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十年目


2007年も残すところ僅か。 年明けまで、日数を指折ればファイナルカウントダウン。
数日早いですが、年末のご挨拶に。

2008年、サイト「マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”」は十年目を迎えます。

当初はHTMLコードを覚えるのが目的だったので、まさか2年も3年も続けるなんて思ってもいなかったどころか、1年先すら考えもせずにスタートしたのに、「なんとまあ時が経つのは早いことか!」。
毎年、年の瀬に仲間達と言い合うこのフレーズは、サイトに関しても同じように呟いています。

色々なことの合間にちょこちょこと作って来たページは、十年つまりほぼ365日×10という日数の割には大した数には至りませんが、一度たりとも「やめちゃおう」なんて思うこと無く続いたのは、とかく「ミナサンノオカゲデス!」を繰り返すミレイユ・マテュー(フランスの歌手)じゃないけれど、やっぱり「楽しみにしています」等々励ましてくださる皆さんのお陰です。

厳密なスタート日は覚えていないものの、夏が終わってからだったと記憶しているので、十周年とはまだ少々気の早い話なんですけどね。
年の変わり目近づくこの時期だから想い馳せたもので、



頻繁に来てくださる方、レシピに色々チャレンジしてくださる&その結果をお知らせ下さる方々、ゲストブックやメールでメッセージを寄せてくださる方、「え、このサイトまだあったの?」なんて方も、皆さんひっくるめて、今後ともどうぞよろしくお願いします。

(上の写真、暮れの夕日に仁王立ちする私ですが、気分だけはお辞儀しております)
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by mmetomato | 2007-12-29 20:02
定番の「ビュッシュ・ドゥ・ノエル」



クリスマス当日夜遅くにいそいそ仕込んで、翌26日になって仕上げた遅ればせながらのクリスマスケーキの定番「Bûche de Noël:ビュッシュ・ドゥ・ノエル」。
ブッシュ・ド・ノエルじゃありません。 仏語をカタカナにしようなんて無茶なのは分かるけれど、こればっかりはこだわります。 だって「ブッシュ」なんて言ったら、そろそろ退任間近のGeorges W BUSHを連想するんですもの・・・



この後、チョンチョンとアザランをあしらった程度で完成品も殆ど見栄えに違いはありませんが、上はショコラコーティングを終えて固まるのを待っている作業中のビュッシュです。
まだ、単なる「丸太」でしかないので、先日から始めた家の大掃除で破り捨てたメモ帳の留め具の針金をもばらしてもてあそびつつ作った胡散臭い針金製サパン・ドゥ・ノエル(クリスマスツリー)と、サイトのあちこちに登場するサイン代わりのプラスティック粘土のミニトマトを添えておきました。

夕方、日が傾きかけた頃にカメラを向けたので、どうにも鑑賞しようのないこの写真一枚しかなくて。

ロールケーキ生地はショコラ入り、オレンジジャムを溶いたシロップを染み込ませて、薄くショコラのガナッシュクリームを塗って巻いて、仕上げは中に使ったガナッシュよりももう少しショコラ多めのコーティング。
我が家のクリスマス定番の「トリプルショコラのビュッシュ」です。

ノエルと言ったら、キャヴィアもフォアグラもシャンパーニュもなくて良いから、私には何をさておきまずショコラ。
あとは生牡蛎さえあればもう言うことなし。

でも、ノエル当日の夕食はいつもと大差なく、デザートも安易にティラミスでした。
我が家のノエルは、一日遅れかな。
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by mmetomato | 2007-12-27 00:34 | デザート
真冬のトゥールにて



買い出しに出かけた帰り道、市の外れを巡っていたら、夕日があまりに綺麗だったので寄り道した湖にて。

冬枯れの木と、青空に恵まれた太陽に水。
氷点下辺りをウロウロするここ数日の寒い中だけれど、なんだか命の源って感じよね〜 なんて臭いことを呟きたくなるくらいに暮れ行く陽が美しく、辺りを一巡りお散歩しようと思ったら・・・



自転車に乗ったNINJAが。



さして深くないらしい湖、がっちり凍っていました。
道理で寒いわけだわ・・・



カモもカモメも泳げずに、てくてく、よたよた。
上の、一番左のカモ君、写真でもなんとなく分かるかと思いますが、この直後にツルンと足を滑らせて笑わせてくれました。

そうでなくてもお尻ふりふり歩くカモって、おむつでお尻がぽっこり膨れた子供みたいで、見ていると面白くて。

水面に着地するつもりのカモメが、氷に「ゴツッ」なんてことにはならないのかしら。



イヴには間に合いませんでしたが、メリークリスマス!
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by mmetomato | 2007-12-25 04:00 | トゥール Tours
ノエル満開



「ノエル Noël」は、仏語でクリスマスのことです。どの程度知られているのか分からないので念のため。
ちょっとゴタゴタしている間に、とうとうノエルまでカウントダウンに入ってしまいましたね。

毎年この時期になると街のイリュミネーションをカメラにおさめたい、と思うのに、なかなか日暮れ後にのんびり街を歩くことがなくて、これまた今年の写真ではありません。
去年の今頃のものです。 しかもあまり数ないので、街のほんの一角だけ。

まずはこち(下)二枚、トゥール市庁舎前のジョン・ジョレス広場 Place Jean-Jeaures。
背景のライトアップされた建物は、先々月にここで触れた結婚式の間がある市庁舎(市役所の旧館)です。



つららのようなライトが下がる大きめのクリスマスツリー(Arbre de Noël アルブル・ドゥ・ノエル/Sapin de Noël サパン・ドゥ・ノエル)の他にも、大小色々、毎年配置され、クリスマス以外にも季節感を取り入れて頻繁に植物が植え替えられています。
季節によって草花が入れ替わるのは、街中の植え込みも同様なんですけどね。 ハロウィーンにはカボチャが転がっていたりも。



この氷柱を見上げながら相棒が呟いたのは、「anamizou」。
言わんとするところは、鼻水・・・
どこでそんな単語を覚えたのやら、普段使わないような言葉に限ってよく知っているのよね。



下は、目抜き通りのいわば商店街といったところ(Rue Nationale:ナショナル通り)。
この道半ばにある、書籍や電化製品を扱う全国チェーン店FNAC前には、毎年一番目立つデコレーションがなされます。
何年か前にカメラを向けてみたのだけれど、どうもブレてしまってうまく写らず。
また、「動くショーウィンドウ」が子供だけでなく大人にも人気の百貨店、ギャルリー・ラファイエットのショーウィンドウでは、電気仕掛けのぬいぐるみの類が、毎年色々なテーマで見物客を集めています。

これがパリだと見所も多いので、国内外の観光客を集めて「ショーウィンドウ見物ツアー」なんてテーマツアーの企画が人気を呼んでいるのだとか。



今週末には、この通りには山ほどあちこちのお店の袋を抱えた人でごった返す筈。



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by mmetomato | 2007-12-20 19:32 | トゥール Tours
ハヤトウリのグラタン


仏語で「Christophine クリストフィーヌ」「Chayote シャイオットゥ」「Chouchou シュゥシュゥ」と呼ばれるハヤトウリ。
普通のスーパーマーケットでも希に見かけて、良さそうなのを物色していると通りかかった人に「あのぉ・・・それ、どうやって食べるんですか?」と尋ねられたり、量り売り」の秤について該当する野菜のボタンを押してシールをプリントしてくれる担当の人に「えっと、コレなに?」と言われることも多々あります。
既に書いたように、フランス本土でなく海外県やアフリカの人の方が親しんでいて、仏本土ではさほどポピュラーなお野菜ではありません。

でも、移民や海外県出身者のお陰で、本土とはちょっと違った素材を集めた食材店でなら見つかるもの。
そんなハヤトウリの使い道としてポピュラーなものの一つに、グラタンがあります。
ついこの間も、今日の写真の時だったかその前の回だったか、グラタン用にアフリカ食材店へ買いに行ったら、レジで「何作るの、グラタン?」と尋ねられたくらい。



上は、グラタンの下準備中です。
この上にホワイトソースを流し込んで、チーズとパン粉を散らしてグラティネ(Gratiner=オーブンで暖め焼き色を付ける)する前の段階。

小口大に切り分けて柔らかく蒸し煮にしたハヤトウリ、厚めのスライスタマネギと小さく切ったトゥールーズソーセージ(粗挽きの大きめソーセージ:Saucisse de Toulouse)と合わせています。 もちろんお野菜のみでもOKですが、この時はグラタンをメインにスープとサラダに自家製パンの食事だったので、少しお肉も加えて。
黄色っぽいのは、自家製カレー粉ミックスのようなものを加えてあるため、それに含むターメリックのイエローです。

お肉は、クレオール料理の本場レユニオン島では「Boucané:ブゥカネ」と呼ばれる薫製肉を使うと教わったのですが、わざわざ探さなくてもソーセージで充分美味しく味わえます。
或いは、ハムやガーリック風味のソーセージ「Saucisson à l'ail ソシッソン・ア・ライユ」の薄めの半月切りを使っても(どちらもTOMATO流アレンジ)。

このグラタンは、一足先に、先日から掲載を始めた「フレンチ・エスニック:クレオール料理特集」にレシピを追加しています。


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by mmetomato | 2007-12-08 21:33 | 料理
ノエル、今年もシーズン到来


12月に入ってからだったかしら、街のイリュミネーションが点灯され、最初の週末を過ぎて、ようやくチラホラと街中のお家の扉や窓辺のデコレーションがお目見えし始めました。

「今年も」なんて言いながら、写真は恐らく7〜8年前のもの。
2枚目は一昨年だったかな。
2000年を迎える年のデコレーションが一番華やかで、ご近所の皆さんのお宅でも盛んに行われていたのですが、翌年いざ21世紀を迎える直前、20世紀最後は案外控えめ、そしてその翌年からは、前2年せっせと飾り付けていたお宅でもデコレーションを取りやめてしまったりして、今じゃすっかり少なくなってしまいました。

勿論、誰も飾り付けをしなくなったわけではないんですけどね。
「もっと働いてもっと稼ごう!」なんてスローガンを打ち立てる大統領が選出された割に、物価上昇に反して賃金は下がる一方で(一応、最低ラインは定められているけれど、そんなものはいくらでも引き下げようがある)、フランスの一般庶民が貧乏になり行く現状がこんなところにも現れているのかも? なんて疑いたくなる私。



まずはこちら(上)、ヤドリギ一本にリボンをかけただけの、と〜ってもシンプルなもの。
宿り木は、日本でも北方には生えているので、スキーや山登りをたしなむ人ならご存知かと思います。 「宿り」木の文字通り「木に宿る」木(草?)で、木の枝にモサモサっとした茂みとなって生える寄生植物。
フランス語では「Gui ギ」をいいます。

これが生える木の下でキスした恋人達は永遠に結ばれる・・・ だったかな、ちょっとした逸話のある木。
否、今仏語版Wikipédiaを眺めてみたら、北米では「この木の下で出会った男女は(ホモセクシャルの場合は同性でもOK)キスしなければならない」と言われているそうです。 そういえば昔そんな話も聞いたか読んだかしたことがありました。

スキーや、昔よくやっていた山での自然観察合宿などで出会した日本のヤドリギの実は、大抵赤かった記憶があるのですが、この界隈にもかなり生えているヤドリギの実は、全て黄色っぽいクリーム色から透明感のある白です。
確か白い方がより熟しているのではなかったかと思いますが、それがより熟して黄色くなるのだったか、案外手の届くところに生えていないもので、買うのも馬鹿馬鹿しくて、未だ観察したことがないので不明。

次は、見栄えは良いけれど見るからに出来合い物。
でも、扉には結構似合っていると言えるかな。



同じお宅を毎年追跡調査してカメラにおさめる、というのも面白そうだなと思うのですが、それじゃなんだかストーカーみたい。 わざわざ人のお宅の扉めがけてカメラを持って撮りに出かけるわけでもないのと、よほど印象的な扉でないと、写真を見てもどこのお宅だったか覚えていないものなので、願うばかりで実現はあきらめました。

次の星形の草(なのかな)編み幅広リボンで作った星ベースにフェイクのもみの枝、シナモンスティックとドライフルーツにクッキー一つをあしらったものは、ご近所中でもちょっと変わっていて見栄えもよくて気に入っています。
確かこれ、2年続けて同じ飾りがドアに吊るされていました。
既製品じゃなかろうかと思いますけど。



こういうのを買って来る人の気が知れない、と思ってしまうのは、細々作るのが好きで仕方ないからなのでしょうね。
見栄えが良いかはさておき、勿論作るならそれなりに努力するけれど、ポンと買って来てポンと飾るだけじゃ、醍醐味に欠けると思えてしまって。

我が実家では昔、毎年晩秋の川原や野原へ出かけては、あちこち物色して歩いて野バラやヘクソカズラの実(名前通り臭いつる植物、でも熟した果実は渋い黄金色でとびきり美しい)、松ぼっくりや常緑樹或いはその辺に落ちている古い枝、希に自生しているヒイラギの葉(これはご近所で頂いて来ることも)、某かの蔓、はたまた枯れ葉などを集めては、各々リース作りに励んだ挙げ句、チョコレートを賭けて一家で競い合ってチャンピオンを決めたものでした。

面白いもので、作っている最中は誰もが「ワタシのが一番!」と思っているのに、出来上がったのを見せ合ってみると、我が身内ながら皆それぞれにイマジネーションを駆使して上手いこと仕上げるもので、作るのもしかりながら、家族の他の面々がどんなのを仕上げるのかも楽しみだったものでした。
「ホチキスとセロテープの王者」なんて冷やかされていた、元ぶきっちょの弟さえも。 かつての不器用さ一転、細かい部分も見事に仕上げる彼の遅咲きの手先の器用さは、ひょっとしたらこの身内のささやかなコンクールが貢献していたのかも。

今の我が家では、こうしたデコレーションとは全く無縁です。
日本でなら気にしないけれど、どうもここに居ると、カトリックでもないのに宗教行事なんか祝う必要ないもんね、と思ってしまって。
代わりにお正月の飾りをしたいと思いつつ、毎年実現しないまま。
今年こそ! と思っているうちに年が明けちゃうのが常でして。

麦わらでも入手できれば、神社にあるような立派なしめ縄でも作ってみたいんですけどね。
唯一家で見つかる麦わらと言えば、山羊チーズ、サント・モール・ドゥ・トゥーレーヌ Sainte Maure de Touraine の真ん中を突っ切っている15cmほどの麦藁 paille くらい・・・


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by mmetomato | 2007-12-06 06:40 | トゥール Tours
TOMATO流「紅白なます」


先々月だったかに掲載したデーツを使って、ようやく実現しました。



親戚の叔母が毎年お正月にたっぷり仕込んで皆をふるまってくれていた、お節料理の一つの、叔母ならではの独特の「紅白なます」のTOMATOヴァージョン。
干し柿が入るところを、干したデーツに置き換えています。
厳密なレシピは分からないので、舌の記憶を頼りに調味も我流に。
しかもお米酢を買っていないので(その気になればトゥールでも買えます)、ワインヴィネガーを使って。
更には、白も黒も大根の良いのを見つけるにはまだ時期が早いので、大根の代わりに出始めの「カブ」に置き換えて。

それでも、干し柿に似た風味のデーツの甘味だけでお砂糖もいらず、一口食べた途端、
「ああ、叔母ちゃん・・・」
大根とはちょっと違うカブ風味が少々気にはなるものの、懐かしさにホロリ。
ちょっと味見の筈が、小鉢に軽く一つ食べてしまいました。
というわけで写真は2杯目です。

味覚の記憶力はあっても、ヴィジュアル的記憶力に弱い(のかな?)私、紅白なますとは呼んでも、実は「ニンジンの赤ってもっと少なかったかしら?」という疑問が残るけれど・・・


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by mmetomato | 2007-12-05 03:12 | 料理
アフリカとアジアの融合デザート


まずは今日の食材、「タロ芋」



里芋に似たお芋で、実際にそっくりな葉っぱを付ける草の根です。
相変わらずまた名前を引っ張って来るクレオール料理、そしてアフリカ料理にも使われる、でんぷん質の多いお芋。
里芋代わりに、和風の煮込みや豚汁などにも使えます。

東南アジアやハワイやタヒチなどでも食べられるものなので、必ずしもアフリカの食材だ、などとは言えないのですが、私にとってはアフリカ食材というイメージ。

上は、ブラックアフリカンの食材店で買って来たもの(ええと、何もブラック云々にこだわるわけでなく、一口にアフリカと言っても、フランスには白人系北アフリカ出身者と西や中央、或いは南アフリカ出身者共に多いので、北のマグレブ国の食材店と区別するために私がブラックアフリカンと読んでいるだけですので悪しからず)。
ジャガイモの倍近い、キロ当り3ユーロ。
でもジャガイモよりもズシンと食べ応えがあります。

次いで、このタロ芋を使ったデザートが次の写真。



タイ風の「白玉」といったところかしら。
実際に白玉に近い食感で、茹でたタロ芋を潰して餅米粉と練り合わせ、和風の白玉と違うのは、ココナッツミルクをソースにして、いきなりその中で白玉を茹でてしまう点。

パームシュガーを溶かし込んだココナッツミルクをお鍋で沸かして、おちょぼ口大に丸めた芋&餅米粉ペーストを茹でて、ほんのり暖かいうちに、或いは冷ましてから、デザートにします。

餅米粉だけでも、お料理に使ったココナッツミルクが余ると我が家でよく作るデザート。
あれば、甘く煮た小豆や羊羹を刻んで加えても美味しいです。
ただしお豆や羊羹を加えるのはあくまでもTOMATO流ですよ。

お食事を軽めにした時向きのデザートですね。
お餅が結構お腹に貯まるから。


<本日の仏単語>
・タロ芋:Patate Taro パターットゥ・タロ
・玉(小さな玉):boulette ブゥレットゥ
・ココナッツミルク:lait de coco レ・ドゥ・ココ
・パームシュガー:Sucre de palm スゥクル・ドゥ・パルム


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by mmetomato | 2007-12-01 17:26 | デザート