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モンマルトルに見つけた「和」


サクレ・クール Sacré Coeur のすぐ近くにあるモンマルトル美術館 le Musé de Montmartre。
そういう名のミュゼ(美術館ないし博物館)がある、ということは知っていたものの、では一体何が展示されているのかと言うと、サッパリ知らなかった私。
探してみたら、オフィシャルサイトがありました:http://www.museedemontmartre.fr/



さささっと冒頭を斜め読みすると、「生活博物館?」と思いたくなるものの、どうもこの地にゆかり深いユトリロ、ルノワール、プルポ、ロートレックなどの作品展示があるらしいです。

そんなことはつゆ知らず、危うく素通りしようとしたものの、やっぱり気になるので側で立ち止まるも、ご覧の通り入り口脇に掲げられた説明書きにへばりつく人が常に居て、後で戻って来て読めばいいわ と再び通り過ぎようとしたところで、ちらっと見えた中庭の雰囲気が良さそうなので、ふらふらと引き寄せられてみれば。

「あら〜、なんだか和風な雰囲気!」


この(上の写真)、一体何処が和風?
と言われるでしょうね。

多分、私がトゥール界隈からのこのこやって来たがための印象だったのではないかと思います。
予報では雨と言われていたこの日、確かにもうしばらくしたら降り出すだろうなと思しき空の下、既に雨に降られた後のようなグリーンが小さなスペースにギュッとまとめて植えられているのが、なんだか日本の古い民家のお庭のように見えたから。

「フランスの庭」なる別名を持つトゥール及び同街を中心とするトゥーレーヌ地方には、確かに緑は沢山あって、街はその別名に見合うようにと誇らし気に、でもきちんと力を注いで市内のお庭や主要な植え込みの手入れをしているのですが、いかんせんのどかな地方都市だもので、スペースは結構あるんですね。
だから、植え込みもあまり「凝縮しました」という雰囲気でない。

そういう景観に慣れた眼には、こういう、狭いスペースに沢山の、しかも水に恵まれた風な緑がわっと植えられているのが、やはりスペースが限られた日本のお庭の雰囲気に見えたのでしょう。

今回は入らなかったけれどこのお庭、ネットで見つけた写真を見る限りなかなか綺麗な所のようなので、いずれきちんと訪れてみようかと思います。
日本から来ると「今見ておかないと」という気になるんだけど、下手に近すぎるトゥールからだと、「またね、そのうちね」と後回しにすることが多くて・・・
パリに住む人よりは、「たまの首都だからはしゃげる」田舎者特典もあるのだけど。


by mmetomato | 2008-09-20 05:54 | パリ Paris


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