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ショコラ祭り:Paris3


右を向いても左を向いてもショコラ、ショコラ、ショコラ。
金曜にオフィスでアルジェリア人の研修生と週末の予定の話をしていて、彼女曰く、
「兄が去年サロン・デュ・ショコラから帰って来るや否や、もうショコラはたくさんだ! って言っていたわよ」
私に限って、そんなことはあり得ない。
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と言う割に、相変わらず見当違いな方を向きがちな私。
ショコラは2かけらだけで、マダガスカル産のヴァニラグース(ヴァニラのサヤ)、帰りに寄り道して専門店で買うつもりだった夕ご飯のカレー用のマスタードシード、そしてマカロンと、全然ショコラに関係無いものばかり買って帰ってきました。

ショコラばかりでなく、パティシエ(製菓職人)が手がける、他のお菓子も便乗販売していて、多いのが、根強い人気の「Macaron de Paris」こと「マカロン」。
色もフレーヴァーも割と自在に操れるので、毎年、毎シーズン、色々なフレーヴァーが登場し、近年増々活気づいています。
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ここ数年大流行しているのはハーブ入り、そしてビコロール(二色使い)。
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今更ながらのデザインだけど、「Antivirus(アンチウイルス)」が、鳥インフルエンザを思わせちょっとアクテュアリティーな気がしたりして。
ちなみにパリ含めフランス全国的に、日本で恐れられているような鳥インフルエンザ騒ぎは全くありません。
メディアでは最近になって、「また薬製造大会社に儲けさせるために政府が騒ぎをふっかけたんじゃないか?」なんて気配で斜に眺めた意見が取り沙汰されているくらい。

聞く所によると、鳥インフルエンザを理由にフランス/パリ旅行をとりやめた日本人観光予定客が結構居るのだそうで、お気の毒にと言いますか、残念ながらと言うのもおかしなものだけど、日常生活に全然問題なく、皆普通に過ごしています。
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上は、イタリアのメーカー。
他が美味しすぎただけなのか、あまり美味しくなかった・・・
混ぜ物が多すぎるのね。 オリーヴグリーンはピスタチオの色なのだそうですが、これならベルギーのプラリネの方がずっと美味しい。
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サラミソーセージ風のこちらのショコラは味見にありつけず。
でも、似たようなものは我が家で時々作っています。
冷やし固めるだけだったり、ショコラをまぶしたり、ドライフルーツでなく刻んだナッツを混ぜたり、写真のように粉砂糖をまぶしたり。
粉砂糖の方が、ココアよりもなおドライソーセージらしい外観になります。
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ヴァージンメガストアの出張売店(FNACに勝利したのね、意外だわ)ではショコラのみならずマカロン、その他パティスリのレシピ本が大人気。

レシピの本は買ってもちっとも利用しないのでもう買わない、と断言してから早数年。
でも、眺めるだけでも楽しいものなのよね。
見ると欲しくなりそうなので、素通り・・・
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by mmetomato | 2009-10-24 16:34 | パリ Paris
チョコレート・ファッション


チョコレートをまとってのファッションショーも開催されたのだったと思いますが、週末しか空いていないので、残念ながら見られず。
もっとも、出掛けたら丁度その日に当たった、というのならともかく、わざわざ観に行くまでもないわと思っていたら、ちゃんといくつか展示されていました。
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これが試食同等に人気で、凄い人だかり。
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夕方にかけてグッと混んで来た頃に出たので幸いでしたが、そうでなくてもこの辺りは大混雑。
カメラを構える人の多さのみならず、丹念に細部を眺める人が多いのが、ちょっと意外でした。
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上着だけで、下着も着せてもらえない気の毒なマヌカン・・・
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「今時こんなドレスを着る人なんて居ないわよね」
なんて、庶民的なフランス人マダムが脇で呟いていましたが、実は結構居るんですよ。
軍隊が集う小さな町、フランス唯一の騎馬学校があることでも知られるSaumur:ソミュールの街には、いくつか、こんなドレスが陳列された仕立て屋さんが今も健在しています。
軍隊の舞踏会用なのだそう。
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by mmetomato | 2009-10-19 05:15 | パリ Paris
ショコラ祭り:Paris


「Salon du chocolat:サロン・デュ・ショコラ(チョコレート・サロン)」がネーミングなので、厳密には「お祭り」ではなく「展示販売会」のようなものです。
トゥールではここ数年、毎年春の復活祭近づく頃に「Fête du chocolat:フェットゥ・デュ・ショコラ(チョコレート祭り)」として同じようなものがもちょっと規模小さく開催されるのですが、話題性としてはやっぱりパリのが世界に名だたるサロンで、一度覗いてみたいと思っていた願いやっと叶って、出掛けてきました。
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仏語で「サロン:Salon」と言うと「居間」という意味にもなり得ますが、商売上の展示会/展示販売会もサロンと呼びます。
開催地は、パリの南西の外れギリギリ辺りにあるParc d'expositions、メトロ12線のPorte de Versailles駅すぐ。
入場料は大人12ユーロ。
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中へ入れば、ショコラの山が待ち受けています。
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板チョコ、かち割りチョコ、
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ソーセージを象ったもの、
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ベルギーのショコラティエ「Leonidas:レオニダス」によるショコラのシャトーの展示とか。
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制作デモンストレーションも。
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もちろん、味見もあります。

先週末のモンマルトルの「ぶどう狩り祭り」では、地元トゥール(私のね)界隈からやってきた「Poire tappée:ポワール・タッペ」を味見した途端ほろ酔い気分に突っ走ってしまった私。
このチョコレートサロンでも、一口目でやられていました。

ぶどう狩り祭りの写真はまだまだあって、そのうちのんびり掲載しようと思っているので、先日書かなかったのだけれど、ポワール・タッペという丸ごとの梨(なし)の皮をむき、石造りに薪を使う古いオーブンで丸一日以上かけて低温で焼いたドライフルーツを到着早々試食させてもらったら、アルコールがかなり残っていましてね。。
お料理には使えど普段全く飲まない私。 すっかり気分良くなってお祭りを巡っていたのでした。

サロン・デュ・ショコラで私をほろ酔いにしたのは(大袈裟ですけど)、ショコラの「Truffe:トリュフ」。 アルコールがばっちり効いたトリュフを真っ先に味見してしまって。
美味しかったので、懲りずに2つ3つまたつまませてもらったものだから。
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by mmetomato | 2009-10-18 17:06 | パリ Paris
バルセロナ:ランチ1


きちんと順を追って掲載したかったのですが、あきらめました。 まばらにあっちこっちへ話が飛びますが、一通り載せた後でサイトのほうにまとめ直そうと思っています。
ブログのスペースも限られているし。

さて、街の風景も興味深いながら、食も見逃せないバルセロナ。
「タパス」が大分日本でも知られるようになったかと思います。 ご存知ない方のために目一杯簡単に説明するなら、カフェ(喫茶店)と日本の居酒屋ごちゃ混ぜにしたような「バル(ないしバール)」と呼ばれる小さなカフェ兼レストランが街中に沢山あって、バルセロナ人達は一杯飲んだりちょっとつまんだり食事したりと大活用していまして、「タパス」と呼ばれるのは、そういったところで提供される小皿料理のことです。
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バルセロナ到着翌日午前のミーティングを終えたアシャンプラ地区のオフィスから見送られながら、「この辺でちゃっちゃと食べられる美味しいレストランはない?」と尋ねてみたところ、「2ブロック先の角のレストラン! 美味しいわよ」と教わったものの。
来る時に歩いた道で、「あのちょっと高そうな店じゃ?」と思った通り。 タパスを願った私達の狙いとはクラス違いで、テラス席でも小皿をホイホイと注文するのではなく、半ばフランス式にきちんと1皿ずつサーブされるスタイルで、もう1、2ブロック歩いて最初に現れた庶民的なカフェのテラスに席を見つけた私達。

座るや否や早速、直前のミーティングのレポート用メモを打ち込む同僚、私はざっとメールチェック。
この頃涼しかったパリから真夏気温のバルセロナに飛び込んだものだから、すっかり喉が渇いていたので、シュタッとやってきたウェイター(店主と思しきおじさん)にひとまず、
「アグア・コン・ガス・ポルファボール!」(ちょっとスペイン語ができる同僚)
「アグア・コン・ガス・ポルファボール!」(「私も」というフレーズを知らない私)
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ず〜っとダイエット中の同僚はひたすら「サラダ」に執着し、2種類頼んでみたところ・・・
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上はサラダ菜にトマト、オリーヴ、アンチョビ、ピーマン、そして豆腐のようなフレッシュチーズを沢山あしらったもの。
下は、他のバルでもよく見掛ける「ロシア風サラダ」と命名された、日本のポテトサラダのようなもの(むしろフランスのサラダ・ピエモテーズのようなもの。ポテト、ツナ、その他諸々のマヨネーズ和え)。
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ダイエットと言う割には、コロッケにかぶりつく同僚・・・
だからいつまでもダイエットし続けるんだってば。
「あ・・・ 残りあなた食べなさい!」
かじりかけを押してよこす彼女。
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決して「太っている」類じゃないんですけどね。
女性らしさに留まる程度に、あるべきところにちょっと保ち気味、というのが気になるらしくて。
女性は皆、スリムであろうが「この辺がちょっと・・・」と気になるもので。

数ヶ月前に彼女の元夫(娘のパパ)の家にお邪魔していた時、彼女が居ないのを良いことに「フランソワーズはデブだ」とふざけて言い放つ元夫(別れても仲良しでしょっちゅう集っている)に「デブは言い過ぎ!」と激しく反論する娘(17才)と私、それを受けてフランソワーズの現彼がぼそっと曰くは、
「ちょっと肉ついてる方がセクシーだよ、女って」

女性誌が何と報道しようとも、フランス人男の80%は、こんな本音を隠し持っているものです。
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グルメ・ガーデンの多国語食材名称表作成時の記憶から、スペイン語は分からずともなんとなく、どれが野菜でどれが肉かくらいは想像がつく私。
お腹ぺこぺこ、しかも今回のバルセロナステイ初のタパスだったので、二人共勢いづいていて、結局3人分くらい注文してしまい、せっせと平らげました。

上はソーセージ。 茹でただけ。
粗挽きなので脂っこかった。
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こちらは、フランスで言う「ミラノ風カツ」、日本風に言えば薄っぺらいトンカツ。
「ダイエットとは口ばかり」な私(むしろダイエットは延々「明日から」)同様、結局フレンチフライまで食べ尽くす我ら2名の「永遠に続くダイエッター」。
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観光客が集うようなバルじゃなく、やって来た人が私達のテーブルの端っこに立てかけてある小さなお品書きを、
「もう注文し終えた? 借りていい?」
と気軽にさらって行き、隣に着席。
街の一杯飲み屋のような小さなお店でも、フランス感覚では遅めのランチタイムに着々とテラス席が埋まって行きました。

なんだかスペイン人って、一日中なにか食べているように見えるのよね・・・
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by mmetomato | 2009-10-17 19:18 | フランス国外
バルセロナで一番好きな場所


そもそも、その昔バルセロナへ出掛けた際の、一番の目的地がここでした。 もちろん、他のガウディ作品全て巡る意気込みでいたので、これだけではないのだけれど、ここだけは断じて雪が降ろうが風が吹こうが、絶対行く! と決めていた場所。
期待通りにそれはそれは気に入っている、グエル公園です。
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こちらもまた観光客が増えたこと!
TV映像や写真で見るだけでなく、やっぱりその場所と環境に足を踏み込んで見るのが一番なので、訪れる人が増えたのはある意味嬉しいのだけど、カメラを向ける時になると「ああん、どいて」と我がままを思ってしまって。
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この彼(上)、向こうへ歩いていたので、柱の影になるのを待ち構えてシャッターを押すのに、ボタンを押してからシャッターが下りるまでにちょっと誤差がある我がデジカメ、ジグザグに歩く彼が柱から姿を表したところで写してしまう。

後ろから来るグループものんびりと見上げたりアーチの外へ出たり戻ったりしているので、私も同じように半径4メーター位を行ったり来たりしながら、上の彼が行き過ぎて人気がなくなるのを狙ってまたカメラを構えればいいかな、なんて思っていたら・・・
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私の目論みを妨げるかのように、Uターンして戻って来るじゃありませんか。
「はぁ、しょうがないな。よっぽどのファンなのか」

折角この場に居るんですもの、丹念に眺めたいわよね。
気持ちはよ〜く分かるので、あきらめかけてこちらは前進し始めたら。
ちらりちらりとこちらを見ながらやって来る彼。 「鼻の頭に葉っぱでもくっついてますか?」と不可思議に思いつつ見返してみると、間近にやって来た真面目君風な顔に微笑みが。

もしや? と思った通り、ちょっとシャイなのか遠慮がちに近づいてきて、おぼつかない英語で遠慮がちに、「シャッターを押してもらえますか?」って。
見ての通り一人旅なのね。 「もっちろん! 全身? 半身? どちらを背景にする?」
2枚写してあげたら、にっこりして丁寧にお礼を述べて、のんびりとまた来た道を辿って行きました。

だいたいこういう観光名所でカメラを手にした人に頼まれるのは「シャッター押して」でしょ?
自国語でお願いしたって通じるくらい定番。

去年の夏、恐縮しながらお願いしてくる一人旅と思しき韓国人男性(上の青年と同じような年頃、つまり私より遥かに若い)にモンマルトルで声をかけられた時、何語なのやらサッパリ分からない言葉で(一応英語だったようだけど、必死で英単語を探していたようで)デジタルカメラを指差しながら何やらお願いされ、気軽に「オッケイ!」と手を出したら、いきなりカメラを構えられて慌てたことがありましてね。
「(僕の)写真撮って」じゃなくて、「写真撮らせて」だったとは。
あり得ない、私なんぞ写してどうするのよ。
構えたカメラをつまみ上げて、彼の写真を撮ってからお返しして一件落着。 気の良い人のようだったのでふざけつつでしたが、にこにこして去って行きました。

実は上の青年が近づいて来た時、ふと昨年夏のその一件を思い出して素知らぬ顔でそっと逃げようかと思いかけたのでした。

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かくしてまんまと人気(ひとけ)のないショットを獲得。
実は向こうにも後ろにもかなり人は居るので、これが精一杯でした。
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by mmetomato | 2009-10-14 05:13 | フランス国外
バルセロナ:「香る街路樹」


これね、パリを夕方発って、陽が傾き行くバルセロナに到着した翌日、朝アパート(宿として借りていた所)で一仕事して11時の市内での今回のバルセロナステイ1つ目のミーティングに向かう途中で街路樹として見かけてから、気になって仕方なかったものです。
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上と下は、グエル公園で写したもの。
涼し気な細い葉が美しく、よく見ると赤い小粒の実が熟しかけ、遅咲きの花も目立たないけれどひょろっとした穂になってぶら下がっているのが見られます。
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「もしや?」
と思ってから、来た道を戻る予定がないから、次に見掛けることはなかろうか? と思いながら次のミーティング地へ向かうにもキョロキョロして止まない私。
ついに見つけ、手を伸ばすも届かず。
その向こうにも一本見つけ、大人げなくもジャ〜ンプ!
ぶら下がっている赤い小粒の実を手にニンマリする私を、しら〜っと冷たい目で見る同僚・・・

彼女が呆れるのもなんのその、
「やっぱり、Poivre rouge !(ポワヴル・ルージュ、赤コショウ)」
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上は、アパートから最寄りの地下鉄駅へ向かう道中に植わっているもの。
黄色い信号機の向こう側の木が赤コショウです。

スパイスとしてはよく用いているものの、また、コショウと呼べど白黒グレーの最も一般的ないわゆる「胡椒(コショウ)」とは異なる木であることも知っていたけれど、現物の木を見たのは初めてでしてね。
すっかり狂喜しておりました。

食べ物の他にも多々ある私のパッションはボタニック。
知らない食べ物があるとどうしても食べてみたくなるのと一緒で、見た事が無い草木に出会うとそれが一体何なのか知りたくなり、本でしか知らない草木があれば、いつか実物を見てみたいと思うもので、久しぶりに「新しい木との出会い」に巡り会って、それはそれは嬉しかったのでした。
しかもまさか、街の中で街路樹として出会うとは。
南米とかインドとか、あまり行かないであろう所でしか見られないかと思っていたので、大人げなく道端でジャンプした甲斐がありました。

ええと・・・ 我がバルセロナ訪問、見当違いなことばかり書いていますが、超特急ながらも一応観光名所はちょこっとだけ巡っています。
写真はたっぷりあるので、パリと行ったり来たりするとは思いますが、徐々に掲載しますね。
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by mmetomato | 2009-10-13 05:15 | Nature
Paris ツタ赤く染まる秋


10月に入ってから、奇妙な暖かさが続いているパリですが、気がつけばツタの葉が真っ赤に染まり、はらりはらりと鮮やかな色をまき散らし始めています。
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街で見られる紅葉の中で最も気が早いツタの葉ですが、ぶどう狩り祭りを待たず先週収穫されてしまったというモンマルトル(ずっと、モンマルトルが唯一のブドウ畑と思ってそう書いてきましたが訂正。他に2カ所、パリ市内にワイン用ぶどう畑があるんですって。土曜のお祭りで歴史の専門家から教わった話)のブドウの葉も、半ば紅葉しかけ。
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前世紀だか19世紀だかに、ポコッと地盤沈下したことがあるという、ベンチが沢山あって一休みする人が常にいるこの広場も、枯れ始めたマロニエの葉が秋の絨毯を用意し始めて。
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読書する人の姿が、一番よく似合うシーズン。

ワイン用のぶどう狩りは9月に入る頃にあちこちで盛んになるので、9月=秋、というわけでもないのですが。 それにしても、一昔前なら9月も半ばになるとセーターにスカーフを巻いてジャケットを羽織りたくなる涼しさになるのに、近年ではちょっと寒くなってもすぐまた暖かい日が戻ることが多くて、夏はピタッと終わっていきなり秋、という切り替わりの鮮やかさが少なくなっている気がします。

地球温暖化を、真夏以上に実感する時期。
奇妙に暖かかったパリ、月曜からやっと季節らしい涼しさが戻るようです。
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by mmetomato | 2009-10-12 05:33
ぶどう狩り祭り in モンマルトル:その2


イチジクというと、生食、ジャム、コンポート辺りが一般的。
見るからに食べるのが好きそうな「話っぷり」の明るいアルモンドさん、早速味見の提案。 モチロン2つ返事で首をブンブン縦に振る私。
「味の薄いのから始めましょうね」と、まず味わうはイチジクジュース。 「冷たくして飲まないと味がぼやっとしちゃうのよ」と、とっても正直な、でも有用なアドバイス。
続いてジャムを4種類。 白イチジク(熟しても皮が緑色なタイプ)、黒イチジク(一番スタンダードな黒紫の皮のもの)、そしてクルミを交えたもの、最後にジンジャー風味。
どれも美味! ベタ甘すぎず、お世辞抜きに繊細なイチジク風味が残っていて、とろりとよく煮えていて、大きな塊こそないけれど確実にイチジクと砂糖だけのピュアなジャムだとすぐ分かる質の良いジャム。 スーパーマーケットのボンヌママンなんか蹴散らす手作り。
最も繊細な風味の白イチジクが一番私好みでしたが、彼女のちょっとした自慢はどうやらクルミ入りで、「チーズと合わせるといいのよ」。「あ、ハードタイプの羊なんか似合いそう」「う〜ん、むしろシェーヴル(山羊)のフレッシュ、でもね、ロックフォール(羊乳の青カビチーズ)も面白いわよ、青カビ大丈夫ならだけど」「大好物! なるほどね、クルミがロックフォールに結びつけてくれるわけね(ロックフォールとクルミの組み合わせは、フランス料理では割とスタンダードなんです)」「そうそう!」
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でも私、味見したものじゃなくて興味津々だった、他ではあまり見掛けない「イチジクヴィネガー」を買って来ました。
使い方のお勧めを尋ねない筈が無く、でも尋ねるより前に教えてくれるのが、こうした「自作のものを誇りを持って売っている直売店」の嬉しいところで、
「サラダも良いけど、お肉のデグレッサージュに使えるの。鴨を焼いた後でフライパンにちょろっと垂らしてソースに、よく合うわよ」

上、全部イチジクベースの彼女の商品。
上右のボトルはシロップ。 ガス水やスパークリングワインなどで割って味わったり、デザートにも使えます。
すぐ下左がヴィネガー。 早速味見してみたら、イチジクの風味とほんのり甘味があって、リンゴ酢感覚で水割りで飲めてしまう。 もう一本買いに明日戻ろうかと思っているところ。 フランボワーズ風味なんていうのは割とあるけれど、イチジク風味は珍しくないかしら。
そのお隣のやや丈の高いポットはコンポート。 シロップに浸っていて、「フォアグラに合わせるといいのよ」。
ヴィネガーの下が、前出の4種類のジャム、そのお隣のサシェはフルーツパテ、ジュレの一種。 チョコレートのようにそのままつまむ、フルーツとペクチンたっぷりのお菓子。

両隣も同じ地方から来た人達。 まずは、1度目にArmandeさんにご挨拶に顔を出した時は、はんなり微笑んでシャイなのか全く無口だったお兄さん(オジさんとも言えない微妙な年頃、「お兄さん」でもないかしら)、リンゴとナシの農家より。
「折角だから写真撮らせて、リンゴも一緒にね」
と頼んでぱちり。
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ほわっと微笑むだけであまりに口数少ない彼。
反対側のお隣のスタンドの、オリーヴ栽培農家のマダムも、気持ち良くカメラに微笑んでくれて。
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彼女のご自慢は、「オリーヴのジャム」。
ブラックオリーヴを甘く煮たもので、「これは知らないでしょう?」と自慢げなところに、「あ、食べたことあります。トゥールに作っている人がいるんですよ」
と応じて、無口なお兄さんまで加わる一同いきなり大爆笑・・・
「トゥールでオリーヴですって!?」
「いえ、地元で採れたオリーヴを使ってる筈はないんですけどね、試作したら結構美味しいからって、郷土品と一緒に売ってるマダムがいるんですよ」
笑いを買って少々しどろもどろの私。
「うぷぷっ、トゥールのオリーヴ、くくくっ」
そこまで笑える話でもないと思うんだけど・・・

じゃ、本場の味見させて。 とならない筈はなく、「北フランスじゃなくて(大袈裟な! 北寄りだけど一応フランスの真ん中ってことになっている)太陽の下で育ったオリーヴのジャム、食べてご覧なさい」
「あ、美味しい。トゥールで食べたのよりずっと繊細」
「だから言ったでしょ、本場ですもの!」
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鶏のササミを蒸したのに添えたり、ウサギ肉と合わせるという、我が家で既に試した使い道の他に、意外なのを1つ教わりました。
それは、彼女のとっておきの使い道の一つという、
「カボチャのポタージュ、私はお皿(スープ皿ね)じゃなくてボウルでサーヴするんだけど」
「私も!」
「じゃあ丁度良いわ。器に注いだところにちょぽっとこのジャムを垂らすの」
「色合い的にも良さそう。でも沈んじゃう?」
「(苦笑しつつ)ちょっとね」
「で、食べる際に混ぜながら食べるわけね」
「そうそう」
「そろそろカボチャのシーズンだから、早速試してみます!」

フランスではフォアグラに添えるものとして人気の「玉ねぎのジャム」がありますが、彼女は「オリーヴ&オニオンのジャム」を作っていて、私はこちらを購入。
オリーヴが丁寧にミキサーにかけられていてなめらかな中に、ほぼみじんに近い細切りオニオンが混じった、やはり甘いものです。 玉ねぎが、お肉とのマリアージュをよりスムーズにしてくれて、使い道はオリーヴ単品のジャムより広そうだから。
「地方の、オニオン・ドゥー Oignon doux(直訳マイルド・オニオン)を使うの」
「聞いた事しか無いわ」
「AOCのオニオンなのよ」
「へ、今じゃ玉ねぎまでAOC(原産地呼称名称)があるの!?」
知らなかった。

更に、南フランスのオリーヴといえば、一種のオリーヴペースト「タプナード」は定番。
よく熟したブラックオリーヴ版と若いグリーンのオリーヴ版とあり、両方味見させてもらいました。
大抵強烈な塩味なのだけど、適度な塩梅で適度に細めの粗挽き。
「トーストに添えるのはスタンダードでしょ、でも私、ドゥーヴ(南フランスの肉や魚のトマト煮込み料理)にもこれ入れちゃうの。 良い風味が加わるのよ」
「はは〜ん。 私、ブラックオリーヴ丸ごと入れてました。 タプナードを加えるとは思いつかなかった・・・」

オニオン&オリーヴのジャムが気に入ったのでもう一度味見させてもらって、
「これ、お菓子にも使えそう」
「あら、考えても見なかったけれど言われてみればそうね」
「焼き菓子に似合う筈!」
「パウンドケーキ! 帰ったら早速やってみるわ」
「私も!」

その後、オリーヴ栽培についてちょろっとお話を伺い、グリーンオリーヴの収穫はつい先日行われたばかり、もっと熟して黒くなるブラックオリーヴは、12月から1月いっぱいまで収穫が続くのだそう。
「ブドウみたいに畝にして植えてあるから、ブドウ摘みの機械で摘み取るの」
手摘みじゃないの? と思ったけれど、100本以上あってトン単位の収穫だそうで、なるほどふるい落として拾うような手作業だと大変なわけね。

そういえば数ヶ月前、同じモンマルトルのギリシャレストランでオリーヴ談義を聞かされたことがあったな、と思い出し、一旦アパートへ戻らねばならなかったので上記三名に「午後か明日また顔出すから」と一旦手を振って階段を下りた途中で、ランチタイムだから忙しくしているかな? と思いつつ寄ってみたのですが、残念ながらこの日は閉まっていました。
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私の銀行の口座担当さんにちっとも会いに行けないので電話ミーティングをお願いしてあったため、その後家まで戻って、しばらく保留したままになっていたいくつかのオペレーションをお願いし、大急ぎでモンマルトルへ戻り、「モンマルトルの水事情」ガイドツアーかと思い込んでいたら、実は「モンマルトルの歴史学習ミニツアー」に参加し、ミニグループで一巡りした後、また彼等のスタンドへ。
無口だった「お兄さん」は顔を見るのが2度目で安心したのか、すっかり饒舌になり、濃厚な100%ジュースを一通り味見させて頂き、アプリコットジュースだけ買ったらオマケを添えてくれて、上、お買い物3点、プレゼント3点。
赤いリンゴは隣のグループ、我が地元トゥーレーヌ地方のスタンドで色々味見する中、
「トゥールでとびっきり美味しいリンゴに慣れちゃってるから、パリでリンゴ買う気になれなくて」
とこぼしたら、「あら、これ飾り用だけど持って行っていいわよ」というので、一つ頂いて来たのでした。

すっかり気さくなお兄さんに豹変した元シャイなお兄さんと、フルーツジュース談義にも花が咲く中、彼も「トゥールか、あの辺もリンゴ多いんだよね、でも北フランスと違って僕んとこは太陽が多いから、絶対もっと甘いよ」
「だからもう、北フランスじゃないんだってば・・・」
「でも太陽少ないじゃん」
「薄曇りは多いけど、結構晴れてるのよ。あ、でも街の中だけだわ、リンゴ農家のお友達なんてしょっちゅう天候がどうのって言っていたっけ」
「ほらね」

南寄りから見ると、フランスの真ん中より向こう側は「北フランス」にされてしまうようで。
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by mmetomato | 2009-10-11 04:09 | パリ Paris
ぶどう狩り祭り in モンマルトル


今朝9時半ちょっと前、朝寝坊しようかいい加減に起きようか、ベッドの中でもぞもぞしながら迷っていたら、チリリンと鳴った電話。
「おはよ、TOMATO! 例のマダムのところ今から言うからね、サクレ・クールの前まで行ったら左に折れてすぐの右手、イチジクが並んでるからすぐ分かるわ!」
「あ、フランソワーズ?(仮名)」
「サクレ・クールの中入っちゃだめよ、その前を左に折れるとスタンドがずらっと並んでいるから」
「ちょ、ちょっと待って〜、まだ完全に起きてないのよ」
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かくして、チャッチャとシャワーを浴びて大急ぎで出掛けたモンマルトル朝11時。
爽やかな笑顔が待ち受けていました。

今週末土日は、パリ唯一の「ワイン畑」を巡っての、「ぶどう狩り祭り」。
フランソワーズ曰く「例のマダム」というのは、彼女がヴァカンスのために自宅交換したお相手がひとまず先にやって来て、そのやって来た方が南仏ヴォークルーズでイチジク栽培をしている農家の人で、今回のパリ滞在はこのぶどう狩り祭りにスタンドを出すためのパリでの宿泊先の獲得だった、という話を先週聞かされていましてね。
そもそもその話が出た発端が、フランソワーズが突如どこかへ電話をかけ始め、
「週末そっちで寝なきゃいけないの。 え、違うっ、あなたと寝るんじゃない! あのね、家交換サイトにアノンスを出したら今週末に来る人が決まっちゃって、家空けなきゃならないのよ」
まさか? と思った通り、電話した先は彼女の別れた夫かつ娘のパパ。
目と鼻の先に住んでいて、今の彼氏と元夫が親友というざっくばらんな明るい関係の彼女を取り巻く面々、冗談をやりあいながら週末の避難場所を見つけたフランソワーズは、当初「この週末来られちゃ都合悪いからヤダな〜って思っていたのよ、でもね、さっき、週末家に来るマダムから電話があって、とっても感じの良い人ですっかり気が変わっちゃった」とにっこにこ。
そして、その南仏からフランソワーズの家を週末利用すべくやって来るマダムというのが、このモンマルトルの秋の一大イベントに売店を出すためにパリに来るのだと聞かされていた次第。

真っ先に、フランソワーズの指示(殆ど命令!?)に従ってその辺りらしき場所へ向かってみると、イチジク発見。
「Bonjour ! Vous êtes Armande ?:コンニチハ。アルモンドさん?」と尋ねてみると、不可思議な気配を漂わせつつ「Oui, bonjour...」
「フランソワーズの友人で、スタンドがこの辺って聞いたものだから」といきなり見知らぬ人物が名を呼びかけた釈明をすると、満面の笑みで迎えてくれました。

家で銀行の担当と電話ミーティングを予定していたので一旦帰宅しましたが、この後また舞い戻って試食三昧の予定。
パリの水道局の「パリの水再発見ツアー」に参加しようか迷っているところ。
相変わらず妙な暖かさと晴天のためか、そろそろ夕立ならぬ午後の一雨ザバッと来そうなのよね・・・

続きはまた後ほど。
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by mmetomato | 2009-10-10 21:49 | パリ Paris
バルセロナの「パヴェ」


予告していながら写真の整理が追いつかなくて、延び延びになっていた先月のバルセロナ写真。
まったくトンチンカンな方向にカメラを向けたがる私の、バルセロナの写真シリーズ第一弾は・・・。
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うっかりシャッターが下りちゃった。
というわけではありません。
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こんなのとか、↑

こんなのも ↓ 。
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もうお分かりでしょう、
「バルセロナの石畳(Pavés:パヴェ)」シリーズ。
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マンホールも気になったりして。
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アグア・ポターブル・・・じゃなくて、スペイン語だとアグア・ポターブレ?

バルセロナ人にしばしば「仏語でお礼」を言われて、「何故私がフランスから来たって分かるんだろう???」と首を傾げていた私。 スペイン語はサッパリしゃべれません。
でも、バルセロナ人って割とそれでもきちんと応対してくれるのが嬉しい。

普段使い慣れない英語でのミーティング続きで頭の中ごっちゃになっている最中、西語の10フレーズくらい覚えてくれば良かった! と思っても後の祭りで、親切で根気よく相手してくれるカフェやバルのオジサン、オバサン方の親切に甘えっぱなし。
一応、その辺で拾って覚えた単語を並べてみたり、こちらも努力してみるのですけれど、身振り手振りでなんとか伝えようとすると、気付いたら仏語でまくしたてていたりして。
それでも、聞き手も適当に似た単語を拾って理解してくれてしまうから不思議。

でも、これには一応ちゃんとワケがありました。 その辺の話はまた後日。
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色々なタイルが道によって様々に並ぶバルセロナの中心街、とびっきりはこれ。
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ガウディデザイン。

なかなかステキでしょ。
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by mmetomato | 2009-10-08 03:53 | フランス国外