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水のある風景



「夏の間、テーマはヴァカンスにしようかな」なんて言った矢先に、全然違う所へ話が行き、自ら出鼻をくじいていますが、一応意識には留めています。
休みといっても、テーマのある旅って、思えば十年以上前が最後。
最近の写真をひっくり返してみても、あまり一貫したものがないので、ここに出て来るとしたら、まばらな登場になりそうです。

このところず〜っと芳しく無いお天気が続いているこの辺り。 毎年、夏に冬にもはや恒例となった「異常気象」は見事に健在で、秋のような涼しさで迎えた7月も、ようやく今日から多少気温が上がったのに、再び黒い雲が空を覆っています。
その割には殆ど雨粒が落ちて来ない。
日本でもあちこちで声が高まっているらしき雨不足は、フランスも同様。
それでも、トゥールでは、確実に雨はしばらく降っていなくとも、たまにお天気予報Météoメテオが「どこそこでは節水のため日中一時的に断水しています」なんて報道していようとも、大抵はまるで「どこ吹く風」。

折りに触れて書いていますが、トゥールの中心街はロワール la Loire、シェール le Cherと2つの川に挟まれ、更には県名“アンドル&ロワール”が示す通り、アンドル l'Indre川、そして県内やや南西部にはヴィエンヌla Vienne川と、緑豊かで「フランスの庭」と呼ばれるに値する風景は、必ずしも王族貴族達がそこら中に建てたお城の存在によるばかりでもなくて、それら川がもたらす豊かな地下水によるところも大きいのではないかと思います。




そんな大きな川の他に、同じ県内でも土地によって様々に違った表情を楽しませてくれるのが、湧き水から辺りを走るこうした小川。
写真は、三枚とも春のものなんですけどね。
トゥールから見て県南寄りのサント・モール・ドゥ・トゥーレーヌの南隣、3つも市町村にまたがるLes Coteauxレ・コトーと呼ばれる地域。
いつぞや書いた「Gîte ジット」を訪れた時に、こぢんまりした風情ある近辺をお散歩して写して来たものです。

民家と、小さな区切りの牧草地がなだらかな丘に彩りを添える隙間を通り抜ける小川の他にも、春遅くなら池でカエルが大合唱していたり、ちょっと歩いただけでも水に恵まれているのは察することができます。
更に眼につくのが、「井戸の多さ」。




別荘だったり、街の喧騒を離れてゆったり過ごしたいと越して来た人達のお宅だったり、民家のお庭や小道沿いに、ミニチュア屋根のついた井戸を多々見かけます。
地下水が豊富なのでしょう。

チマチマと草花の絵はトライしても、サラッと柔らかな水彩風景画を学びたいものだと常々思う私は、少なからず地団駄しながら、ひとまず出来るのはカメラを向けるのみ・・・
いずれ写真を元に、水彩色鉛筆か固形絵の具でお絵描きにチャレンジしても良かろうとも思いながら。
あまりに自信も何も無いし、その場で写生に挑んでも、ろくなものが描けやしないので。




苔むした石囲いになかなかの風情があって、これら小さな屋根の下にお地蔵さんを置いてみたい・・・


<本日の仏単語>
・井戸 puits ピュイ
・小川 ruisseau リュイッソー
・水彩画 aquarelle アクアレル
・デッサン dessin


<本日のバックミュージック>
The RasmusのAlbum「Hide from the sun
北欧フィンランド出身の軽快なロックグループ。
かなりのヒット曲を出しているので、ご存知な方、或いは「名は知らない」けれど聴けば「ああ、あれが?」と思い当たる方は多い筈。
どこかメランコリックな雰囲気があって、割と好きなのですが・・・
問題は、どれも似ているから好き、そしてどれも似ているから、続けて聴くとすぐ飽きる。
それでいて、不思議と同じことの二番煎じ三番煎じ、更にまだ絞ってマス! という感じがあまりしないので、飽きたと言いながらまたしばらくすると聴いている次第。
Youtube.comで見つけたVIDEO:
“ Heart of misery”
“Lucifer's angel”
“Open my eyes”
“Dancer in the dark”
“Dead Promises”
“Immortal”
“Night after night”
“Keep your heart broken” (live)
“Sail away”
“Shot”


by mmetomato | 2007-07-09 02:39 | 近郊


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