<   2009年 05月 ( 5 )   > この月の画像一覧
モンマルトルでのランチ:5月のパリ


パリへ戻って、時間もちょっと戻って、前回のパリ出張の際にまた打ち合わせで寄ったモンマルトル。 この時は、狙っていたアパートに空きがなかったので、知人の知人づて「内装工事がほぼ終わりにさしかかったところでまだ完璧じゃないんだけど・・・」と言われながらも、「危なくなく安心して眠れれば十分、どうせ日中はオフィスか外での打ち合わせに出歩いているから」と気軽に貸してもらったアパルトマンステイだったので、レピュブリック広場とバスティーユ広場の間辺りからメトロで同僚に合流し、打ち合わせ直前の僅かな時間に大急ぎで平らげたランチ。

c0120322_204561.jpg


先日「パリで一番深いメトロ駅」と題してちょっと書いた、「Abbesses:アベッス」駅間近のカフェのテラスに場所を探すも、普通の人の昼食時に食べ逃した同類って、もの凄く多いもので。
上のカフェを狙ったのに席が無く、後ろを振り向いて1つだけ空いていたテーブルめがけて二人でシュタッと走り出してまんまと着席。
柱に張り出されたお品書きを吟味する日本人観光客と思しきアジア人お二人、席取っちゃって悪かったわね・・・ なんて呟きつつ。

c0120322_204425.jpg


居心地良い庶民的なこの界隈でも、さすがにパリ、しかも毎日午後にワッと増えるのが恒例の観光客はテラス席にも地元人に混じってチラホラいて、アメリカからと思しき英語の女性二人が凄い勢いでフォークを口へ運ぶのを横目に、昼食を食べ逃すまいと急ぐ私達。

c0120322_2052326.jpg


ランチなので、しかも土曜だというのに仕事の打ち合わせなんて入れてしまったものだから、ワンディッシュだけでさっさと済ませようという魂胆ながらも食いしん坊二人のこと、しっかり食べごたえある品をそれぞれ選び、
上は私の「Sourire d'agneau:スゥリール・ダニヨ」、子羊肉。
蜂蜜入りの甘辛ソースとピュレ添えで、よくよく煮込まれた子羊肉の柔らかいこと!
パリって、下手にレストランへ入るよりも、こうしたビストロ紛いのカフェの方がずっとお料理が美味しかったりするもので。

「やっぱりあなた、日本人だったのねぇ」
と、腹ぺこを抑えて、ナイフとフォークを構えながらもカメラを向ける時間を譲ってくれた同僚の冷やかしを受けながら大急ぎで写した下は、鶏肉のファルシ。

c0120322_20104584.jpg


ファルシと言っても丸ごとチキンに詰め物をしたのではなくて、開いたお肉にバジルソースを塗ってトマトを散らしてクルクルと巻いてローストし、冷まして切り分けサラダと共にあしらったものです。

これ、作るのはもの凄く簡単そうで、ローストするとパサパサになりがちなチキンに程良く焼けたトマトの汁が染みてしっとりめに仕上がっている上、作り置きできるので、断然近々家で作ってみよう! と思った嬉しい1品。

c0120322_20112780.jpg


もちろん、美味しいものに目のない私達、双方のお皿を突っつき合いながらも「オヤジペース」で勢い良く平らげて、あまりに急いで食べ過ぎたので実は約束の時間までに間が出来てしまい、ちんたらちんたらお散歩しながらモンマルトル地区の端っこ辺りにあるランデヴー(約束)の場所へ向かったのでした。

途中、映画(或いはドラマか?)の撮影セットを準備している場所があったので、その写真を後日掲載します。
まだ撮影はスタートしていなくて、「時代物のセットの準備がほぼ出来上がった」という程度なので、まさか有名俳優に出会した、なんて話じゃございませんが。
[PR]
by mmetomato | 2009-05-26 20:12 | パリ Paris
トゥール:星空の下のバー


そろそろ5月も終わりにさしかかるんですね。
まったく、いつものことながら時が経つのは早いもので、去年の4月や7月の出来事を平気で「この間ね」なんて話している私は、腹時計は狂わずとも内臓カレンダーにバグが生じているんじゃないか?と思うことしばしば。

いつしかすっかり日が長くなり、「ああそうか、ついに夏至まで一ヶ月を切っちゃったのね」と言いながら、友人達と集った週末の晩、おやつに続くレストランでの食後の腹ごなしにぶらぶらとその辺を歩きながら行着いたのがロワール河岸。
c0120322_23515267.jpg


ここ数年、毎年決まって気候が良くなる頃(5月の半ば過ぎ辺りかな)ロワール川沿いでトゥール市民のために色々な催し物が開催されると共に、日中及び夜更けまで、仮設カフェとそのテラスが設置されています。
世界のあちこちで真似された、パリの市長ドゥラノエ氏のとびっきりのアイデア「パリ・プラージュ:Paris Plage(セーヌ川沿いに人口の砂浜を設置する催し)」と同じ感覚で、砂浜そこないけれど、カフェのテラスからして結構な人気で、今年も去年同様に同じ催しが始まると駅でポスターを見掛けていたので、場所があればテーブルを確保、なければその辺のベンチでいいわよね、なんて言いながら向かって、まんまと見つけたテーブルに陣取って。
c0120322_23523416.jpg


仮設のバーカウンタで注文してのセルフサービス。
バーカウンタでワインやビールを一杯引っ掛ける人も多々いまして、凄い賑わいでした。
c0120322_23531251.jpg


今年ほぼ最初に気温が跳ね上がった、そして空が見事に雨粒を落とすのを持ちこたえてくれた週末の晩とあって、老若男女(全体的にかなり若かったけれど)すっかり開放感に満たされ・・・
c0120322_23534122.jpg


感覚的には村祭り、皆でごっちゃに楽しみましょう といった「良い子のお祭り」気分で、比較的お行儀の良い傾向にあるトゥールの一般的な若者層(モラルが著しく低下し行くフランスの中では、という意味でね)も、この時ばかりは見ず知らずの誰にも半ば友達口調で、仲間に荷物番を頼んで飲み物を取りにカウンタの列に加わった途端、気分上々の面々の投げかける他愛ないおしゃべりに巻き込まれ、和気あいあいのお祭り気分にこちらもゴキゲン。
c0120322_2354126.jpg


話し込んでいるうちにシンデレラタイムを迎え、バーはシャッターを閉じ、空いたテーブルの椅子がザンザカ片付けられるも、相変わらず話に没頭していた私達、気付けば誰をも差し置いて最後までテーブルを占拠していて、それでも話足らず、閉店された仮設カフェからその辺の道端に場所を移してあちこちで輪になって座り込むグループの合間を縫ってしばらくまたぶらぶらと散歩した後、まだまだ空き足らずひとしきり話が終わるまでベンチで話し込み、気がつけばシンデレラどころか午前3時間近で、やっとこ家路に着いたのでした。
c0120322_23555042.jpg


パリ・プラージュと違うのは、もっぱら地元住民とすぐ隣の大学に通う学生達が主流で、観光客が殆どいない点なのですが、それはそれでまた心地良いもの。
市の目抜き通りを突き抜けて、ロワール川沿いに降りた所すぐが、その仮設カフェです。

この晩は、地元のワイン農家のルポルタージュフィルムが、バックミュージック紛いに上映されていました。
単に「人々が集える場所」を用意するだけでなく、こういうちょっとした文化的オマケがあるのもまた嬉し
とはいえ、フィルム上映なんてそっちのけで話し込んでいた私達ですが・・・
[PR]
by mmetomato | 2009-05-25 00:24 | トゥール Tours
ピタ Pita:トゥールで夕ご飯


パリからちょろっとトゥールに戻って来てやっとことのフリーの週末、2日に一度は電話しあっている友人と落ち合って、「3週間会わないともう永遠に会っていない気がするわよね」なんて大袈裟な表現に頷き合いながら、ウィンドウショッピング高じて隣り合った試着室で、カフェのテラスで、本屋で、靴屋で・・・久しぶりにトゥール市内を練り歩きながら午後から延々おしゃべりに高じた晩。

友人の姉も加わって夕ご飯に立ち寄ったのは、春の間今年は妙に少なかった外国人観光客が戻って来た街のおへその広場近くのレストラン街にあるピタ(Pita)屋さん。

c0120322_21193861.jpg


「安くディナーのメニュー(セットメニュー:※1)が楽しめるレストランを見つけたの。飲み物&デザート付で12ユーロ!」
という友人の声に飛びついて、市の目抜き通りかつショッピング通りで閉店間際の本屋で週末の読書欲を満たすべく大急ぎで各々文庫本を買い求めながら20時にとテーブルを予約し、時間通りに到着してみると、早めの時間なのに既にテラス席は1つしか残っておらず、ギリギリそこに滑り込んでみると、実はメニューは9,90 euros。
予定より安い分には嬉しい限りで、3週間分積もり積もった止まぬおしゃべりを続けながら、

c0120322_21213736.jpg


予告されていた通り、レストランは「ピタ屋」。
ピタというと私が想い浮かべるのは、昔毎週のように通っていた、ブリュッセルのモロッコ人達経営の、フランスで言う「サンドイッチ・グレック(ギリシャ風サンドイッチ)」ないし「ケバブ」屋に通じる、日本ではドネルケバブと呼ぶのだったかな、軽食と呼ぶには食べごたえあるサンドイッチ屋を真っ先に想い浮かべるのですが、ご存知の方も多いのではないかしら、ピタというのは袋状のパンを示すと共に、そのパンの中に具を詰め込んだサンドイッチ紛いのものも同時に、簡単に「ピタ」と呼ばれることが多いものです。

c0120322_21223334.jpg


辺りを見回してみると、どうも袋状のパンに詰め込んだというよりも、イタリアの「カルツォーネ」のような、ギョウザのごとく「包み焼いたピザ」を思わせるプレゼンテーション。
まずメニューを渡され、お食事物リストは1)ピタ、2)サラダ、3)ピザ、1〜3のいずれかからメインプレートを選んで、更にその中で具材を好きに選んで時半ば各自構成するスタイルで、つい最近やっとトゥールにも上陸したサンドイッチショップ「Subway:サブウェイ」と感覚は同じ。

c0120322_21233143.jpg


1〜3それぞれに応じた注文票を受け取って、好みの具材にチェックをしてファーストネームを記入して渡す、という、フランスにしては妙にアメリカチックな注文方法なのが何とも新鮮で(パリならバーガーショップ、アメリカンサンドイッチショップなど、同じスタイルのレストランは大分増えたものの、田舎町トゥールじゃまだ珍しい)、
「肉のチョイス全部にチェックしたらどうなるのかしらね」
「TOMATO、名前日本語で書いてご覧なさいよ」
なんて、お天気に恵まれてアルコールは一滴も入らないのに久々の集いに酔いしれカラカラ笑いながら、三人三様のピタを構成。

c0120322_21243468.jpg


見た目はカルツォーネ、ないし、巨大ギョウザ。
外側は薄くのしたパン生地です。

c0120322_21251447.jpg


このパン、白い小麦粉じゃないのか、なかなか味わいあって美味しい。
ビーフを頼んだ私のが上です。 お肉柔らか、お野菜チョイスは、トマト Tomate、ピーマン poivron、レタス salade(Batavia バタヴィア)、コーン maïs、ソースはピリ辛 sauce piquante。

c0120322_21255967.jpg


上は友人の「ボロネーズ(ミートソース)添え」。
最初にサーヴされて、「ボロネーズは中に入ってるの?」「見当たらないわね」と切り分けたところでやって来たウエイトレスのお嬢さん、
「あああ、ボロネーズ忘れてる! ちょっとお皿借りるわね」
とキッチンに消えて行き、小皿にソースを添えて戻って来たところ。

こういうのを外で食べると、断然家で真似てみたくなる性分でして、よくよく味わいよくよく吟味しながらアナライズして、近々確実に我が家の週末の夕ご飯に自家製が登場することでしょう。

相変わらずサーバ移転が進まなくて、行方不明のままの私のウェブサイトに掲載しているレシピは、大半の出所はそんな「舌に頼った我流レシピ」なんです。

c0120322_2126446.jpg


9,90 ユーロの内訳は、飲み物1つ、メインプレート1皿、そしてその日のデザート2つから1つチョイス。
デザートのほうはさほどのことはなく、まずデザート目当てで来るレストランではなかったけれど、決して悪くはなかったです。

上は「Pêche Melba:ペッシュ・メルバ」。 ペッシュ・メルバというとヴァニラアイスにピーチを添えた冷たいデザートが普通なのですが、ウエイトレスが「アイスじゃなくてケーキ」と言っていた通り、ムース仕立てのパティスリー。

c0120322_21273015.jpg


毎度「ショコラ」と聞くと他が聞こえなくなる私のデザートは、「Moileux au Chocolat:モワルー・オ・ショコラ」、柔かなチョコレートケーキ。
温めてあります。
添えてあるのはアングレーズ・ソース、緩くのばしたカスタードクリームのようなものです。

実は、午後から散々街を練り歩いた末「砂糖が欲しい、エネルギーが足りない!!」と言いながら、その辺のカフェに寄って、おやつの時間(フランスでは16時)を超えた18時頃にお腹に納めた後のこと、しかも私はそこでも「Fondant chocolat:フォンダン・ショコラ(とろけるようなショコラ、と名付けられたチョコレートケーキ)」を頼んだのに。

ショコラほど誘惑の大きな食べ物って、他にあるかしら・・・

この夏のヴァカンスにトゥールに来る人は、まず希かとは思いますが、レストランの住所をメモしておきます。
Resto Bar : Pita.com
19 rue du Grand Marché Tours
Tél. : 02 47 66 70 58

トゥール市内でも中心である旧市街に位置しているので、観光に来たら絶対に通るであろう道に面しています。
気候の良い時期なら、断然テラス席がお勧め。 テーブルは、さすがにパリのカフェのテラスに比べると大分大きいので、居心地は良いです。

この辺、ここ数年で大分レストランやカフェが入れ替わり、ちょっぴりパリのマレ地区辺りを真似たようなモダンな景観に変わって、何年か前よりずっと綺麗になりました。
そのうちこの辺りの道の風景も写してくるつもり。 パリばっかりでトゥールの写真、近頃殆ど写していないので。


※1:既に幾度か書いていますが、フランスでは「Menu:ムニュ」と言うと、いわゆる「セットメニュー」を示します。 日本で言うメニュー、つまり「お品書き」のことは「Carte:キャルト」と呼びます。
[PR]
by mmetomato | 2009-05-24 21:30 | 料理
パリで一番狭い道


「のんびり観光客ルートを辿るパリステイ」なんていうベタなことを今更だからなおやりたい、と思いながら、どうも実現できないまま毎度目まぐるしく時間が過ぎてしまうパリ滞在。
でも、仕事の合間にちょこちょこと「妙な物探し」を楽しんでいて、先日は、サンジェルマン界隈での打ち合わせへ向かう途中、ちょっと手前の駅でメトロを降りて、会社が借りてくれているアパートにあったパリの写真集に見つけた「パリで一番狭い道」に寄ってきました。

c0120322_23165784.jpg


ちょっと太めの人が向かいから来たら、道を譲りたくなる狭さの小道。
地方の城下町には時々見掛けるサイズですが、パリ一番狭い道というのは本当らしいです。
ちなみに、一番幅が広い道は日本大使館がある「Avenue Foch:アヴニュ・フォッシュ」と読んだ気がしますが、こちらについては不確かな記憶。

c0120322_23175411.jpg


場所はパリ5区、サンジェルマン地区の東隣のキャルティエ・ラタン。
サン・ミシェル広場 Place St Michel からセーヌ川沿いを東に100mちょっと歩いた辺り、セーヌ沿いの道と、1本裏通りの観光客集うレストラン街の小さな目抜き通り ユシェットゥ通り Rue de la Huchette を繋ぐ短い小道で、その幅ほんの1,80mなのだそう。
一番上の写真はセーヌ側から、2枚目はユシェット通り側からの眺め。

c0120322_23185097.jpg


通りの名がまた良いんですよ。
「Rue du chat qui pêche:リュ・デュ・シャ・キ・ペッシュ」、
訳して「釣りする猫通り」。

フランス人、というより「パリ人」の興味そそるこの名称の由来の厳密なところは判明していないのですが、「イカを何杯も釣り上げた黒猫がこの道の名の由来」なんて説を、どこだったかパリジェンヌのブログで見掛けました。
この近くに住むパリジャンの話では、「あの道の端っこに確か説明書きがあったと思うよ、見なかった?」だそうで、私は見事に見落としたので(写真にちゃんと写っているのに)、次回近くを通りかかったら今度は読んで来ることにします。
[PR]
by mmetomato | 2009-05-21 23:20 | パリ Paris
Paris:パリで一番深いメトロ駅


アベス駅:la station de métro Abbessesは、パリで一番地上から深い所にある駅なのだそうです。
階段をグルグル回って「降りて行く」分には良いけれど、エレベーターを無視して「登ったり」すると、地上に出た時にはヒップが2センチくらいアップして・・・くれたら良いけれど、肺活量の大したことなさ加減を思い知るもので。

それもその筈、駅のホームは地上から36メートル下がったところにあります。

c0120322_551682.jpg


フーフー言いながらやっとこ地上の明かりが見えてアベス広場に出た時には、堪能する余裕などないかもしれないけれど。
パリのメトロの出入り口のデコで有名なギマールの典型的なデザインが楽しめます。
なんでもこれ、70年代にパリ市庁舎駅(station Hôtel de Ville)から、このアベス広場へお引っ越しさせて設置したらしいです。

ほんのつい最近、パリ人に聞いた話の受け売り。
Wikipédia によれば本当らしいです。

メトロ駅から出て来ると、目前にそびえているのが変わったデザインのレンガ色の教会がÉglise Saint Jean de Montmartre:エグリーズ・サン・ジョン・ドゥ・モンマルトル。
コンクリート製の教会!? というのが私の初めの一声で、バルセロナのメトロから出て来てかのガウディのサグラダ・ファミリア教会の実物を目にした時の感激とは格段の差ですが、まあよく見てみると結構面白い。

c0120322_5627.jpg


19世紀末から20世紀初頭のアールヌヴォーの気配も感じられるのは、その頃築だから。
レンガ色なのは実際レンガが使われているため。
なんだか馬鹿馬鹿しい表現ですが、この国のカトリック教会建築と見比べると、ちょっと奇妙な素材とデザイン。

妙な宗教の建物かもしれない なんて、しばらく警戒して近づかずにいたのですが、宗教的には普通のカトリック教会だそうなので、そのうち暇を見つけて中を覗いて来ようと思っています。
[PR]
by mmetomato | 2009-05-01 05:09 | パリ Paris