<   2007年 05月 ( 14 )   > この月の画像一覧
有名映画監督に遭遇


時は5月。毎年恒例の「カンヌ映画祭:Festival de Cannes」の時期なのに加えて、
かの有名映画監督に突如遭遇し、有頂天なワタシ。

しかも、南仏からは大分離れたここトゥールの、「まさかそんな馬鹿な」という場所でのこと。

・・・なんて書きかけたまま、続きに着手できないうちに、今年のカンヌ映画祭はついに閉幕してしまいました。
5月も残すところもう2日足らず、時は全仏オープンテニスで、そろそろ周囲では夏休みの話題がチラホラ(仏人がヴァカンスしか頭にないというのも、あながち嘘でもないと思う時期)。
でも、気を取り直してその「有名監督」をば。




似ていません? 伊丹十三氏に。




そちらの方に向かって歩いていたところ、その辺りに居た人の「あら、このトウモロコシ、プラスティックじゃないの」という声にヒョイとそちらを向いたら、トウモロコシの向こうに親しみを誘う顔を見つけ、
「あああっ、伊丹サン!」

近づいてみると、ちょっと強面で、かな〜り怪しくもあるんですけどね。




場所は、買い出しに出かけた郊外のイーペールマルシェ(大型スーパーマーケット)のBIOコーナーです。

恐らく、「作り手が丹念に育てた食材ですよ」と言いたいのでしょう。
勿論、アルバイトのオジサンがじっとしているのではなくて、ハリボテのような人形ですよ。

これが子供の頃の私なら、まず間違いなくすぐさまクルリと後ろを向いて、見なかったことにしようと逃げ出していたことでしょう。
デパートのマネキンが気持ち悪いやら恐ろしいやらで、母に連れられてデパートを歩き回った日の晩は、ほぼ必ず
その1)マネキンは、実は生きていて、夜になると追いかけて来る
その2)エスカレーターがビュンビュンともの凄い勢いで動いていて、私だけ乗られず置いてきぼりにされる
という2つの「おっかないこと」が夢に出て来ましたから。

昔からどういうわけか、怖い夢に関してだけは「これは夢なんだ」と知っていたので、怖いと思うのは映像(?)を見ている最中のみ、どうしても嫌になると目覚めて追い払っていて、何らトラウマにはならなかったんですけどね。
マネキンを怖がっておきながらも変なところで肝が据わっていたらしくて、怖いもの見たさでギリギリまで目覚めないように眠りにしがみつく余り、夢の途中で眠ってしまって、翌朝悔しい思いをしたりして。
(夢を見ている間も眠っているのだから、更に眠る筈はあるまいけれど)

「偽」それとも「似せ」? 伊丹氏の顔を眺めながら、そんなことを思い出すと共に、
久しぶりに「日本映画を日本語で」見たい! なる欲求に駆られたのでした。

思えば、最後に観た日本語映画は、伊丹監督の「たんぽぽ(仏語字幕付き)」、Vidéoを借りてのことでした。
伊丹監督作品では、井上陽水氏がチョロッと顔を出す、「お葬式」が大のお気に入り。


<本日のバックミュージック>
Francis Cabrelフランシス・カブレルのAlbum

Samedi soir sur la terre(サムディ・ソワール・スュル・ラ・テール)

Cabrelは大好き。 中でもこのアルバムが一番。
デスク周りから断じて離れることなく常に手元にある1枚だけれど、実は丸ごとパソコンに取り込んでいつでも聴けるようにしてあって、音楽プレイヤーソフトが示す「最も多く聴いている曲リスト」には、EaglesのHotel California(イーグルス ホテル・カリフォルニア)を想い起こさせる幽霊話「La Corridaラ・コリーダ」、土曜の晩に生まれては消える恋をちょっとシニカルに見た「Samedi soir sur la terreサムディ・ソワール・スュル・ラ・テール」、「Noceur」、過去・現在・未来3つの自制でのI Love Youを意味する「Je t'aimais, je t'aime et je t'aimerai(ジュ・テメ、ジュ・テム、ジュ・テムレ)」がほぼ常時トップ10にランクイン。

Youtube.com & Dailymotion.comで見つけたVIDEO:
“Je t'aimais, je t'aime et je t'aimerai”
“Samedi soir sur la terre”
“La Corrida” (Live)
“Octobre”


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by mmetomato | 2007-05-30 07:00 | トゥール Tours
おやつの副産物


J'ai voulu faire quelque chose de débile... un truc kitche.
妙なもの・・・ キッチュな物を作りたかったの。

を言い訳に、キャラメルを買い込んで作った第一弾が、昨日の「キャラメルのタルト」。

でも、フランス人に馴染み深いあの「Carambar:カロンバー」に手を出した本来の目的が、今日の「副産物」でした。
目的が目的なので、厳密にはタルトの方が副産物でしたけど。




こちらが、ここ数日、毎晩ちょびちょびと手がけていた、私の工作完成図。

元々は、2つ関節が付いた全長2m程の先端にハロゲンランプのようなものが付いた室内照明です。
それが1年ちょっと前に壊れて以来、ゴミ処理場に持って行くのを待つ間地下室に放り込んであり、捨てても全く悔いはないけれど、どうせなら何かに転用したいと思いながら結局捨てずにそのままにしてあった、足部分と軸のリサイクル・フロアスタンド。

ボタニカルガーデンに植えられているヤマモミジ風の綺麗に紅葉したモミジの押し葉があるので、それを貼付けて、和風の明かりを作りたいと思っていたところ、なかなか適当な紙が見当たらず、構想だけが宙に浮いたまま素材待ちが続くこと延々1年以上。
和紙風の手すき紙は、この辺りでもあるにはあっていくつか見つかるのですが、いかんせん使う目的が明かりなので、あまり丈夫で分厚くては光の通りが悪くてランプシェードに使えそうになくて。

どうせ作るならセンス良いものに仕上げたい と思うのが普通の感覚で、私も「望むところ」としては勿論例外ではないのですが、同時に、「どうせ妙なことになるなら、いっそとてつもなく“キッチュ”なものにしてしまえ!」という両極端な事を思うことしばしば。
殊に、音楽のみならず服(「らっぱズボン」やら「とっくりセーター」なんて、現物だけじゃなく呼び名も我が家では健在)や家具に至るまで、70年代物が好きで、もうちょっと懐に余裕があれば、1部屋だけでも目一杯そんなデザインで埋め尽くしたいと思っているくらいなので・・・

ランプシェードの骨組みも、大分前に買ってあったので、ランプの軸の丈が1m程あるため、1つではバランスが悪いと2つ繋げて大きな筒にし、そこに貼付ける「紙」へ思いを巡らせた先日、突如思いついたのが、キャラメルの「Carambar」だった次第。

数ヶ月振りに、このポピュラーな駄菓子的存在のカロンバーを手にしてみると、案の定、アイロンを当てればくっつきそうなコーティング紙。
ラッピング用に家にあった薄紙を広げ、丁寧に剥がしてキャラメルを取りのけた残りの包み紙を指先で更に丁寧に伸ばし、薄紙に乗せてアイロンを押し当てれば、上手い具合にピッチリと貼り付いてくれます。

薄紙に半ばビニールの包み紙を貼付けただけでは、すぐに破けてしまうので、仕上げるのにいくつか他の素材で補強(ボンドやらニスやら)してはいますが、作り始めれば出来上がるまではあっという間で、程々、せめて丸一週間くらいは、毎晩工作を楽しめるかと思ったのですが。
電球のソケット(と呼ぶのかしら? 電球をはめ込む部分)、スイッチ、コンセント、そして電気コードと、全てのパーツを1つずつ揃えて、合計5Eurosほどのチープな工作。
キャラメルだけで充分同じ位出費している上、食べ尽くす方がよっぽど時間がかかりそうです・・・

しかも、出来上がってみると、願っていた程迄には悪趣味でもなくて、なんとも中途半端な出来映え。
一応、そこら中に「Carambar」の文字が読めるので、相棒は懐かしがっていますが、「やっぱり、ハチャメチャな貼付け方をした方が、もっと“奇妙”な仕上がりだったか」と、少々後悔中です。
バラバラな貼付け方を避けたのは、包み紙が重なる分、ランプシェードとしては光を妨げてしまうだろうと思ってのことだったのですが。

今のところ恐らくこんなものは世界に一つしかあろう筈がないし、きっとそのうち破けるなりぶつけて傷めるなりして作り替える羽目になるのだから、「まぁいいわ、しばらくこのまま使おう」と、数日前からこのランプ、我が家の寝室とリビングを行ったり来たりしています。
置き場所がまだ定まらず。


<本日の仏単語>
・照明(室内の)éclairage エクレラージュ
・明かり lumière リュミエール
・ランプ lampe ロンプ
・フロアスタンド lampadaire ロンパデール


<本日のバックミュージック>



Franz FerdinandのAlbum「Franz Ferdinand」。
ひょんなことから出会ったこのアルバム、下に挙げる2曲はかなりのお気に入り。
「Outsiders」、類は友を呼ぶ 効果なのでしょうね。 このタイトルが気に入って聴いたCDなので。

Youtube.com & Dailymotion.comで見つけたVIDEO:
“Outsiders” (Live video --- not so good quality)
“Take me out”


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by mmetomato | 2007-05-26 02:18
“キャラメル”のタルト


「キャラメルチーズタルト」は、既にサイトにレシピを掲載していますが、今日のタルトは正に、文字通り「キャラメル」のタルト。
「カラメルソース」ではなく、“ボンボン(キャンディー)”のように口に放り込んで、しばらく香ばしく甘い風味を楽しめる、あのキャラメル入りのタルトです。





そう言われてみれば、そんな色をしているでしょう?

原材料はコチラ ↓




フランス人にとっての「10円ガム」や「5円チョコ」的存在の「Carambar:カロンバー」。
駄菓子のような感覚で、フランス全国、煙草屋やプレス(Press、日本の駅構内のキオスクのような、新聞雑誌と雑貨少々の販売店)、パン屋等のレジカウンタによく見かける、小さなコインで買えるキャンディー類の一つです。

今では、Carambar銘柄にも、グリコだか森永だかのハイチューのようなフルーツフレーヴァーも色々出ていますが、上は、焦げ茶の「Original オリジナル」こと、ベーシックなキャラメル。

いずれのカロンバーにも共通するのは、10円ガムの包みを裏返すと、アタリ/ハズレと書いてあるのと同じ感覚で、でも、アタリが出たらもう一個! ではなくて、クイズや駄洒落がプリントされていること。
この裏側のプリントが、たまには程々まともなものもあるのですが、大半が、それはもうとんでもなく下らない。
例えば・・・

3つの法則シリーズ:昆虫と友達になるには。
Dans la série : 3 bonnes raisons ... de devenir l'ami des insectes.
1)Tu n'auras jamais de fourmis dans les jambes:決して足がしびれない。
 (仏語で、足がしびれることを「足の中に蟻fourmisがいる」と言う)
2)Tu n'auras jamais le cafard.決して気が滅入らない。
 (同、気が滅入ることを「ゴキブリを持つavoir le cafard」と言う)
3)Tu ne te feras jamais moucher:決してやられない。
 (同、se faire moucherは「してやられる」といった意味。moucheだとハエ)


このくらいならまだ、3つの日常的によく使う表現を覚えられて良かろうかと言えそうなので、あまり良い例ではなかったかな。
開いた包み紙が今手元に他に無いのですが、大分前に出会した、すさまじく馬鹿げたクイズは確か、「甘くて毛むくじゃらなのはなんだ? 答え:絨毯に落っこちた、ジャムトースト」といったようなものでした。

いずれにせよ、大人が読んで笑えるようなものは、まず期待できず、小学校の低学年の子が、仲間達とふざけている真っ最中に開けばどうにか「ハハハッ」程度の笑いが発生するかどうか、でしょう。

・・・と書いている今、写真に写っているナゾナゾを読んでみたところ、生まれて初めてカロンバーの包み紙で笑いました。
不覚にも。

君にはまず見抜けないだろうシリーズ:
Qu'est-il écrit dans les bus italiens ?:イタリアのバスの中には、どんな張紙がある?
Réponse:Ne parlez pas au chauffeur, il a besoin de ses mains.
答え:運転手に話しかけないでください、彼は両手が必要です。

※あまり知的なイメージない現代イタリア人ですが(私の個人的な印象でしかありませんよ)、なにかと「手で話す」のは、イタリア人ばかりでもなく、フランス人も凄いですけどね。


実は、欲しかったのがその包み紙だった今回。
工作に使おうと思ってのことで、夜な夜なチョコチョコと作ったモノについては、また後日(多分次回)触れるとして、包み紙を集めるために、小学校近くのパン屋で張って小学生から取り立てる! というワケにも行かないし、駄菓子としてのばら売りではとんでもなく高くつくので、スーパーマーケットでお徳用パックをGET。
1袋では、欲しいだけの包み紙を得られそうにないので、2袋買って来て、せっせと包みを開いて残ったキャラメルを、タルトに作り替えた次第です。

甘いものはデザートで、或いはたまに摂るおやつでしっかり楽しみたい私は、甘い飲み物は殆ど口にしないのと同じく、キャンディーの類も、ガムを除いてはまず滅多に食べないので、キャラメルのままでは、相棒の肥やし(ホントにすぐ肥える)になるのがオチとあって、そのままにしてはおけず。
加えて、大分前のことですが、TVで、グミキャンディーの類を溶かしてデザートを作るパティシエが居る、なんてレポートを見かけたので、しからばキャラメルをお菓子に使ってもよかろうかと。

結果は上々!
こってり甘いけれど、濃厚なキャラメル味で、ねっちりテクスチャの、食べ応えたっぷりのデザートになりました。
かなりヘヴィなので、デザートには、普通のタルトよりも小さめカット。
でも、カロリーを思うと、エネルギー消費率が高そうな朝食べた方が良さそうだと、朝食代わりにもここ数日少しずつ楽しんでいます。

まだもう一回作れるキャラメルが残っているので、もう一度、分量チェックしてから、レシピページを作る予定。


<本日の仏単語>
・friandises フリアンディーズ:一口菓子といったところ。キャンディー類だけでなく、小さな焼き菓子も含められる。
・confiseries コンフィズリー:砂糖菓子。 キャンディーやフルーツの砂糖漬け、その他、砂糖を多様したマジパン、マシュマロ等も含まれる。 グミキャンディーの類もこの一種。
・bonbons ボンボン:飴玉、キャンディー
・sucette スュセットゥ:ぺろぺろキャンディー、棒付きキャンディーの類。
・足がしびれる avoir des fourmis dans les jambes アヴォワール・デ・フゥルミ・ドン・レ・ジョンブ
・気が滅入る avoir le cafard アヴォワール・ル・キャファール/カファール
・洟をかむ se moucher ス・ムシェ
・してやられる/負ける(スポーツ) se faire moucher ス・フェール・ムシェ
・蟻(アリ)fourmis フゥルミ
・ゴキブリ cafard キャファール/カファール
・ハエ mouche ムゥッシュ


<本日のバックミュージック(French)>
Patricia Kaasパトリシア・カースのAlbum

Scène de vie(セーヌ・ドゥ・ヴィ)

日本で大人気の(過去形?)パトリシア、いつしかすっかりアルバムの数も増えましたが、中でもこの一枚はやや異色。
ヨーロピアン受けしても、この感覚が他国に通じるのやら今ひとつつかみきれず、各アルバムの売れ行き数字はどんな風なのだろう?と変な興味をそそる1枚。
アルバム1つで1作品、という作りなので、これはばらさず(パソコンに取り込んで順番を変えたりせ)大抵丸ごと通して聴いています。


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by mmetomato | 2007-05-24 06:44 | デザート
旬のハーブ:サリエット


仏人が最もよく使うハーブといったら、恐らく何はさておき「パセリ Persil」
縮れ葉、ミツバのような平たい葉と2種類共に定番の香味野菜。
次いで、アサツキのようなシブレット(英語で言うチャイブ)でしょう。




すっかり緑も出揃った今、マルシェに並ぶハーブの種類も大分増えました。
そんな中で、日本ではあまり馴染みが無さそうなのが、写真の「サリエットSariette」。

南フランス発祥で、今や世界あちこちで知られるようになった「プロヴァンスのハーブミックス:les herbes de Provence」には欠かせない香草のひとつです。

ちなみに、プロヴァンスのハーブミックスに使われるハーブは、サリエットの他にタイム、バジル、マジョラム、ローズマリー。
これらをベースに、ワイルドマジョラムことオレガノやラヴェンダーを加えたものなど、南仏のマルシェを覗くと、作り手によって多少のヴァリエーションもありますが。

葉は短めなものの、よく育ったサリエットは、やはりフランス料理によく使われるフレンチ・タラゴン(エストラゴン)に似ていて、ややシャープな香りも似通っています。
でも、使い道を大きく分けるのは、香りが耐熱か否か。

エストラゴンは生でソースに、或いはサッと火が入る程度にとどめたオムレツ等に。
サリエットは、生でもドライでも、加熱によって香りが逃げないので、煮込み料理やグリルに向きます。

生のサリエットの葉をそのまま噛むと、僅かながらもピリリとした刺激があり、エストラゴン同様に昔の人は口臭予防に噛んだのだとか。

知人曰く、日本では、デパートを覗いても、エストラゴンはあってもサリエットは苗はおろか種すらなかなか見つからないと去年辺り嘆いていましたが、イギリス辺りに多いネット上の種屋さんを探せばかなり見つかる筈(そうでなくても、大抵何でも揃う日本ならきっと売っている所はあるだろうと思います)。
見つかったら、という前提ですが、ハーブ類の多くに漏れず割と丈夫な草なので、お庭なりベランダのプランタなり、育てる場所があるなら&種を見つけられたなら、ちょっと他ではみかけないこんなハーブを植えてみては?


<本日の仏単語>
・ハーブ herbes aromatiques エルブザアロマティック (pl.)
・パセリ persil ペルスィル
・縮れ葉パセリ persil frisé ペルスィル・フリゼ
・平葉(イタリアン)パセリ persil platペルスィル・プラ
・シブレット ciboulette スィブゥレットゥ/fines herbes フィヌゼルブ(俗称)
・プロヴァンスのハーブ(ミックス)herbes de Provence エルブ・ドゥ・プロヴォンス
・タイム Thym タン
・バジル Basilic バズィリック
・マジョラムMarjolaine マルジョレーヌ
・ローズマリーRomarin ロマラン
・オレガノOrigan オリゴン
・エストラゴンEstragone エストラゴーヌ
※その他は、外国語の食材名称の該当欄に、各種ハーブのリストがあります。


<本日のバックミュージック(French)>
Gérald De Palmasジェラール・ドゥ・パルマスのAlbum
Marcher dans le sable(マルシェ・ドン・ル・サーブル)」より、


“ J'en rêve encore ”(ジョン・レーヴ・オンコール)
“ Tomber ”(トンベ)
“ Regarde-moi bien en face ”(ルギャルドゥ・モワ・ビヤン・オン・ファース)

アルバム自体がなかなか良いので、お気に入り曲は2つ3つ、時々入れ替わります。
“ J'en rêve encore ”と“ Tomber ”はパソコンに入れっぱなし。

Youtube.com & Dailymotion.comで見つけたVIDEO:
“J'en rêve encore”
“Tomber”
“Regarde-moi bien en face”


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by mmetomato | 2007-05-23 15:30 | 食材
巷の落書き


市内に居る仏人ブロガーと共に、「トゥールの写真を撮ろうツアー」などと、ほんの小一時間中心街をブラブラ歩いた帰り道に、ヒョイと目に入って来たのがこの図。




私が注目したのは、2つある道しるべのうち下の方です。

上の「P NATIONALE」は、中心街の目抜き通りであるナショナル通りRue Nationale側にある、同名のギャルリー(屋内の商店街のようなもの)へのアクセスに便利な、やはり同名の有料パーキング。
下の「Centre Dramatique:ソントル・ドラマティック」は、略称CDR、正式名称Centre Dramatique Régionale de Tours(Site web : www.cdrtours.fr)、色々な公演会場であると共に、アトリエと称して役者さんを呼んで、学生を集めて、講習会をしたり議論をしたりといった催しも行われる、お芝居等の舞台を主とする文化センターのようなものです。

日本語 というよりもカタカナ語というべきかしら、仏語が分からない人にも通じるように言い換えるなら、「ドラマティック・センター」。
或いは「演劇センター」。

その「ドラマティック」の語に、演劇という意味があるのですが、日本語でも使われる“ドラマティック”という使い方も可能です。
そこで、イタズラ心ある誰かがしでかしたのは、マジックペンで「クスン(SNIF !!)」なんて落書き。

近所にある高校の生徒の仕業ではなかろうかと思います。

なにも、私自身の幼稚加減を自ら暴露しよう、なんて意図ではないのですが・・・
長らく放置されていたらしい建物が改装されて、演劇センターになったと知って間もなくに立てられたこの道しるべ、初めて見かけた時に、正に同じことを思ったもので、「ヤラレタ!(先を越された、という意味で)」という気分だったので、と〜っても下らないものですが、折角写真を撮って来たので載せておこうかと思いまして。


<本日の仏単語>
特になし。


<本日のバックミュージック(French)>
RaphaelラファエルのAlbum「Caravane(キャラヴァヌ)」より、

“ Caravane ”(キャラヴァヌ)
“ Schengen ”(シェンゲン)
“ Petits bateaux ”(プティ・バトー)

2005年だったかな、国内で聴いたことのない人なんて居ないんじゃないかというくらいに「Caravane」が大ヒット。なにかと「夢を知らない子供達」とでも言わんばかりに国外と比較してコンプレックスを抱く傾向が見え隠れする日本に比べると、現実は正反対。 仏人の方がよっぽど型にはめ込まれて、というよりも「僕らは自由Libertéリベルテの国の民なんだ」という“言葉”だけですっかり満足してちっちゃくまとまっているので、日本の若者の方がよっぽど伸び伸びして見えます。
それだけに、この前にやはり大ヒットしたNoir Désirノワール・デズィールの「Le vent nous portera(ル・ヴォン・ヌゥ・ポルトゥラ)」と同じ路線で、根無し草のようにフイッと旅に出るようなストーリーが、冒険を夢見る(だけの)フランスの若者に大ウケするのは納得。


Youtube.com & Dailymotion.comで見つけたVIDEO:
“Caravane”
“Schengen”
“Petits bateaux”


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by mmetomato | 2007-05-20 05:44 | トゥール Tours
「モ〜」との遭遇...
去年の春先の羊といい、つい先日見かけたポニー(未掲載ですが)もそう、この日観に行った山羊もしかり、
この辺りの家畜は人間に興味津々なのか、歩み寄るまるで恐れることなく近づいて来て、カメラを手に後ずさりすることしばしば。




撮影場所は、先月お邪魔した、ここトゥーレーヌ地方南部にあるGîteジットから出かけたお散歩道。
皆で観に行った本来の目的だったこの辺りの名物山羊めがけて歩いていたら、小さな区切りの牧場も散らばっているため、七面鳥に鶏、シャポン(Chapon=虚勢した雄鶏。その肉が美味しいことで有名)、そして牛と、山羊に辿り着く迄になんだか家畜動物園気分の田舎道風の小さな県道沿いです。

驚かさないようにソロソロと近づいたのが功を成すのやら、毛皮に包まれた動物をみるとついつい近づきたくなる私は、昔からよく猫には嫌われたものでしたが、ズズズッとにじり寄って来るこの子は恐らく乳牛。
どちらかというと山羊主流で、牛が多い地方ではないながらも、隣県含めて近郊で見かける牛だけでもかなり種類があるらしく、ちょっと薄汚れたような白、薄茶、焦げ茶、希に白黒と、様々な色の牛がいて、それぞれに顔つきも随分違います。

牛って、ハトと違って真正面も見えるらしく、ためらうことなく真っ直ぐに鼻を突き出して来るはムッツリ顔のお嬢サン。
遠目に眺めると可愛らしい顔をしていても、あまりに間近に来られると結構な迫力で、心なしかのけぞりつつも、




「マドモワゼル、歯に葉っぱが挟まっているみたいなんですけど」
と手を伸ばしたら、巨大な舌でザラリ・・・・


<本日の仏単語>
・雌牛 vache ヴァッシュ
・雄牛 taureau トロー(虚勢していない雄牛)、boeuf ブッフ(虚勢した雄牛)
・子牛 vaux ヴォ
・ビーフ、牛肉 viande de boeuf ヴィアンドゥ・ドゥ・ブッフ
・乳牛 vache laitière ヴァッシュ・レティエール

※乳牛と訳したくなる「(être) une vache à lait (エートゥル) ユヌ・ヴァッシュ・ア・レ(直訳:ミルク用牛(になる))」という表現には、寄ってたかって何か(主に金銭)を搾り取る「金づる」という意味があります。もう何年も前のトゥール大学でのこと、外国人学生に高額請求する大学に対し、外国人セクション責任者だった男性講師が会議で「外国人学生は“vache à lait”じゃないんだ!」と、文字通り“涙ながらに訴えた”として、学生達の間でちょっとしたヒーローとなったことがありました(しかし、彼の涙も虚しく学費は跳ね上がり、その人は責任者役を辞任したのだったと思います。当時所属していたアメリカ人学生から聞いた話)。

この他、「vache ヴァッシュ」を用いた俗語/口語は色々あります。 例えば:
・vache qui pisse ヴァッシュ・キ・ピッス(直訳:小便する雌牛)で「どしゃ降り」
 例)Il pleut comme une vache qui pisse / Il pleut à vache qui pisse.:どしゃ降りの雨が降っている
・vachement ヴァッシュモン は、「もの凄く/極めて/素晴らしく」といった強調の口語
 例)C'est vachement bon !:コレ、滅茶苦茶美味しい!
・vache ヴァッシュそのままで「ひどい(奴/事)、意地悪(な人/物事)」
 例)C'est vache !:そりゃヒドイ!(直訳:それは雌牛だ)
   Il est vache avec moi !:奴は俺/私にひどい仕打ちをする(直訳:彼は俺/私に対して雌牛だ)

更にはこんな表現も:
「parler français comme une vache espagnole(直訳:スペインの牛のようにフランス語を話す)」で、「ひどく下手な仏語を話す(パルレ フランセ コム ユヌ ヴァッシュ エスパニヨール)」
「〜 comme un Basque espagnole(バスク・エスパニヨール)」という表現から変化し定着したもの。 今は、恐らくバスクでは通じないことと思います。
フランスとスペイン、ピレネーの山にかかる国境を挟んだ両側に広がる「バスク」地方には、バスク語という独特の言葉が存在し、仏側のバスク語も分からないのに、スペイン側でバスク語を話す人が仏語を話してもサッパリ分からない という所が、表現の源。


<本日のMusique>
Kaminiカミニのsimple(シングル)「Marly Gomont(マルリ・ゴーモン)


「あらゆる小さな村出身者に捧ぐ」と始まり、村民よりも牛の数が上回り、アスファルトなんかなくて牧草地が広がるピカルディーPicardieの小さな小さな村「マルリ・ゴーモン」に住む唯一の黒人家族の息子 という実情を、皮肉も笑いの種に変え、おもしろ可笑しく言い回した異色の“ド田舎ラップ”クリップを自費制作。
ネット上で公開したところ、話題が話題を呼び、ClipのURLは仏全国に留まらず世界中に散らばる仏人にまで広がる超大ヒットに至った、Kaminiの初公開作品。
翌年、つまり今2007年春のヴィクトワール音楽賞での「Vidéo Clip大賞」は、恐らく全員一致で仏人の殆どが予想していた通り、この「Marly Gomont」が獲得しました。
映像に登場するは全て村人&村の家畜。
お陰で、カミニ曰く「全国の仏人が存在も知らない小さな村マルリ・ゴーモン」は全国に知れ渡り、街の入り口に掲げられた赤枠で囲った町名を示す看板が次々盗まれ、女性村長さんがTVで「もう盗まないで!」と呼びかける程の騒ぎに。

あまりの人気に、この曲はシングルリリースされました。

続いて今年春には「J'suis blanc:ッスィ・ブラン(僕は白人)」と題したニュークリップも登場。
「普段通りに1日の始まったある朝、訪れた神様に “カミニよ、お前は9週間白人になるノダ” と告げられいきなり白人に成り代わってしまった。 マイケル・ジャクソンは30年間待ちこがれていた現象なのに、とんでもないよこんなの! ところが白人になった途端日常がすっかり違うんだ、お金、家の賃貸、全てがガラリと変わってしまった。 今迄僕につきまとっていた警官は僕をまるで透明人間扱いだし、ディスコへ行けば問題なく入れる。 人の接し方がまるで違うんだ、日焼けまでしちまったよ!」
と、現代フランスの黒人差別を目一杯茶化してこれまた大ヒット。

Youtube.com & Dailymotion.comで見つけたVIDEO:
“ Marly Gomont”
“J'suis blanc”


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by mmetomato | 2007-05-18 23:05 | トゥール Tours
Bye bye Chichi ...
フランス大統領、本日交代。
7年+5年の合計2期、12年間大統領の座に居座ったジャック・シラクJacques CHIRAC大統領が、「元大統領 ex Président」となり、




先日、5月6日(日)に国民投票で選ばれた、ニコラ・サルコズィNicolas SARKOZYが、とうとう仏大統領Président de la Républiqueに就任しました。
16日(水)の、お昼ちょっと前のことです。

大統領交代のセレモニーは、朝10時からだったかな、国営&民放TVで生中継。

前々大統領、再選を狙うもミッテランに負けてたった1期で退任したヴァレリー・ジスカール デスタンValéry Giscard d'Estaing元大統領退任の際は、このシーンでブーイングが飛び交ったものでしたが、人柄の良さが知られるシラク大統領だけに、暖かいお見送りでした(例えその政治には賛否両論分かれたとしても)。




上は、この数分後に大統領就任の決まったサルコズィ(もうすぐ新)大統領の、旧となるシラク大統領お見送りシーン。
トータル35分に渡る新旧大統領1対1(en tête à tête)の懇談の場では、何が語られるのかは、核兵器発射の秘密コード伝達という恒例行事の他は、ジャーナリストも知りません。




ベルナデット・シラクBernadette CHIRACの後がまがこの人、(Hélas... ma voix intérieure...)
新ファーストレディ、セシリア・サルコズィCécilia SARKOZY。
今の姿を見ると、私には少なからず首をかしげたくなるのですが、元モデルらしいです。 メディアでチラッと耳にした話によれば。
セレモニーには、ちょっと前に、雑誌PARIS MATCHRパリ・マッチに大々的に暴露された愛人リシャール・アティアスRichard Attiasも参加していたそうで。
2週間程前の雑記で触れた、何やらスキャンダル誌の宣伝ポスターにあった、「新ファーストレディはエリゼ宮(大統領の住まい)で暮らすのか?」というタイトルを、思い出さずにはいられない・・・

仏人のブログでまことしやかに囁かれているのは、その説の大元迄は分かりませんが、6日にサルコズィの当選がほぼ確定した時も、夫じゃなくて愛人と一緒だったという話ですし。
でも、幸いなのは、そういう下世話な話(ここで触れておいて、私がこう言うのもなんですが)だけが政治の前を突っ走らない、仏メディアの多少なりともの慎み深さ。
これがイギリスだったら、よっぽどの大騒動だったことでしょう。




というわけで、とうとうサルコズィ、大統領に就任しました。
まだまだ、この人の顔を見ても「大統領」という気がせず、しっくり来ないけれど・・・
少なくとも、イタリアのベルルスコーニよりは良いかな、というくらいで。

ちなみに、任期はこれから5年間。
以前は、大統領の任期は7年でしたが、シラク元大統領が第一期の任期中に7年か5年かを問う国民投票を行った末、5年に短縮されました。

更にオマケ:
一部日本のメディアでは、「サルコズィは日本嫌い」などと報道されていますが、特に積極的に好きの嫌いのという関心はない模様。
そんな誤解を生んだのは、かつて彼が、日本の国技であり、シラクが大ファンという相撲を示し、「肥満体がぶつかり合うのの、一体何が面白いのか分からない」というような発言をしたとされる報道が元。
ご当人が、「それはジャーナリストが僕の言葉を曲げて伝えたものだ」と否定していて、本当のところは違うらしいのですが、そんな発言が生じた経緯は、当時対立していたシラク元大統領へのあてつけによるもの。
サルコズィが日本を好きか否かなどという話題によるものではありません。
サルコ支援しようという意図ではなくて、「しっかりしてよね、日本のメディア!」との願いからの補足です。 もっとも、大概の日本のメディアは、フランスでの出来事などちゃんと捜索したりせず、ロイター通信から情報拝借して報道しているようなので、多少の誤解が生じたり、修正・訂正の報道まではなされないのもやむないこととは思いますが。

※大統領選については、雑記のログに掲載しています。

※「Chichi シシィ」は、シラクCHIRACのニックネームのひとつ。
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by mmetomato | 2007-05-17 00:42 | 時事フランス
捨てる神あれば・・・


トゥールのカテドラル(大聖堂)界隈の、石畳の小道で出会した、とある民家の敷地へのアクセス扉。
なんの変哲も無い、よくある扉でしかありませんが・・・
私の注目は、下方、扉へ導く数ステップの右寄りです。




遠目では分からないかな。




近道をしようと、普段通る機会の無い小道を辿って、カーブにさしかかった時、私の目に飛び込んで来たのが、このような図。
忽然と放置された、見事に錆びたタルト型ふたつ。

お引っ越しでの物品処分で、一切合切かきあつめた不要品を選り分けて、道に並べているブロカント(アンティークには類さない古物中心の古物商)が、二束三文で売っていそうな代物ですが、お家の前に放置してあるのは、ワケがあります。

こうした光景は、街のあちこちでよく見かけるもの。
衣類だったり、靴だったり、お鍋や家具、子供用のオモチャ等、そのままポンと置いてある、或いは袋に詰めて、それとも、「まだ使えますよ!」なんて張紙をしてあったり etc.

今や、イスラム教がかなり幅を利かせるようになりましたが(※1)、国の公式宗教の定めはなくとも(※2)、歴史的な経緯を見ても、今なお文化として仏社会に定着している一般的な物の考え方を見ても、まだまだカトリック色濃いフランス。
チャリティ精神が日本に比べて遥かに旺盛で、例えば、道端に座り込んで小銭を乞う人達へ、多かれ少なかれコインを分け与える人の姿などは、日本の比でないほど、よく見かけます。
ホームレス、失業、家賃が払えず賃貸アパートを追い出される、或いは保証人が見つからず住居の賃貸契約が結べない、等々、いずれをとっても、全体的に見ると「明日は我が身」という危機感を抱く人の数が、日本よりも遥かに多い ということも関係しているかとは思います。
外国から、物乞い組織が稼ぎに来る、なんていうのも、そうした環境ならではなのでしょう。 折しも昨日夕方、市内の目抜き通りで、プラスティックカップ片手に、胸元から取り出した携帯電話でメッセージ着信の有無を確認するホームレス(に化けていると思しき50代半ばくらいの外国人)を見かけたくらいですから。

そんな、人助け心溢れるこの国だけに、必ずしもカトリックなり某かの宗教を信仰しているか否かの別をさておいたとしても、「この程度で誰かの役に立つなら喜んで」という精神は、日々の生活のあちこちに垣間見ることができます。
タルト型と一体何の関係があるのかって?
雨風にさらされたようなこのタルト型も、「丁寧に錆びを落として磨けば、実用的なキッチン道具として使えます」として、「どうぞ持ち帰って活用して下さい」というものだから。

日本から来て、日本での常識というフィルタ越しにこの国の文化・習慣を眺めては、「まったく、フランス人って!」と、何かと憤慨す人が居るもので、往々にして、口を尖らせ鼻息荒くする日本人の意見も分からなくもないので、大抵はとてもとても責められやしません。
でも、結果的に「物品を大切にする」「見ず知らずの誰か分からぬ相手にも助けの手をさしのべる」といったエスプリが、未だおざなりにされずに残っている、そんな面は、「新しい物好き」で、工業初め様々な発展に結びつけてきた日本でも、もうちょっと見習ったら良いのに と思うところ。

状態がよほど良いものに限られますが、衣類を中心に、日常生活に活用頻度の多い物品については、全国的に広がる慈善団体やそれらに類似する組織が、ほぼ常時、個人からのオファーを受け付けています。
毎年冬にホームレスや極めて貧しい人達のために暖かい食事を、或いは年間を通して、生きるに必要最低限の食料品や衣料品を提供する「ハートのレストラン:Restaurant de coeur」と銘打って、20年前にコメディアン、コリューッシュCollucheが立ち上げたチャリティ組織や、先だって亡くなったアベ・ピエールAbbé Pierreが「あらゆる人に、せめて屋根(住宅)を!」との働きかけで、今や世界のあちこちに広がったエマユスEmaüsなどは、恐らくあらゆる仏国民の間に知られるもの。
その他にも、赤十字やカトリック教会、ロータリークラブの一部等々、大小様々なチャリティ組織が全国あちこちに存在します。

贈れるだけの懐の余裕がなくても、何かしらできることはあるもの。
わざわざチャリティ団体に連絡しなくても、殊に大きな街の中心地に住んでいる場合、毎晩のようにゴミ箱を一つずつ覗いては、使えるもの、食べられるものを探す人が居ます。
まだまだ使える衣類を処分するなら、ゴミ箱に入れるよりも、透明なビニール袋に入れて、ゴミ箱の脇や閉じたフタの上などの置いておけば、きっと通りかかった誰かが役立ててくれる筈。
滅多に人が通らない辺鄙な私道でなければね。

持ち帰る人も、物によっては遠慮がちにということもありますが、案外、臆すことなくヒョイと持って行くことが多々あります。
少し前に、家の並びの数軒先のお家がお引っ越し準備していた際、子供のオモチャを、家の前にまるでガレージセールのごとく並べいるのに遭遇し、30分足らずの買い物から戻ってみると、その前に人だかりして「これは僕が」「じゃこっちは私が」などと、通行人が古物市さながらに和気あいあいに吟味しながら取りっこしていたくらいですから。

衣類については、誰かが持ち帰ってくれるのを望んでお家の前に置いてあるのをよく見かけるのですが、タルト型というのが珍しくて、見慣れた光景も、普段よりもなお心温まる想いで眺めたのでした。


(※1)現在、仏国内の宗教信者数で、トップはカトリック、第2位はイスラム教。
(※2)ライック/ライスィテLaïque / laïcité等の表現が示す「政教分離」。
これは、国の政治や行政と宗教を区別し、互いに干渉しないという、フランスの、国としての方針。
信仰の自由は国が保証するが、いかなる宗教を信仰するか、あるいは信仰しないかは、いずれも、あくまでも国民各々の個人レベルの私的な問題としている。
これが目下、度々、色々と物議をかもしているのですが、細々言い出すと話が長くなるので、いずれ別な機会に触れることにします。


<本日の仏単語>
・タルト型 moule à tarte ムール・ア・タルトゥ
・カテドラル(大聖堂)Cahtédrale カテドゥラル
・引っ越し déménagement デメナージュモン
・ブロカント brocante ブロカントゥ/ブロキャントゥ(注:古い物溢れるこの国では、ちょっと古いだけですぐさま「アンティーク」とは呼びません。1世紀足らず程度に古いものは、どちらかというとブロカント、単なる古物)
・アンティーク antique オンティック(頭のAは、アとオの中間くらいの微妙な音)
・アンティーク品(古美術品)antiquité オンティキテ(頭のAの音については同上)
・慈善団体 organisation caritative オルガニザスィオン・カリタティヴ
・チャリティ charité シャリテ


<本日のMusique>
Arthur H(アルテュール・アシュ)のAlbum「Show Time」より、

Mエム (Mathieu Cheddidマテュー・シェディッド)とのDuo、
“Est-ce que tu aimes ?:エスク・テュ・エム?”。
「君、ウェスタンのアレやソレ好き?」と二人で問いを投げ合うあまり意味のない歌詞ながら、どうにも耳に残る歌。

Youtube.comで見つけたVIDEO:
“Est-ce que tu aimes”


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by mmetomato | 2007-05-16 00:46 | トゥール Tours
チクチク&イカイカ最盛期


「野山を走り回るような子供時代を過ごした人は、様々なバイキンに触れて来た分、花粉症への免疫もあるのだ」なんて言っていたのは父。
近頃の子供は弱っちょろくていかん というような話の延長で、仲間達と共に、適当に腕白で日々自然に親しんで過ごしてこそ、まともな大人になれるのだ と・・・ 言っていたのかまではよく覚えていませんが、少なくとも私は、彼がそう言いたいものと理解したものでした。

そんな父の言葉が、まるっきり本当でも無さそうだと気付いたのは、彼が「ブタクサ(確か、ヨモギに似た野草)」のアレルギーだと知った時。
子供の頃の私には、父の言葉は(ほぼ)絶対でしたから、「嘘つき〜!」と内心呟きつつも、花粉症発覚から時を遡ってつつくことはできず・・・

でも、程々お転婆で、泥んこ遊びと木登りにお花摘みのセットが一番の楽しみだった私は、彼の説が当てはまるのか、単に免疫力が強いのか、未だ花粉症らしき症状に悩まされることは殆ど無いまま過ごしています。
5〜6月になんとなく鼻がむず痒い気がするので、何かあるのかもしれないけれど、日常生活に何ら困ることはありません。
いつか本格的に来るのかも?とは、毎年春になると少々危惧しているんですけどね。

それでも、今、市内の殆ど何処を歩いても悩まされるのが「プラタナス」。
春の割と早いうちに花を咲かせるため、お花はもう終わって若い実が育ちつつある中、同時に木にとっては子孫をばらまく時期で、その種が悩みの種。




これが、その種です。

この後、種ひとつの接写写真を掲載する通り、プロペラ代わりのケバケバした羽を頭に付けていて、フライフィッシングの毛針のような形をしています。
そのケバケバした部分は、束になっていれば一本ずつも見て取れる気がしても、服に付いたり、袖をまくった腕や襟足に着地したり、1本ばらけたものが細かいだけに、棘が刺さったというほどには感じずとも、なんとなくチクチク・イカイカ感に、もうかれこれ1ヶ月以上つきまとわれています。

加えて、風の強いここ数日は、目に飛び込んで涙がポロポロすることしばしば。




一つだけ見ると、なかなか可愛らしい姿をしているのに。
家の近くにも大木がかなり生えていて、晴天を良いことに、開け放っておいたバスルームの天窓から、この種丸ごといくつも屋内に飛び込んでいるのをつまんで処分していたら、そこら中にこのチクチクする綿でもない鋭い棘のようなものが散らばっていて、ボロ布で床を拭き掃除を余儀なくされてしまいました。

どうやら、ここ数年の「例年並って何だった?」という妙な暖かさ続きに、木がすっかり調子付いているらしく、今年の種の量はまるで「例年の倍」の如し。
しかもプラタナスと言えば、この辺りではマロニエよりもボダイジュよりも、遥かに多い、並木道の定番の木。
かつ、公園にもほぼ必ず数本からどっさり植えられているとあって、花粉被害はなくとも、毎日ゴーグルでもはめて出かけたい気分です・・・


<本日の仏単語:よくある街路樹の樹木名>
・プラタナス platane プラターヌ
・マロニエ(西洋トチノキ)marronnier マロニエ
・ボダイジュ tilleul ティウール ←この一種のお花のハーブティーは定番
・ユリノキ Tulipier (de Vilginie) テュリピエ(・ドゥ・ヴィルジニ)
・メイプル類 érables エラーブル ←日本のモミジ同様かなりの種類がある。
 ちなみに、メイプルシロップのことは sirop d'érable スィロ・デラーブル



<本日のMusique>

Florent Pagnyフローロン・パニのAlbum「Ailleurs land(アイユール・ランド)」より、

“ Ma liberté de penser ”(マ・リベルテ・ドゥ・ポンセ)

脱税疑惑をかけられ、税の追加払いと罰金を請求され拒否したら物品の差し押さえに遭ったというフローロン・パニが、税務署へ突きつけたのがこの歌。
「どうせ全て盗るんなら、僕の子供達もTVも持って行くがいい、歯ブラシや車はとっくに持って行かれた。妻、冷蔵庫、私生活だって盗ってきゃいいんだ。悪魔に魂を売ってやる、奴とならいかなる交渉もできるから。ゴールドディスクも僕の上機嫌も持ってけばいいだろう、体だってくれてやる、使える臓器があるなら取るが良い。とっくに穴の空いたポケットの中身も全て出してやろう、ズボンを下ろす、そんなことくらい平気でできるさ」云々。
そしてとどめのサビ部分は、「だが、僕の思想の自由だけはアンタ等には奪えまい
 :Mais vous n'aurez pas ma liberté de penser」。
上告裁判の末、ある程度彼の「丸々脱税目当てであったわけではない」との主張が認められたらしいのですが、いささかコミュニスト傾向強いこの国で、よりによって最も柔軟性のない税務局を相手に戦に挑む中でリリースするという、ユーモア混じりとはいえその勇気には天晴れ。 よっぽどウンザリしていたのでしょうね。
清々しい思いでこの歌を聴き、ニンマリする仏人はさぞかし多いことでしょう。
今丁度、税金の申請時期なので、この曲が頭を巡ることしばしばです。

Youtube.com & Dailymotion.comで見つけたVIDEO:
“Ma liberté de penser”


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by mmetomato | 2007-05-13 16:31 | Nature
お野菜のファルシ


夏野菜の旬には、まだ少々早いものの、今年に入って初物の、お野菜の肉詰め料理。
お肉に限らず、「ファルス」と呼ばれる詰め物をしたお料理のことを、「ファルシ」と呼びます(いずれも仏語でよ)。
お野菜に詰め物をした場合は、「レギューム・ファルシ(野菜)」、トマトなら「トマト・ファルシ」といった風に。

今回作ったのは、“旬の盛りの完熟トマトでない”からできる、トマトファルシとポワヴロンファルシ。 後者は、写真の通り、ピーマンです。
中に詰めたのは、横着して市販の、サルシッチャ(伊語)と同等の、ソーセージの中身用豚粗挽き肉。




トマトやズッキーニが一番ポピュラーですが、こうした詰め物料理は、フランスの家庭料理の定番で、専用の挽肉ミックスは、スーパーマーケットには勿論、豚肉、牛肉、鶏肉それぞれの専門店でも、各々、「ファルシ用挽肉」を用意しています。
ハーブを入れたりトマトピュレを加えたり、いずれも多少なりとも独自の風味付けをしているので、好みに合うものが見つかれば、そうした挽肉ミックスを買って来るととても手軽。
勿論、お家でお肉をミンチにして、或いは挽肉にしてもらって、好きなように調味しても楽しめます。
「欧米料理:お肉」に、トマトファルシのレシピ掲載済)




トマトは、そのまま味わうなら、断然、太陽をたっぷり浴びて割れんばかりに育った真夏のトマトこそ美味しいけれど、あまりよく熟しきっていると、詰め物をして焼いた時に弾けてしまうので、身がしっかりしたものを選びます。
ズッキーニは、長いタイプでも作れないことはありませんが、最もポピュラーなのは、丸いズッキーニ。
イエローと淡いグリーンの2色が主流です(先日のズッキーニの花の通り)。

丁寧に中をくり抜いたら、軽く小麦粉をまぶし、下味付けした挽肉を詰め、あとはオーブン任せなので、さほどの手間がかからず、それでも、ほぼ丸ごとお野菜の外観は見栄えがするのは嬉しいところです。

他に、使ったり、お肉だけに限らず、お米や刻み野菜にチーズやハム等を合わせた詰め物だったり、フランスのみならず、イタリアやギリシャ、トルコetc.割とあちこちで、似たようなお料理が親しまれています。
調理法も、オーブンで丸焼きにするばかりでもなくて、ソース煮にするところもあり。


<本日の仏単語>
・詰め物料理 farci ファルスィ
・野菜のファルシ légume farci レギューム・ファルスィ
・トマトファルシ tomate farcie トマートゥ・ファルスィ
・ズッキーニのファルシ courgette farcie クゥルジェットゥ・ファルスィ
・詰め物用の具 chair à farce シェール・ア・ファルス(調味済みの挽肉は大抵この名)
・ソーセージの中身chair à saucisse シェール・ア・ソシッス
(粗挽きポーク主流。既に塩味付で、ハーブやスパイスを加えたものもある。イタリーで言うサルシッチャの方が知られている?)

※以前から、よく質問メールの届く「フランスでの鶏挽肉の見つけ方」について。
鶏肉専門店で頼めば、ミンチマシンですぐに挽いてもらえます。 必要なグラム数だけ作ってもらうか、或いは、もも肉を買って、それを挽いてもらうか、お店によります。
ミンチの道具を持っていることが前提なので、マルシェでの場合は、次回持って来てもらうことも可能な筈。
パリなら、中国人を頼りにできるかもしれませんが。



<本日のMusique>

CalogeroカロジェロのAlbum「 Calog3ro(カロジェロ3)」より、
“ Face à la mer ”(ファス・ア・ラ・メール)de Calogero & Passi

単独でも人気のあるカロジェロとラッパーのパッスィPassiが組んで、現在の仏社会に対するフラストレーションを炸裂させて大ヒット。
この曲は、私好みにMP3を構成して作ったCDのフレンチラップ集とポップス集それぞれに加えていて、各々を聴きながら気付いた面白い現象があります。 それは、「ラップ集」で聴くとPassiが歌う部分が、「ポップス集」で聴くとCalogeroが歌う部分がと、なんだか良く似た2つの別な歌のように聞こえること。
耳って、ザックリまとめて聞こえる様々な音の中から、適当に選んで聴く機能を備えているのね。

Dailymotion.comで見つけたVIDEO:
“Face à la mer” de Calogero & Passi


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by mmetomato | 2007-05-12 01:11 | 料理