュークリームですが、フランスでは「Chou a la creme シュー・ア・ラ・クレーム」という名はあっても、まず滅多に売っていません。
シュー生地のヴァリエーションは色々あるんですけどね。

写真はいずれもパリ郊外のパン屋さんにランチ用のサンドイッチ調達に出かけて写してきたものです。

他に写っているのは、Religieuseの手前の白にショコララインのが日本で「ミル・フィーユ(この発音だと仏人には「千人の女の子」に聞こえてしまうので要注意)、フランスで「Mille feuilles ミル・フゥイユ(カタカナにするのは無茶。下手すると〝千の発掘〟にもなりかねない)」、さらに手前がやはり定番の「Opera オペラ」、一番手前のタルトレットは洋梨とアーモンド。
ここでちょっと風変わりなお菓子に出会いましてね。

ショコラ chocolatとcafe カフェのエクレアに挟まれた、大小2つ重ねたのではなく同じサイズの丸い、ショコラ、カフェそれぞれのシューを並べたこちらは「Divorces ディヴォルセ」。
「離婚した二人」といったところでしょうか。
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さしてパティスリファンではないため、さほど頻繁にこういうお菓子を買いに行くことがないながら(買うより作る方が倍楽しいので)、他で見たことがありません。
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最後のオマケは、こちらもやはり定番もムラング Meringue。
お菓子作りに使った残りに卵白で作るのが主なのですが、近頃のパン屋さんは業者から「黄身だけパック」や「白身だけパック」などを買い求めているようなところが多いので、もはや必ずしも「残り素材のお片づけ菓子」ではなくなっています。

一見普通のパン屋だけれどここ、アラブ系の多いパリ郊外にある上、店主もアラブ系で、上の写真は全てひと月ほど前に写したものですが、先日ラマダン(イスラム教徒の断食期間)開始日前日の朝に前を通りかかったら、大きなトレイに山積みにしたアラブ系のお菓子をせっせとトラックに積み込んでいました。
恐らく、ラマダン開始前夜のお祭り(そんなのあったかしら?)用なのでしょう。
by mmetomato | 2009-09-06 22:21 | デザート


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