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チーズ祭りでの浮気


浮気などとは言っても、相棒にナイショの打ち明け話ではございません。
メインのチーズしか買わない、と宣言しておきながら、全然違う品に気もそぞろになって買い求めて来たもの、という意味です。

それがこちら。



スパイスに詳しい人なら、ご存知かと思います。
「ロングペッパー」。 仏語では「Poivre long ポワヴル・ロン」。
長さ3〜4cm程、直径5ミリほどの、小さくて細長い松ぼっくりのような姿で、香りはブラックペッパーに似たスパイスです。

素朴ながらも割と香りが良いのと、確かグルメ・ガーデン(サイトのほう)のスパイスガイドに写真が欠けていたので、スパイスばかり集めたお店で1デシリットルカップ1つ分買ってきました。

フランス人の間でもあまり知られていなくて、売り手のマダムと話しつつ、コショウと聞いただけでクシャミしそうな顔になる胡椒嫌いの相棒が苦い顔をするのを見たマダム、
「あらそんな顔して。 苺に合わせればいくら胡椒が嫌いでもペロッと食べちゃうわよ」
とひと言。
「え、苺?」
どう頭をひねっても聞き間違いとは思えない単語に食らいつくは私。
面白いデザートを教わってきたので、このページをこまめに(でなくても見えちゃうけれど)見に来て下さる方にだけ伝授しますね。

用意するものは、ロングペッパー、フレッシュな美味しい苺、ローズマリーの枝、お砂糖、バルサミコ酢。
ローズマリーの枝の葉っぱを先端にチョボチョボと残して取り除き、茎を串に見立てて苺をいくつか串刺しにします。
フライパンを熱し、ローズマリー&苺の串を並べてグラニュー糖を散らして表面をさっとあぶります。
バルサミコ酢をちょっとだけ(二人分ならマダム曰く「小さじ1で充分」)たらしてすぐに火を止めて、全体にソースを絡めたら、ロングペッパーをおろし金でほんの少しすり下ろして散らして、お皿に盛りつけます。
以上。

バターを熱してから?と疑問だったのですが、「油脂分は使わなくていいのよ」だそう。
お砂糖が焦げてカラメル風味になるのが良い香りなのよ、とのことなので、恐らくフッ素加工されていないフライパンでジュッと表面だけあぶった方が良いのではないかと思います。
ただし、私は試していないので、お味の方は想像してみる段階でしかありません。


by mmetomato | 2008-06-12 01:23 | 食材


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