カテゴリ:近郊( 15 )
水車屋敷


少々間が空きましたが、先月の田舎のお家シリーズの続きに戻ります。
水車小屋を併設する農家だった所なので、今も残る水車。 水が豊かなのは、その為です。



というか、水が豊かだからここに水車小屋が建てられたのね。
上のお家の手前に広がる運河の端っこにある緑の小舟(プランタ代わりに浮かべてあって、色鮮やかなベゴニアだかゼラニウムだかがあしらわれている)のすぐ裏側が水門。



「ここ最近掃除していないんだけどね」
と言いながらも、今もきちんと機能するんだと水門を開けてみれば、なるほど確かに、もの凄い勢いで水が水車へと注がれる小さな水路を先急ぎ・・・



窓の向こうに覗いているのが、その水車。
修復途中なため骨組みだけで横板が無いので、水を注ぎ込んでも今は回らないんですけどね。



徒歩で辿ると10分程かしら、運河の向こうには3つ目の湖が広がり、水鳥が日なたの草地に上がって毛づくろいしたり湖面を滑ったり、なんとものどかな風景が広がっています。


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by mmetomato | 2008-08-10 16:21 | 近郊
クラシック・オーブン


ほんの少し郊外へと足を伸ばせば、こうしたクラシカルな石造りのオーブンがまだ割合残っています。
これも、昨日の酒蔵の一角にあるもの。


上方に煙突へと続く排煙口、半円形の鉄板がオーブンのフタ。
真ん中にあるお花模様のデコレーション部分は、実は指でチョイとつつくとクルリと回って、フタを開けずに中が見られる覗き穴がしつらえてあります。

姿こそ古いけれど、今もちゃんと使えるオーブン。
フタは、何年か前に職人さんに作り替えてもらったとのこと。



錆びた鉄鍋はデコレーション用ですが、この中に薪をくべて熱し、ピザやパンは勿論のこと、お鍋ごと入れて豆を煮ることもできます。
ただ、お豆はじめ煮込みを作るなら暖炉にぶら下げた方が適していますが。



エスキモーの氷の家と同じような感じで石を積んであるため、中はドーム型。
冒頭に書いたようにこの辺りの郊外によくオーブンがよく見られると、あちこちのお宅を訪れまくらなくても言えるのは、このドーム型が角に張り出したお宅が多々見られるから。
ちょっと古そうな石造りの家の一角に3/4なり1/2なりドームがくっついていたら、大抵それは昔ながらのオーブン。



扉の手前の鉄の箱は、オーブンを使い終えて中を掃除した灰や炭を入れるためのもので、炭は後でお庭でのバーベキューに丁度良くリサイクルできます。

実は近頃すっかり田舎暮らしに没頭している我が親、ピザ&パン好きが高じて家に石造りのオーブンを作るつもりらしいので、中まで写して来たのは、元々は彼等の参考用のつもりでの撮影。
知っている人にはさして珍しくもないのだけれど、見た事がない人には興味深いのではないかと思いまして。


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by mmetomato | 2008-07-31 18:32 | 近郊
酒蔵訪問


「Cave キャーヴ(又はカーヴ)」と呼ばれる酒蔵、或いは地下室。
地下室が酒蔵を兼ねていることが多いのは、そこら中が酒処のフランスならでは、かしら。

街の家にもほぼ必ず用意されたスペースで、大抵は地中に穴を掘ってしつらえたというか、古いお家の基盤の上ないし合間に作られた空間なため、夏は涼しく冬は凍ることがなく、ワインの貯蔵に適すると言われています。
もちろん、お家や地域によりけりで、お酒よりもジャガイモや玉ねぎの保管場所、或いは物置として使う人も多々います。
適度に湿度があって適度に温度が保たれて、気温の上下にワインがくたびれることが少ない、というのが、酒蔵として利用する理由。

郊外の友人夫妻宅を初めて訪れた際に案内してもらった、彼等ご自慢の地下室の一部をちょっとだけご紹介します。


上は入り口の扉からの眺め。
我らが一行、初めてここを訪れた私含め2カップル、男性陣はボトルと樽を眺めて「うぉ〜!」、女性陣はデコレーションと雰囲気に「うわぁ〜!」。
「女人禁制で一晩ここで明かそうぜ」
とは、男性陣全員一致の、まったくもってありがちすぎる意見。
おおっぴらに叫んでいるうちはまだ良いのよね。 ある日いきなり夫達がふと消えた時こそアブナイ。 その辺はいたずらっ子と一緒・・・

下は入り口すぐにあるカウンタ裏側から入り口寄りを眺めた図。



パリやブリュッセルの北駅界隈に昔よく見かけた、古くて暗くてちょっとさびれた感じのビストロ風なテーブルの必須品を、あえて「たった今、つまみとグラスワインを平らげたお客が出て行ったばかり」の如く適当に散らかしてあるのが、なかなかの味のある演出。
チビたロウソクにクシャッと皺の寄ったペーパーナプキン、ブドウの木の枝(根っこだったかな?)が柄のスクリュー形栓抜きにわざわざ吸い殻を転がした灰皿と、セーヌ川沿いのパリ警視庁付近の広場に面した小さな広場の、メグレ警視(ジョルジュ・シムノンGeorges SIMNON著のシリーズ本)行き付けの店でも通りそうな、いかにも古き良きフランスのビストロないしレストラン情緒。



グルメで酒好きのムッシュ曰く、
「たまにだけどここで試飲会もするんだ。これでも結構人数入れるんだよ」

下の「酔っぱらったボトル」は、家主特製ワイン。



数畝の「ワインの木(ブドウの木)」を敷地の一角で育てていて、樽1つ分、自家用に仕込んでいる一部。
長く寝かせる類ではないけれど、普段の食事に気軽に楽しめる味とのことで、1本お土産に頂いて来ました。
まだ味わっていないけど。



テーブルにズラッと並んだこちらは、やはり自家製の、でも「シードル Cidre」。
リンゴの発泡酒。
お家に多少なりとも果樹園を持つ人の多くが仕込んでいるお酒で、国内ではノルマンディー地方&ブルターニュ地方が産地として知られていて、殊にブルターニュには近頃アジア向けにせっせと輸出している会社もあるそうなので、日本でも知る人は増えているのではないかな。

アルコール度はビールよりやや低いので、ブルターニュ名物のクレープと共に、15〜6歳の子供もテーブルでちょっと味わったりしているのを時々見かけます。

「これも一本持ってく? ただね、栓を固定していないから浮いて来ちゃうんだよ」
と言う家主のムッシュ。
車で揺られて栓が吹き飛んでも困るから、後々味見に来るわと今回は遠慮してきました。

照明控えめの地下室なので、内部各所にあしらわれたワイン作りを巡る古い道具達を写り良くカメラに収められなかったのが残念!
まるで博物館のごとき装飾は、
「外国人観光客に公開する気ない?」
なんて提案したくなるくらい。
家主夫妻は全然そんな気、ないんですけどね。 人に見せるために作ったわけじゃなし、でもお気に入りの巣のようなものなので、仲間内にだけ公開といったところで。


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by mmetomato | 2008-07-30 21:00 | 近郊
水辺の狩人達


「RG夫妻にランチに招かれたから。釣りできるぞ」
と一方的に言い残した電話。やや後には、
「5時ってのも早すぎるけど、のんびりしていないで早く来いよ、釣るから」
なんて不可解な言葉を残して二度目の電話を切った主。
そんな彼等と一緒に招かれたお家の門をくぐった途端、顎が落っこちそうに驚いた広い敷地に広がる湖を前に、驚きが一段落したら私、水辺に到着したラブラドールの如く大興奮。


「キッチンはいいから、早く行っていらっしゃい、LUとRGが待ちくたびれているんだから」
と女性陣に水辺を示され、「よく分からないけど念のため」と持って来たスニーカーをぶら下げて早速、水辺の狩人ならぬ釣り人達に合流。
上、向こう側の水のほとりにちっちゃく写っているのが私です。
早速釣れたのか、餌を付けているところなんだか・・・?



狙いはコレ。
肉食魚なので、その場で釣った小魚を生き餌として用いて釣るんですが、私は小魚釣り専門。
餌用だけじゃなく、小魚は小魚で沢山釣れればフライにして楽しめます。
ロワール川の郷土料理として有名な「Friture de la Loire フリッテュール・ドゥ・ラ・ロワール」。



ランチ前の2時間弱、もうパカパカ釣れる時間は過ぎてしまっていたものの、一応オジ樣方に混じって生き餌取りに貢献した私、夕ご飯用の一匹を頂いて帰りました。
上、全長何センチなのやら、1.2kgあります。

Brochet ブロシェと呼ばれる淡水釣りの人気魚で、日本にはピッタリ同じのが居ないものの、カワカマスと呼ぶらしいです。

一番簡単なのはパピヨット。 玉ねぎやニンジンなどお野菜スライスと一緒に塩してアルミホイルに入れて、バターをチョンチョンと乗せ白ワインを垂らしてオーブンへ。
マスタード&白ワインソースでグラタンにしてもOK。
さばくのが面倒でなければ、白味で骨が硬く多少小骨があるけれどよく火を通すとプリッとしていて淡白なので、小分けにして中華風に野菜と炒めたり、フライや酢豚風煮込みにしても結構いけます。

ちなみに、写真に写っている自家製キャンピングカーは電話をかけてきた主夫妻のもの。
ついこの間までのんびり2〜3週間かけてスペイン迄ヴァカンスに出かけていて、戻って来ても週末あちこち出かけていて、この週末にはこのお庭に乗り込んで前日から一泊していたのだそう。
家主曰く、
「寝る時くらい家に来たら良いのにって言ったのに、エスカルゴ(カタツムリ)は家を放ったらかさないの!って言い張るんだもの」
キャンピングカーの持ち主曰く、
「TVも冷蔵庫も全部揃ってるんだから、人の家に間借りしなくても過ごせるわい!」
夏のヴァカンスめがけてせっせとトラック改造に取り組んで、夏直前に作り上げた自作のキャンピングカーなので、可愛くて仕方ないというか、大事な大事なオモチャを手放せない子供の如しといったところ。


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by mmetomato | 2008-07-29 15:12 | 近郊
まずは、アペリティフから



アペリティフ:Apéritif とは、食前酒のことです。
人のお家に「アペリティフでも如何?」なんて呼ばれた場合には、一杯(じゃ済まないけど)プラスおつまみから軽食付きだったりもしますが、お食事前ならやはり食前酒と訳せましょう。


ランチに集まったこの日、少々風は強くて入道雲紛いの大きな雲が行き交うものの青空に恵まれ、いわばガーデンパーティーだったので、外のテラスでまず一杯。

このワインは確か去年の今頃にもここで触れたかと思います。
お隣の県、Maine-et-Loireメーヌ・エ・ロワール県はSaumur ソミュールの発泡ワインのロゼ。 ソミュールと言えば白の発泡ワインが知られていますが、実はロゼと赤もあります。 赤は殆ど甘口で、ちょっと妙な味。 話の種には一度味わっても良いけれど、飲む機会にちょっと困るかもしれません。
ロゼはややドライめもあれどやっぱりちょっと甘口気味。 お天気の良い日のお庭でのアペリティフによく冷やしてなら結構楽しめる味で、この日のスタートワインにはピッタリ。


到着し、家主夫妻にご挨拶した途端私は、既に到着していた1人で私に釣りを楽しませてやると意気込んでいた「LUが待ってるからあなたはあっち」と湖のほとりに追いやられ、小魚をポコポコ釣り上げる間に女性陣が用意していたプティ・フゥール Petits four は味わう時にチャッカリ合流して。
ハーブが散ったミニミートパイのプレートと、ナッツ類の盛り合わせがおつまみ。

ちなみに上の写真に写っている石のテーブルは、このお宅ならではのもの。
後日、お庭散策&お家の中拝見の話の時にでも触れます。


総勢10名強、集えば話止まない面々なので、小一時間立ち話しつつのアペリティフでした。



やがて一同、同じテラスに広げたテーブルに移って、元レストラン経営者の夫妻だけに舌鼓喝采(?)の食事がスタートします。
続きは後日。


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by mmetomato | 2008-07-24 02:20 | 近郊
チーズ祭り:続き


前回書いた通り、「チーズ祭り」というのは、フタをあけてみれば「チーズにかこつけた村祭り、一応品評会は内々でやるけれど、よそから来る一般客にはちょいと村祭りを楽しんでもらえれば結構でござい」といったところ。
それはそれは下らない物売りも居るのですが、既に掲載した通り、つい眼とカメラが向くのが食べ物というのは、もはや私の性でしょう・・・



10年前には見当たらなかった「チュロス」は、今やこうしたお祭りではほぼ定番。 代わりに、甘いポップコーンの姿が消えました。
それとも、甘いポップコーンはここじゃなくてベルギーでのお馴染みだったのかな、いつしか遠い記憶。
上は、リンゴのベニエ。 食べた事が無いので詳しくは分かりませんが、揚げるとブワッと膨らむところをみると、シュー生地に近い生地がベースなのではないかと思います。 平たくした上に芯を抜いたリンゴの薄切りが乗っていて、並んでいるのは揚げる前の生地。 注文するとその場でシュッと揚げて熱々を渡してくれます。

下は「美尻品評会」。



・・・じゃなくて、これまたこの地方ともこの国とも全く何の関係もないダンスクラブの面々の発表会。
お祭りを賑わすために、こういう機会に狩り出されたり名乗り出たり、地元の某クラブが登場するところがまた田舎のお祭りなんですね。
何ダンスって言うのかしら、カウントリーダンス?
背伸びして、平均年齢45歳辺りかなぁという女性達のブーツを眺めて楽しみました。 カウボーイのブーツが好きなので。
日本の小中学生の運動会のダンスの方が、足並み揃っているかも。



Ooouf、やっと「サント・モール・ドゥ・トゥーレーヌのチーズ祭り」の名に見合うチーズ登場。
私は普段、サント・モール〜の名こそ名乗れなくても、国認定のAOC付サント・モールに負けない美味しさのマルシェの農家直売で買っているのですが、いかんせん最近週末も忙しくてちっともマルシェへ行けず、ここ1ヶ月弱お預けだったチーズ。
2週間程前に別な町(村)で開催されたチーズ祭りへ出かけて来たという同僚が山羊チーズを話題にした時に、他の面々から
「スーパーマーケットで凄い値段で売ってるのよ、4.50euros!」
と息巻いているのを耳にしていたので、恐る恐る価格を眺めると、幸い私が普段買っているのと同じ3.50eurosが、この日来ていた僅かな地元産チーズの売店での価格でした。
近頃のスーパーマーケット、一体どうマージン設定しているのやら、物によっちゃマルシェより高かったりするんです。 ちょっと前迄は、断然マルシェの方が何でも高かったのに(アラブ系のよほど安価なマルシェを除いてはね)。



買って来たのがこちら。
上は、特に珍しいものではないけれど、どこでも売っているわけではない「Très sec」。 エクストラ・ドライといったところ。
テクスチャーは、カチカチです。
シェーブル(山羊チーズ)嫌いには断じて「食べちゃダメ」とお勧めするくらい、こういうのが嫌いな相棒曰く、「石鹸と何が違うんだ!?」。 確かに、明らかな違いはテクスチャーじゃなくて、そのキョーレツな風味。

下の2本比べた写真で一目瞭然な通り、熟成期間が長引いて、水分が逃げてギュッと凝縮された、風味強い仕上がりです。
熟成期間は5週間近いのではないかな。 尋ねなかったけど。



上右がほぼフレッシュ。
凝乳(カッテージチーズ状のもの)を細長いカップのような型に詰めて、ホエーを落として形成し、型から外して2〜3日目じゃないかと思います。
何分産地ですので、こういうのは「昨日水切りしました」というまるっきり熟成させていないものから、熟成1、2、3、4、5週間辺り迄、色々な段階のものが見つかります。
サント・モール・ドゥ・トゥーレーヌといえば、表面に灰をまぶして熟成させるのが主。
灰は、他の地方のチーズの仕込みにもよく用いられるもので、風味のためではなくて、元はハエよけに用いられていた名残。 今は、「伝統に沿って」という申し訳程度の理由から添えられている、なんて言ったら、業界の人に叱られるかな。
灰をまぶしていない真っ白いものも、フレッシュなら多々見つかります。

家を出ながら、「サント・モール以外のチーズは買わない」なんて言っていた私。
全く違うチーズにも浮気して、散々味見させてもらってゴキゲンなまま、いやに高かったけれど1切れ買い求めてきました。
そちらについてはまた後日。


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by mmetomato | 2008-06-10 06:07 | 近郊
チーズ祭り


毎年恒例の、県南部サント・モール・ドゥ・トゥーレーヌ Sainte Maure de Touraineのチーズ祭り。
先々週だったかにその辺りに住む知人が別な村でのチーズ祭りの話をしていて、「サント・モールのは6月第一、それとも第二週の週末どっちだった?」なんて話をしていたのですが、いざ当日を迎えた土曜日にはケロリと忘れていたところ、ひょっこり相棒が思い出して、でも「どうせ・・・ね?」と顔を見合わせて行かないつもりでいた筈が。





他に面白そうなイベントはないかと地方新聞のウェブサイトを見るも、どこも入場料いくらと有料のものばかり。
日曜の午前中は一週間分の夕ご飯の作り置きに時間を費やしたので、午後から出かけてお金を出してまで見たいものは?となると、あまり芳しいものが見当たらなかったがための、消去法で残った行き先です。

要するに、あまり乗り気でないまま出かけた次第。

そもそもこのチーズ祭り、「チーズ祭り」なんて名ばかりで、小さな小さな村祭りのようなもので、チーズよりも便乗してやって来る全然違う売店の方が遥かに多いんです。
一応、チーズ品評会だのセレクションやらメダル贈呈だのというイベントもあるのだけれど、まるっきり「内輪盛り上がり」。
案の定今年も、近辺からフラフラとお祭りに誘われ集う人々が素通りする脇で、内輪自己満足集団が何やら贈呈式をやっていました(上の赤いマントの人々&その他細々)。

なぁんてヘソ曲がりなことを真っ先に書きましたが、一応チーズは売っています。
でも、地元サント・モール・ドゥ・トゥーレーヌが誇る同名のAOCチーズは、他地方からやって来た売店に埋もれて見つからない・・・ というのも、毎年恒例。

続きはこちら
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by mmetomato | 2008-06-09 05:01 | 近郊
青空と“カブトムシ”。


この週末グッと冷え込み、お天気予報Météo:メテオ曰く「1月の気温」、朝晩氷点下4度だとか。 空模様もそんな感じで、何か降ったら行きになりそうです。
お天気が良いと寒さもなんのそのだけれど、どんよりした空に青空が恋しなって、9月の写真を引っ張り出して来ました。

もう2ヶ月ほど前になるかな、面白いステッカーが貼られたバン(車)をちょろっとここに掲載した際に、「そのうちまた」と書いていた、9月半ばのある日曜日に出かける道中でひょっこり見つけて覗いた「ビートル祭り」。



確か、フランス全国で毎年9月の1週末2日間開催される「文化遺産の日」のことで、この日目指していたのはもっと先、トゥーレーヌ地方南部にある個人所有のお城でした。 ところが道中、我が家から南へ向かって間もなくのほぼお隣村の川辺の広場が何やら賑わっていたので覗いてみたら、地元中心、でもナンバープレートをよく見てみると全国あちこちから、「ビートル」愛好家が集って愛車自慢大会が繰り広げられていました。

お料理とは何の関係もありませんが、「そのうち写真を掲載します」と書いていたので、今日はずらっとそれらを。



一旦は生産中止になり、やがて南米だかで細々また作られるようになった、なんて話を聞いたことがありますが、本当なのやら。 私は、色々なデザインを眺めるのは楽しむものの、車マニアじゃないので、詳しいことはサッパリ分かりません。
ただ、フォルクスワーゲンが近年リニューアルして復活させた「ニュービートル」にはがっかりでしたけれど。

車といえば、私が大好きな「ルパン三世(アニメーションの)」でルパン等が乗っているイタリアのFIAT 500がリニューアルされ、先日同社の販売店で見かけました。 フランスでは「Pot de yaourt:ポ・ドゥ・ヤウゥルト」、ヨーグルトポットという愛称で呼ばれているちっちゃな車で、リニューアルモデルにしては、なかなか忠実にかつてのエスプリを残しながら現代的にしたデザイン。

ちなみに、日本にも、そしてフランス全国にもクラシックカーマニアは多々いるもので、車種別クラブの類もあり、寒くなって空模様も不安定な今はシーズンオフですが、春から夏にかけては、郊外でしばしばそんな集いに出会します。
バイクのツーリング感覚で、クラブの仲間が集って、その辺の田舎道を運転していたりして。
近頃の車はどれも似たり寄ったり、しかも内装はほぼ皆揃いも揃って黒やグレーの暗色遣いだけれど、古い車は外観だけでなく内装も色々で、いかんせん相手がマニアなので「ちょっと中を覗かせて」なんて声をかけたら大変。 延々30分、ご自慢とウンチクを聞く羽目になり、「あのう、そんなに詳しいことはサッパリ分からないんですけど」なんて白状する隙もなかったりして・・・



衣類や家具デザイン、そして音楽も、私の好みは60年代末〜70年代にかけて。 折しも、そんなエスプリを盛り込んだヒッピー風の所有者が集っていました。 でも案外皆さん若いのが意外。
個性的なビートルの外観も楽しいけれど、クラシカルなデザインを見事に再現した「車の内装」が一番眺めて楽しかったかな。


特に何も語ることはないので、写真だけ。











今の車の内装は、廃車にした際のリサイクルの問題で、メーカー問わず似通った色合いのプラスティックなのでしょうね。

その他、集っていた人々についてはまた別な機会に。


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by mmetomato | 2007-11-18 22:57 | 近郊
モンリシャール Montrichard:2/2



一昨日名前を挙げた城下町、ロッシュにも複数見られ、トゥール市内(旧市街)にも複数ある「コロンバージュ」と呼ばれる木組みに漆喰(或いはレンガを組み合わせたものもある)の古い家。



上は、手元のCentre圏の文化遺産を解説した専門書によると、「Maison de l'Ave Maria メゾン・ドゥ・ラヴェ・マリア(アヴェ・マリアの家)」と呼ばれる15〜16世紀築で、現在観光案内所が地階に入っています。

白い文字で記された「Office de Tovrisme」、現在の表記では観光案内所は「Office de Tourisme オフィス・ドゥ・トゥーリスム」と書きますが、あえてラテン語風にUをVに置き換えた表示。 決して誤植じゃありません。



こちらは15世紀のお家。
地階は現在、家具修理を手がけるアトリエ兼店舗が入っています。
上階は民家かな?

こういうお家は、ざっと見るとよく似た風でも、実は一軒ずつ独特の趣向が凝らしてあって、職人がサインを残していたりします。
狭い石畳ながらも一応町の目抜き通りに面しているので、車をよけ、往来する人に歩道を譲りと落ち着いて観察できなかったのでこのお家のサインは見つけられませんでしたが、そのうちまたロッシュで写して来た写真を掲載しましょう。

以下3枚の写真は、上のお家の細部のクローズアップ。












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by mmetomato | 2007-08-29 19:38 | 近郊
8月、2日目の夏


8月最後の週末、日曜はまたどんよりでしたが、土曜は素晴らしい快晴!
今月最初の日曜日にカッと暑くなっただけで、お空は「夏」ということを忘れたような8月だったので、ちょっと皮肉を込めて「今年2日目の夏」などと言われた一日でした。

暑さはどうやら日本へお出かけだったようで、日本全国で残暑に耐える方々にはお見舞い申し上げます。
でも、フランスも4年前に死者数2万人近い(19490人)猛暑を経験したので、このツケであと20年はもう暑さは勘弁して、というのが私の正直なところですが・・・



気温は日陰で29度、見事な夏日で、久しぶりの抜けるような青空のもと、市内南部を横切るシェール川 Le Cher を東へ辿って、50 km程先の隣県ロワール・エ・シェールLoire-et-Cher県モンリシャールMontrichard村迄出かけてきました。

ドイツやイギリスといった近隣ヨーロッパ国からの観光客は居ても、日本からの観光客が大型バスで乗り付けるなんてまずあり得ないような小さな村。

ルネッサンスのお城巡りの中心地方であるこの界隈には、「ロワール渓谷のお城巡り」と題されたツアー客には見向きもされないもっと古いシャトーも多数残っています。
そんな、10〜12世紀築のドンジョン(城塞)を巡るのが好きで、目的地は実はこの一歩先にある村の奇妙な村名をカメラに収めることだったのですが、近くを通りかかった機会に、今回初めて立ち寄った村です。





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by mmetomato | 2007-08-27 00:46 | 近郊