クレオール料理:カリー


Cari / Carri / Carry、いずれも同じものを示す、クレオール料理名です。
しかし、「同じもの」とは言っても、「カレーライス」と同じような「ある種の料理」を示す語なので、「〜のカリー」と、いくつかヴァリエーションがあり得ます。
焼き魚 と言っても、色々あるのと同じ感覚。 お魚程に膨大なヴァリエーションでもありませんが。

下の写真が、そんな「カリー」の一種。
先日少しここで紹介した結婚パーティーの食事の写真を撮らなかったので、我が家で再現したものです。
こんな感じのお食事でした。



さほど飽きっぽいわけでなく、一度夢中になったものは、一旦はほとぼりが冷めても常に頭のどこかに居場所を確保していて、そのうちまた適当な風が吹いた時に掘り起こしてマイブーム再到来、なんてことを、あらゆる事柄に繰り返している私。
先日夢中になっていたクレオール料理熱のほとぼりも、そろそろ冷める頃かな? と思った矢先のパーティーでまたクレオール料理に偶然にも出会して、鎮火しかけた火がぶり返し、早速いそいそと我流ながらも真似てみた3つの料理を一皿盛りにしています。

いや、厳密には、写真では2つの料理だけ。
この前日の夕ご飯が3種類の一皿盛りでした。

三種類の内訳は:
・クレオール風豆ご飯、でも先月ここに掲載したのとはちょっと違えたレンズ豆入り。
・クレオール風ルガイユ。 ルガイユという煮込みもありますが、もう一つのルガイユ、ソースの方。
・クレオール風チキンのカリー。

まず、この下に掲載する、複数あるソースの「Rougail / Rougaille:ルガイユ」。



厳密には、ルガイユの我流アレンジで、ピーナッツペーストを使うところを、買い置きの白ゴマペーストに置き換えています。
トウガラシ入りでピリ辛の、トマト入り練りゴマソース、といったところで、そのまま舐めてもナッツ好きにはたまらない美味しさなのですが、あくまでも付け合わせ。
写真のように、カレーのような香辛料風味の煮込み料理に添えて味わいます。
スティック野菜のソースにしてもOK。
本当はフレッシュトマトを使うのですが、このところ猛烈に忙しくてお買い物に行けず、生トマトを切らしているので水煮缶詰を利用。

一枚目の写真では豆抜きのイエローライス。 ターメリックで色と淡い香りを添えたバスマティ米を炊いたもので、今回は、しばらく切らしていて久しぶりに買って来たスターアニスこと八角をひとかけらお鍋に放り込んで炊いて、ほんのり甘い八角の芳香も加えています。
カルダモンを加えても良い香りを楽しめます(インド風日本風共に、カレーに添えるご飯に用いても美味)。

クレオールの煮込み料理といえば、ポピュラーなプレゼンテーションはこんな感じに、ご飯と共に煮豆も添えます。
白米だけよりもヴィタミン強化されて、ある意味ヘルシーと言えるかな。
ただし「ヘルシー」を「痩せる食事」などと解釈するのではなく、「ヴィタミン類が豆や添える野菜ソースによって増加されて、単品料理よりも健康に良い」という意味でね。

主役のカリーは、パーティーの際のより本物のカリーにはニンジンなど入っていなかったので、私の我流アレンジ。
買い物に行けない私に代わって、夕方帰りに買い物を請け負ってくれた相棒が、量り売りでちょろっと袋に詰めて買ってくれば良いものを、2kgもの袋入りを買って来たのでせっせと使っている最中だったこともありまして。
スパイスは、香り物だけで辛味は加えていません。
ソースが黄色いのはターメリックによるもの。
その他のスパイスは、クミン、ジンジャーパウダー、オールスパイスetc.数種類。
本当はコブミカンの皮があると良いのですが、買いに行こうと言いつつも、丁度売っているお店の近くで予定されていた打ち合わせの帰りに調達してくるつもりだったのが、延期されて出かける機会が遠のいてしまったので、やむなくレモンの皮のすりおろし少々で代用。

コブミカンというのは、日本でもフランス(本土ね)でも殆ど知られていないかと思います。
ライムに似た、でも名前の通り皮がゴツゴツしていてあまり姿の良く無いライム。 でも、香りはそれはそれは強くて、一度嗅いだら忘れられないんじゃなかろうかというくらい。
柚子ともカボスとも異なるシャープで強烈な芳香を持つので、ほんのちょっとだけ用いるのがベスト。
お肉にも魚にも合います。
丁度、前回クレオール料理&お惣菜専門店へお邪魔した時に、オーナーとそんな話をしていたら、居合わせたマルティニーク島出身のお客さんが「この間家でビーフの煮込みに使ったの、美味しかったわよ〜」と目を細めて自慢していました。

パーティーの時のトマトのルガイユ(ソースの一種)に、本物のコンバヴァことコブミカンが使われていて、未だにその香りが鼻腔に残っている気がするくらいで、その香り恋しさにカリーが食べたくなった連鎖反応のメニューでした。
次回はちゃんとコブミカンを入手してから作るつもり。

ちなみに、お豆も加えていますが、こちらは目一杯シンプルに、でも我流を少々加えねば気が済まない私は、乾燥インゲン豆を水煮し、水分を調整して薄い塩味を付けると共に、サリエット(セイボリー、タイムによく似た香草)の葉を少しだけ散らしています。
イエローライスの上にチョンと乗っている小枝がそのサリエット。
仏本土では、豆料理や野菜、肉の煮込みによく用いられる、香りの強いハーブです。

アントレ、メインとその付け合わせと、いくつもお皿を用意することなく、ド〜ンと一皿盛りにしてしまうこういう料理は、作り置きができる上洗い物も少なくて済むし、忙しい時にうってつけ。
週末に各々仕込んでおいて、暖め直せば良いだけですから。
電子レンジがあるなら、冷凍保存も可能。
チキンは、本当は骨付き丸ごともも肉で作りたかったのですが、スーパーマーケットの肉売り場から「丸ごと? ないよそんなの、売り切れなんだよ」と電話をよこした相棒がどうにか見つけて来たのが、鶏上腿だけのパックだったので、お肉が小さいんです。
お豆がその分十分カバーしてくれるでしょうから、結果的にはその方が良かったと言えるかな。

ワシャッと一皿盛りは、お客さんが来た時にも結構便利。
次々用意するために、折角の来客とのおしゃべりも楽しめない、なんてことにならないから。


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by mmetomato | 2007-10-07 01:17 | 料理


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