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パリのアール・ヌヴォー:その5


ギマールによる代表的かつアールヌヴォーらしさ溢れる異質なデザインの邸宅もこの界隈。そちらへと向かう道中にも、見逃せない同建築家作品が見られるので、寄り道数件を歩いた順に掲載します。

こちらは60 rue la Fontaine(フォンテーヌ通り60番地)、Hotel Mezzaraオテル・メッザラ。 1911年築。
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控えめながらもやはり同じ時代の香りたっぷり。
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半年足らず前にガウディを目一杯、駆け足ながらも堪能してきたばかりの我が目には、インパクトとしては欠けますが、入り口門というか柵のあしらいも彼らしいスタイル。
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サインはここは痛みなく残っています。
使われる石のみならず、こういう石造りの家って、風向き次第で傷み具合がまた異なるものなんですよ。
湿度が高いとすぐ黒くなってしまったりね。
もっとも、黒ずむのはカビの類によるとかで、増殖を防ぐ薬もあるらしいです。
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入り口扉(次)
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修理する職人さんが今もいるのがまた、フランスの良いところ。
ちなみにトゥールにはこういう専門家の学校があり、普段あまり見かけないけれど高技術の専門家が沢山います。お隣の県にもあって、そちらは石の専門家育成で、外から見えるアトリエを壁越しによく眺めては、皆熱心に取り組んでいるのになんだか妙に感激して、むやみに拍手を贈りたくなったものでした。
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窓の前も、ファサード中央は独特の、茹でたスパゲッティを散らしたような曲線スタイル。
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通風孔と言うのかしら、地下の明り取りなのかしら、侵入防止の柵も見落とせません。
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ギマール邸からメトロJasminジャスマン駅へ戻り、駅すぐ脇、東寄りへと伸びる石畳の小さな道、rue Ribera(リベラ通り)を突き当たりまで進んで左折してすぐ左手になります。
住所は 60 rue la Fontaine 75016 Paris(16区)

ここからすぐ目と鼻の先にあるのが、次回ご紹介する「Tremois トゥレモワ」。
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by mmetomato | 2010-04-03 20:02 | アールヌヴォー
パリのアール・ヌヴォー:その4


間があいてしまいましたが、前回のギマール邸、入り口から見上げた図。
バルセロナのガウディによるカサ・バトリョなどを引き合いに出せば、それはそれは控えめ。
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ギマールらしさは入り口に顕著に見られます。
いや、それほどには顕著でもないかな。 気配は確かに。
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いかんせんカメラが接写やズームができるようなものじゃないので、細部を端折らねばならないのが悔しいのですが、入り口扉(中央の主要扉の左にある小さな扉。使用人用の入り口じゃないかしら)に向かい合って左上には、大分痛んで読み取るのが楽でないながらも、知っている人には目に明らかな、ギマールの刻印が確かになされています。
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建物に向かい合って右側の小道寄りには、当時スタイルの表札も。
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果たして、122番地は当時のままなのか、後で刻まれたものなのかまでは存じません。
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扉は割とシンプルめ。
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とかくギマールに対して私が引き合いに出したがる、ヴィクトール・オルタ(先日書いたベルギーの同時代の建築家)同様に、恐らく調度品も手がけたのでしょう。
ドアノブにも注目。
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ギマール自身、1913年から1930年住んでいたんですって。

次回はAvenue de Mozartから少し外れたrue la Fontaineリュ・ラ・フォンテーヌ通りの邸宅をご紹介します。同じエクトール・ギマール作品ですよ。
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by mmetomato | 2010-03-23 18:14 | アールヌヴォー
パリのアール・ヌヴォー:その3


ドーフィヌ駅からメトロ2号線で2駅、エトワール駅にて6号線に乗り換え目指すは「ギマール邸:Hotel Guimard オテル・ギマール」。
またちょいとウンチクになりますが、仏語の「Hotel オテル」という単語には、日本語で言う「ホテル」だけでなく、いくつもの意味というか利用法があり、オテル・ギマールについては「邸宅」の意味になります。観光客などを泊めてくれる宿泊施設ではありません。
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上は、そのギマール邸がある通り「Avenue Mozart アヴニュ・モザール」、直訳するとモーツァルト大通り。
何故オーストリアの音楽家モーツァルトの名が用いられているのか、今ちょちょっと検索してみたのですが見当たらず。 そのうち何か見つけたら追記します。
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この並木道は、道沿いにパラパラと商店、カフェ、レストランが並ぶなかなか環境の良い通り。 地域の人が行き交い、アップで移せなかったけれど上、ブルーの上っ張りを羽織ったマダムはすぐ脇の美容室のお客さんで、ヘアカラーのメッシュ途中でアルミホイルを頭に貼り付けたまま一服しに外へ出て、立ち話中・・・ なんだか80年代辺りの日本のド田舎の道端風景の如し。

メトロJasminジャスマン駅までは、エトワール駅から6号線Nation行きで3駅目、Trocaderoトロカデロで9号線Pont de Sevresポン・ドゥ・セーヴル行きに乗り換え4駅目。乗り換えは分かりやすいのとほぼ同じ区内なので15~20分程でしょうか。
Avenue Mozartを5分足らず南下して行った122番地にあるのがギマール邸。 したの写真で真ん中に写っている街路樹のすぐ右に移っているのがその邸宅。 歴史的建造物として今、保護指定されています。
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住所:122 avenue Mozart 75016 Paris(16区)

この界隈、歩いて巡れる圏内に、ギマールによる建築物が複数あります。ざっと巡ってきたので、それらも今後紹介します。
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知らずに歩いていると必ずしも目に留まるとは限らないであろう外観。
でも、この景観でもアールヌヴォーの気配は感じるでしょ?
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悔しいことに逆行でして・・・ 何時頃だったかな、午後早めの時間。

細部は次回に。
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by mmetomato | 2010-03-09 04:49 | アールヌヴォー
パリのアール・ヌヴォー:その2


昨日のエクトール・ギマールによるメトロPorte Dauphineポルト・ドーフィヌ駅の続きです。
同駅は、同駅とNationナシオン駅とを結ぶメトロ2号線西の終点駅。 ちなみに2号線のここから2駅先はCharles De Gaulle-Etoileシャルル・ドゥ・ゴール・エトワール駅でArc de Triompheアルク・ドゥ・トゥリオンフ(凱旋門)の足元かつシャンゼリゼ通りの先端。
エトワール駅とナシオン駅を結ぶラインは2本あり、2号線はセーヌ右岸(パリ北半分)をカバーし、もう一本の6号線はセーヌ左岸(パリ南半分)をカバーしています。
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上のポルト・ドーフィヌ駅は、昨日書いた通りいくつか異なるデザインの既存メトロ駅の中でも大分見栄え良く、細部を観察するにもピッタリなので、パリでアールヌヴォー作品巡りをするなら、市の端っこだけれど足を伸ばす価値あり。

パリ・ドーフィヌ大学キャンパスがあるので、パリ郊外と市内を結ぶ電車RER(エール・ウ・エール)C線も通り、その駅界隈がまた、大きなアヴェニューが複数行き交うパリの西の入り口そしてパリ16区という大分お金持ちめな地区ということもあり、RERや国鉄SNCF駅周辺は胡散臭い雰囲気が多い街の中心と違って、なかなか優雅な雰囲気なんですよ。 殊にお天気が良いとね。

さて、そのメトロ駅のファサード、とは呼べないのかしら、入り口の屋根というのかしら。
細部をちょちょっとご紹介。
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全体のデザインもしかりですが、文字もアールヌヴォースタイルのフォントでデザイン性高いでしょう?
METROPOLITAINメトロポリタンの文字の右端には、写真では読み取れないかもしれませんが、ちゃんとGuimardの署名入り。
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1800年代末築のお屋敷が立ち並ぶこの界隈、街の中心より遥かに大きく立派な建築で溢れているので、建築好きなら散策して飽き足らないことでしょう。
ちなみに我が新居は(市内どの区かまでは知らせませんよ!)、建築家の署名も年代刻印も見当たらないけれど、電気契約のために電気公団EDFに電話した際、通知した住所とその住所に含まれる多数のアパルトマンの中でどっちの建物かを特定すべく話していた中で、同社にて登録されていたそうで1878年築と知りました。
木造建築に比べて長生きする石造りの家。パリは地震も殆どないので(場所によってはメトロが通る度に振動を感じるところもありますけど)、その辺りの年代築の家で溢れています。
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上、メトロを利用すべく階段を降りようとすると出くわす景観。
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やや色あせたオレンジには、いかにもアールヌヴォーらしいあしらい。
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絵画が有名だけれど、お家の壁画も多数手がけている、同じ時代のアーティスト、ハンガリー出身のAlfons Muchaアルフォンス・ミュシャ(ブリュッセルの高級め住宅街にいくつか大きな壁画が見られます)を連想させません?
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外側は、全体に落ち着く類似したトーン。
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ランプもレトロな感じでしょ。

イギリスなどもそうですが、ほんの1世紀ちょっととはいえ、古くに作られたもの、例えば「ガス灯」などを、電気の時代に適合させてもきちんと以前の姿を残したまま今も利用していることがとても多いのが、ヨーロッパが世界中の観光客を惹きつける大きな要素の一つなのではないかと思います。

国境を越えて違った文化に触れる楽しみに加えて、日本と同じ先進国でありながら、タイムスリップしたような感覚を味わえるんですもの。

オマケにもう1枚、
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こちらは同Porte Dauphineポルト・ドーフィヌ駅3つの出口に挟まれたAvenue Fochアヴニュー・フォッシュ。
ちょっと前に読んだ本によると確か、「パリで一番幅広い通り」なんです。 横幅何メータだったかな、去年の手帳にメモしてあった筈なのだけれど今手元にないので、いずれ確認します。

向こうに見えるのは、旧名エトワール広場Place de l'Etoile、現Place Charles De Gaulleシャルル・ドゥ・ゴール広場の凱旋門(Arc de Triompheアルク・ドゥ・トゥリオンフ)。
暇さえあれば十分歩ける距離です。徒歩20分位かな。人によるのと日本の人って往々にして歩くの遅いので、フランス人的リズムなら20分ほど、日本人の女の子リズムだと30分かも。
もっとも、ここで言う「フランス人リズム」は、「オフィスへと朝急ぐフランス人」が念頭なので、ちんたらちんたらシャンゼリゼをお散歩するようなスピードとは異なります。
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by mmetomato | 2010-03-08 01:10 | アールヌヴォー
オフィスのクリスマスプレゼント



職場の面々に配られたオフィスからのクリスマスプレゼントはこちら。
マカロンが有名な、でも世界的に知られるフランスはアルザス出身のパティシエ銘柄Pierre Hermé ピエール・エルメのマカロン。


© TOMATO / "Gourgmets Garden" de Mme.TOMATO


本当は、クリスマス直前に日本の忘年会のノリで皆で美味しいレストランへ出掛けよう! と意気込んでいたのですが、各々他の仲間と同じような企画が先に決まっていたために、なかなか全員の都合が揃わず、「じゃ、年越してからひとしきり落ち着いた頃に(新年会のノリ)」ということになり、だけれどクリスマスを前にして何もないのも寂しいもんね、と太っ腹に。

とびっきり美味しいこれらマカロン、お値段もとびっきりです。 高い。
毎月のように新作が出て来て、12月頭に出たのは何だったかな。
薔薇風味が大のお気に入り。 他に抹茶風味、マロン(抹茶クリームもちょびっと加えられているのだけれど、私の好みではちょっと邪魔。 マロンが負けてしまう)、マルメロ(花梨に似たもの)、ショコラノワール(ブラックチョコレート)&カシス粒入り、白トリュフ風味もなかなか面白い。

1月25日に再びワサビ入りが登場予定とのこと。
舞い戻ること間違いなし。


© TOMATO / "Gourgmets Garden" de Mme.TOMATO


各店舗宝石店のごとく丁重に袋や専用ボックスに詰めてくれるらしいのですが、皆散り散りになる金曜の晩に、月曜の朝買って来てくれる?との命で会社のカードを渡された私。
一番アクセスが便利な、シャンゼリゼの凱旋門目前にあるPublicisdrugstore(バー、レストラン、キオスク、雑貨、書店、薬局兼総菜&パン屋、ちょっと高級目コンビニみたいなもので、夜中の2時まで開いているので便利)にて購入。

数ダースのマカロンを抱えメトロへとエスカレーターを下りながら、「ああ、出勤するよりその辺のベンチに陣取って、ひと箱ペロッと平らげてしまいたい!」の誘惑が・・・


© TOMATO / "Gourgmets Garden" de Mme.TOMATO


もちろん、皆の喜ぶ顔が見たいのも山々なので、きちんと遅刻もせず出勤しましたが。
私もひれ伏す食いしん坊の同僚一人、オフィスを留守にしていて夕方戻る予定の1人を待つため、まだ配っていないのに、ランチを終えた途端、
「デザートにマカロン〜」
と冷蔵庫へ走り、待った!の声もなんのその、頬張りながらデスクへ戻って来て。

夕方配った後、私もさすがに誘惑に負け、その晩帰宅した時は1ダースパックが10個入りということになっていました。

今年の私のクリスマスプレゼントは、もっぱらこのマカロンでした。
頂くほうじゃなくてあげる方ね。
そもそもオフィスでのクリスマスプレゼントがこのマカロンになったきっかけが、同僚の引っ越し祝いで彼女の新居に集った時に手土産に持って行ったのを彼女がいたく気に入ったためで、イヴの晩をすごした人のお宅にもこれを手土産に。


© TOMATO / "Gourgmets Garden" de Mme.TOMATO


イヴ用に24日当日買いに行った際、1日家で保管しておくなんて酷すぎる! と、おやつ用に2つ3つ調達せずにはいられず、結局自分用プレゼントと甘やかしたことを呟きつつ、これまたペロッと平らげてしまって。


© TOMATO / "Gourgmets Garden" de Mme.TOMATO


高いは高いけれど、ろくでもないチョコレートバーをかじるのに比べたら、遥かに嬉しいおやつです。
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by mmetomato | 2009-12-28 04:33 | 時事フランス
Paris、雪は消えるもまた寒波

先日雪に見舞われたパリ。
クリスマスを終えた翌日は素晴らしい青空に恵まれましたが、また寒さが戻ってくるらしいです。

気がつけばもう年の瀬、ひと月以上ブログに着手できずにいた上に、先週(先々週だったかな?)の写真ですが・・・

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前日のメテオ(お天気予報)の通りに、僅かながらもしっかり積ったパリの雪。

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さすがにパリ人もポケットから携帯電話を探り出して、辺りを写していました。
天候頼みの雪景色は、ポストカード用やら諸々お金になるので、プロのカメラマンも街へ繰り出します。

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朝からせっせと塩巻きが始まり(前夜のうちにすべきなのに???)、同時に雪かきも後を追い、

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夕方のシャンゼリゼは、雪かきの名残がチョンチョンと雪の小山になって、すっかり片付けられていました。
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by mmetomato | 2009-12-27 05:11 | パリ Paris
パリ・デザイン


しょっちゅう利用しているメトロの駅でも、未だ発見尽きないもので。
「メトロ」だけにテーマを絞ったとしても、暇さえあれば毎日新たな事柄をアップロードできる、独立したブログが作れるほどじゃないかと思います。
「1日=365日だったなら」と、やりたい事の目白押しに地団駄して止まない私の口癖でして、本当、暇を得て新発見探しに歩き回りたいものです。

世界で一番人気の観光地パリだけに、ご存知の方は多いと思いますが、各駅様々なテーマで異なるデコレーションが施されています。
特に、観光名所の多くが集うパリ中心地を真横に走る1号線の駅は、パレ・ロワイヤル、ルーヴル、バスティーユ、オペラなど、それぞれの有名どころからインスピレーションを得たデコレーションが盛りだくさん。

下は、ええと・・・壁のタイルにい文字がプリントされている駅って、コンコルドでしたっけ・・・?
ひと月ほど前に初めて気付いた、意外なデザインのごみ箱。
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ひっくり返すのが不便そうだけど、よく見ると色々考慮されたデザイン。

同じ日、シャンゼリゼからちょっと裏手に引っ込んだ、凱旋門間近の16区内で写して来たのが次。
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落書きシリーズの写真も貯まっているので、それらと一緒に載せようかなと思っていたのだけど。

夏の終わり頃に気付き、「これはカメラにおさめないと!」としばらく思っていた割に、毎朝この辺り出勤道中で歩いていながら、どうも朝は時間がなくて撮り逃していまして、やっとこハロウィーン近づく頃に撮影。
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他にもないかな、と辺りの地面ばっかり眺めて歩いたものの、今の所1つしか見つけていません。
その他のマンホールにもプリントできそうなのに。

マンホールのデザインも色々あって、一挙に並べると面白い・・・ と思う私と同類は、そう多くもないのかしら。

地面の落書きはパリ市内あちこちで随時リニューアル(?)されているので、まだまだあって、発見するごとにせっせと撮り集めていまして、大分貯まりつつあります。
そこら中に観光客が居るパリ。
妙なものにカメラを向けていると、そんな私を好奇心たっぷりに眺め観察し初めて地面の落書きに気付き、一緒になってカメラを向ける、なんてことしばしば。
立ち止まって改めて眺めるパリ人、そこからデスカッションが始まることもあり、近頃すっかりお気に入りのアクティヴィティとなっています。
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by mmetomato | 2009-11-12 05:37 | パリ Paris
ショコラ祭り:6


モンマルトルのお祭りもそうであったように、こういう「食」にまつわる催しは、スタンドを得た者勝ちのようなところがあるので、たまにショコラと全然関係ないものがショコラにかこつけた商品をチラッとだけひらめかせてスタンドを出していたりします。
ジャム屋、蜂蜜屋など典型的で、いくつものスタンドがまばらに散っていました。
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中でも「魔女の煮込み?」とでも言いたくなる、なんだか怪し気な大鍋を発見。
皆恐る恐る覗き込んで、ラベルを読んで、「あ」。
・・・と言ってその場を去る、なんとも魅了しないジャム、
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「チョコバナナジャム」。
バナナジャムというのは、フランスの海外県レユニオンやマルティニークなどの島で作られ、仏本土へも僅かながらも輸入されています。
バナナとショコラは相性が良いけれど、わざわざ買うほどのものじゃないんじゃ?と思うのは、どうも私だけでもないみたい?
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こちらは、大分前にこのブログに書いたことがあったかと思います。
お菓子作りで残ったショコラをスプーンにからめて冷やして、たまに作っている「ホットチョコレートスプーン」。
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来年のバレンタインデー用に、小学生のお嬢さんをお持ちのパパ&ママにお勧め。
温めたミルク(牛乳)にこのスプーンをチャポンと浸してショコラを溶かせば、ホットチョコレートが出来上がる仕組みです。
シリコン型やアイスキューブなどを利用して、幼い子でも作れるチョコレート製品、綺麗にラッピングすれば気軽なプレゼントになるでしょう?
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こちらはオトナ向けショコラ、1粒1ユーロかそれ以上したりする、オトナ向け価格ですし。
こういうの、後先考えずに「もういやっ」というくらい食べてみたいものですわ。
昔、ボーイフレンドが集めたショコラをバレンタインデーにせっせと私が食べたものでしたけど。 フランスのバレンタインデーは「恋/愛の告白」は既にパートナーである相手にするもので、新たなボーイフレンドを獲得するための日じゃないので、他人から集まる「バレンタイン収穫」がないのが残念・・・
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生カカオも、飾りだけじゃなくて売っているスタンドがありました。
もちろんデコレーション用で、このままじゃ食べられません。 1粒かじったからといってお腹をこわすわけではないけれど、ショコラはカカオを原料とするとはいってもこのカカオフェーヴ(種)を発酵させて煎って潰して油脂とカカオパウダーになる「ショコラ風味の部分」と分けて、良い塩梅に混ぜて・・・ など、素人にはちょっとやそっとじゃ真似できない過程を経て、世界中でポピュラーな「ショコラ/チョコレート」に変貌します。
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カカオの実にも種類があるのね。
昔、東京勤めだった頃、マダガスカル出張から戻ったボスにカカオの実とナツメグの実(共にフレッシュ)を頂いたことがありました。
カカオの実物を見たのは、その時が初めてだったかと思います。
もちろん、フェーヴをかじってみましたよ。 私の好奇心はやってみないことには鎮まらないので。
生フェーヴをかじった感想は、「ああ、子供の頃に母の反対を押し切ってヴァニラエッセンスを舐めた時を思い出すわ〜」

ヴァニラのあまりの香りの良さに、そのまま舐めてみたくなって実行しようとしたら、母のストップがかかりましてね。
「香りのためのものだから美味しく無いどころか不味いからやめなさい」って。
「こんなに良い香りがするのみ不味い筈ない」と思い込んだ私、彼女がオーブンの中を覗いている間に舐めて、顔をしかめたものでした。 苦くて、ちっとも香りにそぐわない味だったんですもの。

カカオの実を煎って割ったものを混ぜ込んだ板チョコは割とポピュラーです。
コーヒー豆に似た香ばしい香りとサクサクカリカリした食感。
煎ったカカオを試食させているスタンドもありました。
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こうして見ると、巨大な「アケビの実」みたいね。
懐かしいフルーツを思い出したわ。 ムベにアケビ、山で希に見つけると、それはそれは嬉しかったものでした。
お決まりの「種飛ばし競争」は必須・・・ なんて言っても、今は知っている人の方が少ないのでしょう。
年配の、山がある地方住まいの方の中には、きっと「ワタシもやりました!」と言える人がいるはず。
(ご存知無い方へ:アケビ、ムベ共に日本の山に生えている蔓植物で、バナナの半分位の実を付け、ムベは割れませんがアケビの方は熟れると縦に亀裂が入って、上のカカオの実のような分厚い皮の中に白い僅かな果肉のようなものが小粒の黒いツヤツヤの種を1つずつ包んでいて、ほのかな香りと野生のフルーツにしては強い甘味のある白い果肉を味わえる可食フルーツ。 アケビについては春の新芽を山菜として、ほろ苦い独特の風味をおひたしなどにして楽しむこともできます。なかなか美味しくてよ)
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上は、既に失礼なのだけれどこれ以上失礼しないためにお顔にぼかしをかけつつも、「ショコラだから許される」お行儀をちょっと外れて食意地に負けた人の図。
カップ入りの、ムース・オ・ショコラ(チョコレートムース)でしょうか、底から側面まで、残っているのを丁寧にスプーンでかき集めていたマダムがふと目に入り、「どこで入手したんだろう?」と視線を留めたら、おもむろにスプーンを持ち替えて指をつっこんで舐め始めるので、くぷっと吹き出してしまって。
気持ちは分かります。 よね?

3週間程前、お昼休みに仕事仲間とショコラ&ナッツペースト「ニュテラ:Nutellaのポットがあらかた空になったらどうするか」なんて話になり、
同僚1(40代女):「あの奇妙な瓶、やめて欲しいわよね」
同僚2(20代男):「そうそう、僕はスプーンでひたすらかき集めるけど、絶対は端っこに残るんだよね」
同僚1:「底と瓶の口のすぐ下の凹み! あれ絶対スプーンじゃ無理」
TOMATO:「私はシリコンベラでかき集めてる」
同僚2:「ニュテラ用にシリコンべら買うかな」
同僚1:「こないだ久しぶりにニュテラのポットをあけたら、ティースプーンが刺さってるの! 息子達の仕業かと思ったら夫だったのよ」
TOMATO:「買うと舐め尽くすから私、年に1度しか買わないことにしてる」
同僚2人:「あはは。で、大きなポット買うんでしょ」
TOMATO:「ははは、ばれてる。断然カンペキに空にする手段教えてあげる。温めたミルクを注いでココアにするの」
同僚2人:「そこまでするか!」

という私なので、カップに人差し指を突っ込んで徹底的に舐めるマダムに共感たっぷりに、でも笑っていながら、その直後にポピュラーな大量生産板チョコメーカーが大きなかけらを2つも手渡してくれたのをかじりながら、夕方かなり増えた人混みの中ですっかり暖まってしまった指先にくっついたショコラを丁寧に舐め尽くしておりました。
さすがに、カップの中に指をつっこむまではしませんけど。
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そういえば、プロの間でよく使われているVarhona:ヴァローナ銘柄を見掛けませんでした。

Voila, ショコラ祭りは以上にて終了。
開催日から随分引きずりましたが。
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by mmetomato | 2009-11-11 20:28 | パリ Paris
ショコラ祭り:Paris5


「食欲の秋」というのは、北半球ほぼどこでも通じそうな気がするのだけれど、年中グルメで年中食いしん坊なフランスでは、特に「秋だから食欲やら美食やら」というような観念はありません。
だけれどやはり「収穫のシーズン」に繋がる「季節もの」が、季節感のないスーパーマーケットのお野菜達に慣れた街暮らしですら、茸や栗、かぼちゃ、帆立貝などの季節物に敏感になるもので、ショコラ・サロンが開催されていたパリのエキスポスペース地帯の別なホールでは、「秋のサロン」も開催されていて、そちらにも色々食べ物があったらしいです。
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ショコラにはどうしようもなくとろけてしまう私。
あちらで1かけら、こちらで1かけらつまみ、個性的なものを見つけるとちょろっと話を聞き(聞きながらまたつまんでる)、元を取るつもりでつまみ食いしていたわけじゃないけれど、板チョコ1枚分くらい平らげたんじゃないかと思います。
朝、シャワーの後で体重計に乗ったけれど、帰宅してからは乗っていません。
帰宅時より、後でガツンと体重アップするんじゃなかろうか? と恐れつついた割に、買って来たばかりのマスタードシードをたっぷり使った魚介のカレーをチャッチャと用意してペロッと平らげた後、
「ああ、ショコラをたっぷり食べた分、夕ご飯は軽くするつもりじゃなかったの!?」
と我が食欲を悔いたのでした。
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でもね、こういうのが山積みになったのを目前にして、試食用のかけらを出されたら、手がでない筈がないのよね。
知人曰く、「あなた、食意地とか食いしん坊というより美食家よね」
(あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない、と思ったら・・・)
「だから大食漢じゃない筈なんだけど、知らない物事に興味津々でその興味が食べ物に向かうから、結局よく食べるのよね〜」
は、オチがついていましたか・・・
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単に「板チョコ」と言われるショコラでも、カカオのパーセンテージ、カカオバター(カカオ油脂)を使うかピーナッツなどの別な植物油脂を使うか、ミルクが入るか否か、などによって様々に味が異なるので、それぞれをきちんと味見したくなるものよね。

ショコラを味わえばカフェが欲しくなる。 有り難いことに近頃高級めのエクスプレッソマシンがヒットして調子づいているネスカフェ(シャンゼリゼのショップも驚く人気)が無料でカフェを提供していて、ちょっと行列すれば美味しいエクスプレッソにありつけて、入場料は高めだけれどヴィジターは結構贅沢に迎えてもらえています。
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by mmetomato | 2009-11-11 20:15 | パリ Paris
ショコラ祭り:Paris4


写真ばっかりたまって、ちっともアップデートする間がないので、残りは一挙に。

ショコラ・サロンだけにショコラを巡ってカンファレンス、かと思いきや、ちょっとしたテクニックを語りつつのレシピ伝授だったのか、席を取ったものの飽きて電話している人の姿もあるながら、鏡が添えられて作業の手元が見えるようになっているのがナイスアイデア。
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迷った挙げ句、私が手を出したマカロンはこちらにて。

パリ7区にお店を持つパティシエ・ショコラティエ
「Christophe ROUSSEL(クリストフ・ルゥセル)」
パリ市内の住所は、10 rue du Champ de Mars 75007 Paris
www.roussel-chocolatier.com
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くす玉みたいなデコレーションからしてマカロンなので、結構な人気。
100gr、6つ6ユーロとのことで、
「珍しい風味のだけ集めて欲しいの」
とお願いして、
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コカコーラ&ラム酒(上手前左の黒いの)、抹茶、ジンジャー、Fleur du sel(塩の花と呼ばれる純度の高いお塩)、フランボワーズだったかベリー&エスプレッと唐辛子(ちゃんとほのかに唐辛子の香りがします。香りが素晴らしく良いエスプレッとだけに。上写真手前左の濃いピンク)、バジル&ライム(だったかな? 上の写真奥のグリーン)と、最後の一つは何だったやら。
焼きが甘めでふっくらしっとり(ねっちりめ)、アーモンドたっぷりで、その辺のパン屋チェーン店とはさすがに違う美味しさでした。

1年程前かしら、確かシェーブル(山羊)チーズの塩味マカロンをこちらに掲載した時に書いたかと思いますが、「ワサビ風味のマカロン」を作って話題を呼んだパティシエが居るのだそうです。 アルザス地方と言っていたかな、ラジオで聞いた話。
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by mmetomato | 2009-11-11 20:08 | パリ Paris